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碧月はる
2020年5月7日 13:31
「みて!きれいでしょ?」そう振り返るちびの顔は、きらきらと輝いていた。差し出された掌に握られたスマホのなかで、季節の花々が美しく咲き乱れていた。*初夏のように暑かった晴天の午後、ちびと近くの神社までお散歩をした。先日ちびは足を怪我してしまったので、今はお散歩もままならない。だからこれは、ちびが怪我をする1日前の話だ。「おかあさん、おそといこう」いつものようにちびが言う。彼は外