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話を聞いてない?〜おしゃべり好きなベトナム人

おはようございます!

私は、技術研修など教育の現場で
講師の話すことを通訳することが
多かったのですが、

その時に、結構な割合で
ベトナム人の研修員が
おしゃべりをするのに
少しウンザリしてました。

(もちろん、静かな研修もあります。
ただ、おしゃべりする人の割合が高い、という意味です)

でも、大人しく聞いているのなんて
日本人だけなのかな、
仕方ないのかな、
と思っていたのですが、

ある研修を担当していた時に
講師の人から、こう言われました。

「ベトナム人って、
本当に失礼ですね!

講師が話しているというのに、
こんなにおしゃべりするのなんて、
ベトナム人くらいですよ!」

聞けば、その講師の方は、
東アジア・東南アジア・南アジア・
はたまたラテンの国々で
仕事をした経験があるようですが、

「みんな話をちゃんと聞きます。
静かにしてくれます。
先生はどの国でも尊重されますし、
それが常識ですから」

というのです。

いや、ベトナムだって
先生を大切にするお国柄だし、
儒教文化圏だし…

…なのに、どうして、
こんなにおしゃべりするんだろう?

おしゃべりする人を観察してみると、

授業に熱心に参加している場合、
色々思いついてしまって、
隣にいる人に話さずには
いられなくなる。

授業を退屈に感じている場合、
つまらないので
隣にいる人に話さずには
いられなくなる。

はたまた、
授業自体に不満はないんだけれど、
別のことを思いついてしまって、
隣にいる人に話さずには
いられなくなる。

…この、どれかのように見えます。

そして、当たり前のことですが、
話している間、
講義は耳に入ってません。

講義をしていて、
おしゃべりがあまりに多いと、
講師も段々不機嫌になってきます。

私も、せっかく通訳しても
大半が聞いていない、
となると困ってしまうので、
色々試してみました。

まずは、普通に
「うるさいです!
静かにしてください!」
と怒る、学級委員的対応。

これは、その時は静かになりますが、
すぐ元に戻ることが多い。

次は、おしゃべりする人が
おしゃべりをやめるまで
通訳を止めて待つ、
という方法。

時間をロスしすぎる
(待ってることに
本人が気づかない)
ので、あまり良くない。

最終的に落ち着いたのが
3つ目の方法です。

うるさくなってしまった直後に
少し時間をもらい、話します。

「皆さん、他の国からきた研修員は、
みなさん静かに
講義を聞いてくれるそうです。

中国、韓国、インドネシア、
タイ、カンボジア、
どの国もです。

先生を尊重する気持ちが感じられて、
先生も気持ちよく講義ができるそうです。

どうして、私達ベトナムだけ、
同じことができないんでしょうか。
不思議ですね。」

基本ベトナムの人たちは
負けず嫌いなので、

これを言われるとムッとして、
静かにしてくれます。

その上で、もし講義を聞いていて
何か質問があったり、
思いついたことを話したくなったら、

手をあげて発表して欲しい、
みんなとシェアして欲しいというと、
そうしてくれる人が結構あらわれて、
学びの質も上がるように思います。

この経験で、気づいたのは、
ベトナムの人はとにかく
おしゃべりが好き、ということ。

また、人の話を結構聞いてない、
ということ。

通訳をしていて、
訳したはずの箇所を
また尋ねられることが結構あって、

私の通訳通じなかったのかしら?
訳がわかりにくかったのかしら?
と、落ち込むこともあったのですが。

いやいや、
あの人たち聞いてませんから!

通訳が悪かったとは
必ずしも言えませんから!

と思えるようになりました。

通訳はメンタル大事。
弱気になると訳のクオリティが
下がると感じていますので、
この気づきは大きかったです。

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今日のレッスン♪

ベトナム人は、人が話していても
おしゃべりしてしまう率が高い。
熱心な人も、不熱心な人も。

悪気がないので、
怒っても仕方がない。

彼らの負けず嫌いな心を刺激して、
また、話したくなる衝動を
他の形に発散させて、
有意義な学びを。

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いかがだったでしょうか?

また明日!
今日も素敵な一日を♪


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