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2022.1.5 【日記】

 朝、起きると外はまだ薄暗い。間接照明だけつけて温かい紅茶を飲む。ラジオを聴きながら、昨日のお茶碗を洗っていると脳が目覚める。窓のカーテンから少しずつ明るくなって来た。
 仕事の行く準備をして、玄関を出ると、細かい雪がちらついている。多く降らなければいいが、と思いながら車に乗る。
 会社あたりに近づくとうっすらと雪が積もっていた。まだ細雪が降っている。どんよりした空は、今からでもどんどん雪を降らしそうな厚い雲が覆っている。
 職場では、初出の朝礼がリモートで始まった。新年という新しい空気感がなんともいい。その後、個々で新年の挨拶をして回る。皆んなとはだいぶ会ってなかったようにさえ思える。
 いざ、仕事を始めようと思っても、何してたっけ?と思うくらい、年が変わると何もかも変わったような変な感覚になる。
 仕事もまだ馴染めていない。
そんな時、同じ職場の女性が、
「どうぞ」と小さな和菓子をくれた。
そんなに喋らないけれど、私にまで気をつかってこのような可愛い和菓子をくれるなんて。優しい方だなと、思った。
 仕事をして定時で終え、車に乗って暗い道をヘッドライトで照らし突き進む。
 途中、ホームセンター寄る。店内はあの年末の混雑とレジの長蛇の列が嘘のように落ち着いている。スーパーでは、お正月の品はガラリとなくなり、七草や果物では八朔が並ぶようになった。
 
 食べてばかりのお正月だったため体重が気になって、マンションのエレベーターを使わず、階段で上がった。
 どうせなら、最上階まで行ってみてもいいかな、とその勢いで上がって行った。
相当息が上がって最上階の階段にたどりついた。すると、外に通じているせいか、壁の上の小さな電圧盤の上に一羽のヒヨドリが止まっていた。おそらくそこを棲家としているのだろう。
「ごめん、お邪魔したね。驚かないで、直ぐにいなくなるから」そう言って、また自分は階段を降りて行った。

 自宅に戻ってカレーを作って、温かいお風呂に入った。
ようやく日常が戻った。

#日記 #日常 #初出
#カレー #雪

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