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iPadとMacBook Airを買った話

僕が大学時代にやらなくて後悔したことは、
ちゃんと親の脛をかじって高いPCを買ってもらわなかったこと
ですね。

僕が大学に入学して初めて購入したPCは、Surface Go(第一世代)でした。

生協で安くMacBook Airが売ってたにも関わらず、当時の僕は何故かSurface、しかもラップトップというよりタブレットに近い性能のモデルを購入しました。
今こうしてAmazonで検索すると、4年前はもう少し安かったかもしれませんが、高い!

就職して仕事(兼プライベート)用に思い切ってiPad(第9世代)を購入して使っているのですが、(これ買うくらいだったらiPad買っとけば良かった…)と後悔してますね。

仕事しながら感じているiPadとMac併用のメリット

MacとiPadを併用する最大のメリットは、モニターがなくてもいつでもどこでもデュアルディスプレイが使えること。

ラップトップの小さいモニターは、ChromeやExcelのデータを見ながらPowerPointにアウトプットする、などの『ながら作業』には不向きなんですよね。だからといってデカいラップトップは持ち歩きに不便だし、モバイルモニターをわざわざ買うのはなんだか勿体無い気がする・・・。

そこで役立つのが、iPad
ユニバーサルコントロールを使えば、手元のMacBookのトラックパッドとキーボードを使って、ケーブルなしでiPadを操作できます。

Sidecarという純粋な2台目のモニターとしてiPadを使用する機能もありますが、少なくともOffice程度ならiPad用のアプリでも十分に使えるので、わざわざiPadとしての機能を骨抜きにしてまで、これをMacのモニターにすることのメリットはないように感じました。

ユニバーサルコントロールにおいて2つのデバイスを切り替える方法は、iPadが置いてある方向へMacBook上のカーソルを運べばいいだけ。
切り替える際にラグや読み込みなどのストレスは一切なく、直感的な操作が可能。
移動先でiPadとMacbookの配置が逆になっても、設定からすぐに位置関係を調整できます。

しかもこのモニター、撮った写真に手書きで指示が書けたり、ラップトップを取り出さなくても相手に資料を見せながら打ち合わせができたり、家で推しの配信を観ながら仕事の残りを消化できたり・・・色々と便利すぎるぞ!

iPadは万能?いえ、ただの『デカいiPhone』です。

世間でァ『iPadはただのデカいiPhone』というdisりをよく見かけますが、
まぁ良くも悪くもiPadの特徴はそこにあるのではないかと思います。
「デカくなったiPhoneとか要らなくね?」と思うなら、多分iPadにそれ以上の活躍は見込めないので、黙ってMacBookを買った方がいいでしょう。

仕事の移動中にちょっと資料作成の続きをしたいという時に、近年「スマート」とは逆方向にどんどんデカくなってきているiPhoneといえども、オフィスワークや手書き作業をするには小さすぎて不便だし、iPadとApple Pencilを買わせようとするAppleの陰謀で画面にタッチ操作ができないMacBookをわざわざ取り出して開くのはちょっと面倒。
かと言って、家で寝っ転がりながらネットサーフィンしたり動画を見るのにはiPadはデカすぎるし重すぎます。
あくまでiPadは卓上か、膝の上に置いて使うデバイスなんですね。

iPadにはminiという片手サイズでギリギリ持てるサイズや、Airという薄型で軽いサイズのものがあるのですが、どちらも第9世代より高い上に、miniの小さいサイズは『デカいiPhone』というせっかくのiPadの良さを殺してしまっているので、わざわざこちらを買うメリットがないように感じます。
強いて言うなら、本体にくっつくApple Pencil(第二世代)が使えることぐらいかな。

「学生時代に持っておけばよかった」と僕が後悔する理由

このように、『デカいiPhone』『MacBookの多機能モニター』としてマルチに役立つ便利なiPad。

デジタル化が進み、知識とスキルと金さえあれば誰でもクリエイターになれる、可能性が無限大に開かれた現代。何者にでもなれる暇と有り金を持て余した私文カス大学生と、相性は抜群と言ってもいいでしょう。

