見出し画像

「丁寧な暮らし」の前に「手触り感のある暮らし」を取り入れる

ここ最近、「丁寧な暮らし」という言葉をよく聞くようになった。
そしてたくさんの人が「送りたい生活」としてあげるような気もしている。
正直定義も色々あるからこそ、何とも言えないが、私自身もそんな生活が送りたいと思って使う言葉であるし、憧れる・送りたいと思う生活であってもやはりなかなか難しいと感じている。

「丁寧な暮らし」は続かないからこそ「手触り感のある暮らし」

最近私はよく「手触り感のある生活」という言葉を使う。
例えば食事であっても、その素材一つ一つが持つものを大切にしている感覚だ。だからこそ腐らせずに、その素材の味を楽しむ調理としてできる限りシンプルにしたいと思っている。

もちろん、実際にやりたいと思ってもなかなかできないことでもある。
平日だって夜予定があることも多いし、土日だって遠出をすることもある。
それでも「丁寧な暮らし」に近くために「手触り感のある暮らし」を簡単に取り入れる方法を考えて、何となく見えたことがある。

何か一つやってみることで芋ずる式にできることも。

何となく見えたこと。
それは、何かすぐに変化があるモノ一つにこだわってみること。
先日つくった酵素シロップを紹介する。
それこそ素材はシンプル。

写真 2019-11-10 13 36 44

果物と砂糖、香辛料などを同じ瓶に入れて、毎日約50回ほど混ぜるだけ。

写真 2019-11-10 17 26 00

少しずつ砂糖が溶け、次第に色が変わる。
最初は果物感が強かった果物も、徐々に水分が抜けてドライフルーツのような見た目になる。
毎日かき混ぜて、約1週間。
かき混ぜてしかいないにも関わらず、これまでにはなかった気泡が出てきて、単純に驚き、感動する。

写真 2019-11-24 16 20 59

これ以降も変わらずかき混ぜること10日目。

写真 2019-11-20 23 21 29

何もせずとも気泡は出ているし、果物が浮いている。完成のサインだ。
果物(絞りかす)を越して、シロップは完成。

写真 2019-11-20 23 36 48

絞りかす自体も、パウンドケーキの材料にしたり、私はドライフルーツにしてみた(まだ残っているので、カップケーキをつくってみる予定だ)。

毎晩かき混ぜて、10日後の水曜日に越して、完成したシロップは平日朝のヨーグルトにかけたり、日曜日の午前中にドライフルーツをつくってみたり。

写真 2019-11-24 10 11 02

ドライフルーツも絞りかすをオーブンにかけたら出来上がりだ。
少し難しく聞こえるけれども実は誰でもできる。

世の中にはそういったモノがよくある気がする。

酵素シロップづくりから学んだこと

約10日間であるが、学んだことがある。
(よほどのことがないと)毎日ずっとは続かないということ。
先ほども話をしたが、夜飲み会終わりにヘロヘロで帰った日もあるし、毎日と考えるとよっぽど意思が強くない限りなかなか続かないと思う。
糠漬けがその典型例な気がしている(正直私も何度ダメにしたことか…)。
それでも期間が限定していたり、そこまで手入れをしなければならないモノでなければ十分に可能で、その後も楽しむことができ、新たな発見に繋がる。
発酵食品は簡単にできるわりに、日を追うごとに自然と生きるなかで起こる変化があって面白く感じるので、ハマる一つの理由である。

まずは半日でもやってみること

味噌もいってしまえば大豆・麹・塩を混ぜ約一年寝かせたら完成する。
ヨーグルトや甘酒は一晩でできる。
醤油麹や塩麹も1〜2週間でできるが、お刺身やお肉を漬けておけば美味しい料理ができる。

写真 2019-11-24 12 00 23

(今日のお昼は刺身用のえびを買ってきて、醤油麹漬け丼)

「最初のスタートを何にするか?」そのハードルを低くすれば簡単に手触り感のある暮らしとともに、「心地よい」時間がやってくる。
ある意味、丁寧に生活をしている証拠だと捉えているし、つまりはこれが「丁寧な生活」なのだろう。
もちろん人によって「心地よい」という価値観は異なるからこそ、全員が全員これで満足…というわけにもいかないと思うが、私はこれで日々のチャージをしています。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

Instagramでは、日常から自然と共に生きている瞬間を切り取っています。


ありがとうございます。今の私はたくさんの人生の先輩方にお世話になったからこそだと感じています。いただいたサポートでは、後輩が迷った時に話を聞く際のカフェ代に恩送りさせていただきます。