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【紫陽花〜祖母が愛した花】

紫陽花の古名は「あづさい」なのだと、教えてくれたのは祖母だった。「集まる」の「あつ」、藍色を示す「真藍(さあい)」、この二つを合わせて、藍色の花が集まって咲く花――「あづさい」という呼び名が生まれた。どんなものにも名前があり、由来がある。名付け親の愛情みたいなものがそこには垣間見えて、わずかに心が丸くなる。

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