幸運にも大学に行くだけの経済的・時間的余裕がご家庭にある学生の皆さんは、
是非iPadとMacBookを親におねだりすることをお勧めします。
第9世代のiPadくらいなら、自分のバイト代でさして苦労して貯金せずとも買えるはず。でもバッテリーの消耗が怖いので、中途半端な中古ではなく新品を買ったほうがいいですよ。

もし僕が学生だったら…。

もし僕がまだ学生だったら、

  • 空き時間にiPadでオンデマンド講義を受講しながらMacでレポートを書く

  • 配布されたプリントをiPadの純正メモアプリで取り込み(カメラで映すだけで自動的に最適化してスキャンしてくれる)、手書きで注釈を加えて保存。
    ペーパーレスでレポートの作成や書類整理にも困らない。

  • MacBookやiPadをサークルやゼミの動画編集・楽曲制作・書類制作に活かす

など、さまざまな活用方法が考えられますねぇ!(元引きこもり大学生)

特に、iPadはGarageBandの画面上の仮想楽器の演奏や手書き風のポスターの制作などにちょうどいいサイズですし、iPhoneを持ってれば高性能のカメラで撮影したライブ映像をAirDropで共有してサッとMacやiPadで動画編集ができたりと、広がる可能性は無限大ですね。あー学生時代に戻りたい…

逆にiPadを使って色々なことに挑戦するような余裕がない、もしくはやることもないような無為な学生生活を過ごすと、僕のように後悔の多い虚無な大学生活を過ごすことになるので、早めに就職してお金を稼ぎましょう。もしくは今からはじめよう。知らんけど。

MacBook AirとiPadを使って感じたデメリット・不満点


近頃のiPadはProなどのハイエンドモデルがリリースされており、Macでおなじみのトラックパッドが搭載されたバカ高い値段のMagic Keyboardなど付属のアクセサリーを使えば、『あたかもMacBookがなくてもラップトップとして使える』かのように宣伝されていますが、僕はそのアピールポイントに関しては懐疑的です。

僕は第9世代を使っているので、Proのスペックについてはよく分かりませんが、問題はマシンのスペック云々ではなく、iPadのアプリがiPad用に最適化されていないのが一番の問題点と感じました。

代表的なものでは、未だにInstagramはiPadに最適化されたアプリをリリースしていません。ゴミ。
職場で使う業務用アプリも、iPadのアプリの使いやすさは最悪レベルです。
iPadの大きな画面の上で動かしているのに、リスト上で商品の画像を一目で確認できないし、商品の名前も最後まで表示されなくて見にくい。ブラウザ版でデスクトップ画面を表示した方が普通に見やすいレベル。

総じてiPhone用のアプリをただ移植しただけでリリースされたアプリが多く、
使っていてもiPadのサイズをフルに活用できていると感じるものが少ない
といった印象です。

iPadはMacにはなりません

OfficeもMacで使えている機能を全てiPadで再現できるというわけではなく、特にExcelで使うマクロはiPadでは使えません。PowerPointやWordで非常に使い勝手の良いSmartArtも使用できず、MagicKeyboardを買わないとそもそも画面の半分を埋めるキーボードが邪魔すぎる。

画像を移動させたり縮小拡大するのはトラックパッドよりもiPadのタッチ操作が直感的で便利に感じるのですが、それ以上に不便な点が多すぎるのでiPad単体ではOfficeソフトを使う気になれません。
前述のMacでの『ながら作業』をする際に書類を表示したり、移動中にちょこっと修正を加える程度でしょうね。

ちなみに、iPad Proなど一部のハイエンドモデル限定ですが、ステージマネージャという機能を使うと、まるでPCのように複数のアプリを同一のデスクトップで展開できるようになります。

ところがこの機能、Macにも搭載されていてほぼ同じ機能を使えるんですが、
グループ化とか色々やらなきゃいけないこと多すぎて使う気になんねンだワ
Macだったらフルスクリーンでも四本指でスワイプするだけで簡単にアプリを切り替えられるし…(こいつのせいでむしろフルスクリーン以外でアプリを使う気になれない)

Split Viewの2分割やSlide Overの画面はマルチタスクをするには小さすぎるし(Youtubeで動画を見ながらTwitterやLINEを覗いたりする程度には使いやすい)、そもそも前述のような最適化されていないアプリといった動作環境も含めて、iPadやiPhoneのようなモバイル端末でマルチタスクをこなそうとするのが無理があるように感じます。

