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夫の「こだわり」に対する妻の愛の話

夫は、「こだわり」がたくさんあります。

妻はありません。大抵のことは、臨機応変にすませられるし「これでなければ」というものもないし、集めて喜ぶものもありません。

しかし、夫は「こだわりたいもの」がたくさんあるので、すんなりと手放したり、新しいものを受け入れたりすることが大変な時もあります。

結婚当初は、ゴミの分別や捨て方でケンカになることがよくありました。きっちり分けたい夫は、妻のいい加減な捨て方が許せないようでした。プラやら紙やら・・・「そこも?」というくらいの分け方をするし、妻が捨てたものをもう一度、分け直していることもあります。ゴミでイライラするのが嫌になり、面倒なものは任せることにしました。かといって、ゴミは出続けるわけで・・・

妻も結婚前に比べれば考えられないほどに分けています・・・

ゴミの分別だけならまだいいのですが、「捨てられない」という厄介な「こだわり」もあります。「もったいない」「まだ使える」の精神が行き過ぎるのです。本当に嫌になる時もあり、夫の下着類や絶対に使わない食器類などをこっそり捨てたりもしています。「物を大切にする人ね」「環境に優しい人ね」なんて、とても笑えるものではありません。

そんな夫に対し、「これは変えられないんだな」「きっと病気なんだな」と思うことにしてきました。その方が気が楽になったし・・・

でも、実際に確信したのは、クローゼットの奥から捨てたはずのパジャマや靴下を見つけた時です!

しかも、ほとんどがキャラクターものでした・・・

かわいいものに対しては、とくに捨てられないという「こだわり」のおまけつきです。

何年物?という納得させて捨てたはずのミッキーのパジャマが出てきた時は愕然としました・・・

ここまで来ると「受け入れるしかない」と思いました。怒ったり、ケンカしたりすることは簡単だけれど、楽しく暮らすことを考えようと。

そこで妻は・・・

新しいものに生まれ変わらせてあげました!なんて優しい!

ニクシミ、アキラメ、ラクタン、サイセイ、タショウノオモイヤリ・・・

様々な感情を込めてチクチク仕上げました。

夫用の鍋敷きに。(表紙画像ご確認ください)

「良かったね~優しい妻で。普通は気持ち悪がられて変態扱いされてさよならだよっ!」

夫は、さすがに納得しました。「ありがとう」と言われても嬉しくないのはなぜ・・・グラタンの度に思い出すし。

こんな話、氷山の一角です・・・


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