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haruta
2020年7月20日 16:38
蝉が鳴き始めた、大学3年の夏。サークルのメンバー。適当に招集したメンツでお酒を飲んでいるときだった。「私、コンビニで水買ってきますね〜」そう言って立ち上がった私に誰かが声をかけてきた。「え、夜だし、誰かついてった方がよくない?」「あ〜じゃあ俺行くわ、タバコ買いたい。」そう言って1人の先輩が財布をとりだした。私と先輩を除くみんなが、にやにやしながら何か目配せしたように見えて、どう
2020年5月12日 23:48
「このネックレス、かわいいでしょ〜」「ほんとだ、いいじゃん。」…予想通りの返答に、私は内心あきれる。鼻がツンとなって、目にこみ上げてきそうなものを、あわてて横を向いてこらえる。が、そもそも私の方など向いていないあなたには、無意味なことだった。 付き合ってそろそろ1年。私より1つ年上の、少し大人な彼。黒に近い茶色の髪で、落ち着いた雰囲気。話すと案外無邪気。たくさん話はするけ