そういう訳で、たとえフルスペックのお高いiPad ProとMagic Keyboardを購入したとしても、M1チップのMacBook Air一台の方が今のところコスパが良いだろうなぁ、というのが僕の正直な感想です。

iPadとMacBookの相性について

あと肝心のiPadとMacBookの連携の部分ですが、

・AirDropの利便性がそこまで高くない。
→デバイス間で瞬時に送れるぐらい便利であって欲しい。iPadでMacのある方向にファイルをシュッとスワイプしたらMacに保存されてる、ぐらいの。今のところクラウドに保存する方が使い勝手が良い。

・ユニバーサルコントロールの接続が切れる
→Bluetoothで通信してることの弊害ですね。「あーワイヤレスイヤホン切り替えたいからこっちのデバイスでBluetoothきっとこ」とやると、当然ですがユニバーサルコントロールも切断されます。そこからもう一回接続するのに手間がかかる。カーソルを外に出そうとしても全然出てくれないから、結局手動で設定しないとスムーズに使えない。AirPods買えばもうちょい切り替え楽になるのかな。(それもこれもAppleの抱き合わせ商法じゃねえか!)

などがあります。

こうなったらもっと便利だよ、MacとiPad


他のユーザーとの共有機能はいまひとつ

Apple製品は非常に便利なのですが、その代償としてのコストの高さを差し引いても、改善して欲しい点があります。

それは、他のユーザーへの共有方法
Apple純正のアプリは非常に使い勝手が宜しく、ぜひとも他のApple製品を使っている人とデータを共有したいと感じる瞬間があるのですが、そのためには純正のメッセージアプリを使わないといけません。

純正のメッセージアプリ、皆さん使ってます?
iPhoneでも使ってる人なかなかいないですよね。プライベートではLINEを使うし、ビジネスでも他のメッセンジャーアプリを使うからです。(そもそも日本にはプライベートとビジネスの通信手段を一緒にするのは避ける風潮があると思います。)

Androidを使ってる人に自分のiPadで書いたメモを直接送ることが難しいにしても、iPadで書いたメモを共有することぐらいLINE WORKSとか使えてもよくないっすか?
WordやExcelにする必要のない程度のちょっとしたメモや、マップアプリの行き先への経路案内くらい、純正のメッセージアプリ使わなくても簡単に他の人のApple製品に送れるようにして欲しいですね。
欲を言えば、Apple製品を使っているユーザー間で複数のアプリでの書類やデータを、一つのプロジェクトとして管理・共同制作できる便利な業務用アプリが欲しいところです。現状のメッセージアプリでは、ちょっと足りない。

Appleが気を効かして名前だけでもビジネス用に特化した日本人向けのメッセンジャーアプリをリリースしてくれれば、そっち使えばいいやん、という話になるのですが。(それでもプロジェクトに関わる全員が何かしらのApple製品を会社から支給されて所持していなければならないというユーザー側の問題は残る)
ミー文字といい、Appleは何が何でもLINEではなくメッセージアプリをユーザーに使わせたいように感じますね。

Apple製品、買いかなしか?


Apple製品は自分ひとりで使う分には使い勝手がいいけど、他の人といっしょに使う分にはそこまで便利ではない、というのが実情なんでしょうねぇ。(iPhoneで撮った写真をWindowsPCにそのまま送ると拡張子の関係で読み込めないなどの地味な問題なども)

あとは昔から言われていることですが、VALORANTやApexなど人気のPCゲームをプレイするのにそもそもMacが向いていないという点だったり、配信やゲーム実況に必要な周辺機器を接続するのに必要なデバイスの拡張性に欠けるといった点から、お仕事以外にカジュアルに使うならたとえデスクトップPCでもMacよりもWindowsを買った方がいいよ、ということは抑えておくべきだと思います。
ドスパラのベーシックモデルならMacBook Proとほぼ同価格でゲーミングPC買えそう。

そんな訳で、Apple製品を使ってみた感想をつらつらと書いて見ました。
最後まで読んでくれて、どうもありがとうございました。









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