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イントロ:「教育」を考えると思い出すこと

はじめまして、こんにちは。

このたび、家庭学習サポート「はるのひ」のブログとしてこちらのページをオープンしました。主催の宮坂千陽(みやさかちはる)と申します。

団体の目的を簡単にご説明いたしますと

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家庭学習サポート『はるのひ』は…
ホームスクーラーやアンスクーラーといった家庭学習者に学習の機会・環境を提供します。
学校へ登校しない選択をしたことで起きる学習機会の不足感による将来への不安から子どもたちを守ります。
また、そうした学習者を支える保護者への情報共有を目的とした支援を行います。
不登校に関する困りごとへのサポートも進めております。
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この文章ひとつ考えるのにも色々な思いを経ているのですが細かな話は追々するとして、

一番最初の記事は自分の一番書きたいなと思ったことを自己紹介がてら綴りたいと思います。

自分が「教育」に携わるときにいつも思い出す、私自身の体験談です。

小学校2年生になると日本人のほとんどが経験したと思われる、算数の九九。

その定着を図るための「百マス計算」。↓これですね(自作画像のクオリティよ…)

100マス計算:右手の人

はじめのころ、あれが私  だ い き ら い でした。

理由は「左利き」だから。

おなじく左利きの人はすぐにピンとくるんではないかと思います。実際に見てみましょう。

100マス計算:左手の人(みえない!)

分かりますか? 数 字 が 見 え な い ん で す!

ペイント機能での拙い画力ゆえに省いていますが、実際には当然鉛筆を持つ自分の手があるんで更に見えません。

タイムトライアルとかも授業でありましたが、どんなにがんばってもよっぽど計算能力を高めないと右利きの人に勝てないんですよね。くやしい。

内弁慶のわりに負けず嫌いだった小2のチハルさんも、すっかり競争意欲を失い、家に帰って母親にその旨を愚痴っていました。

すると、ある日の算数の時間のこと。。。先生が「左利きの人~」と声をかけたので手を挙げると配られたものがこちら↓

100マス計算:左手の人(みえる!!!!)

ん?数字の位置が逆…

は!!!見える!!数字が見えるよ~~!!感動。

「やっと私の実力を知らしめる時が来たのだ!はははは!!」(という心の声)

そこから一気に百マス計算のタイム順位が上がり、やる気を取り戻しました。

後々、このとき私は3つの幸運に恵まれていたのだと知ります。

①私の愚痴をきいた母が、「家庭での愚痴」で済ますことなく学校の保護者会で担任の先生に伝えてくれていたこと。

②保護者の意見や児童の悩みを、スルーせずに教材の更新を積極的にしてくれる先生が担任だったこと。

③時代が平成だったこと。

これらのうち、どれか1つでも欠けていたら私は「落ちこぼれ」「やる気ない」認定を学校でされていたかもしれません。

③なんて、時代が違えば「左利き」が発達障がいのような扱いだったかもしれません。

実際に私の父も左利きですが箸と鉛筆は親に直されています。今では個性的で素敵な丸文字を書いていますが、学生時代は文字で苦労したのではないだろうかと想像します。

それこそ、自分の時代でも(おそらく今もある)「習字の時間」は苦痛でしかありませんでした。

毛筆の「はね」「はらい」などは左手ではどんなに体を捩じろうときれいに正確には書けませんし、かといって技能ゼロの右手で書けば「お年はいくつ?」と聞かれてしまいそうな墨の散らかりっぷりでした。

これが通知表で評価されるのって、不公平じゃありませんか?

習字の時間がある学齢まで、私は自分が「字が下手な人」とずっと思っていましたから、ペン字も適当なところがあったと思います。高校生頃にようやく「あれ?ペンで書けば、字上手い方なんじゃないか?」と気づき丁寧に書くようになりました。

例えば、今の時代でも「手を操作して字を書くこと」が苦手なお子さんはおります。そして発達障がいの病名が付いていることが多いです。ただ、既に「手で書いて覚えなくても文章が書ける」手段が世の中には存在しています。タブレットで文字を楽しく覚えて、文字を打つことが出来れば、それで成り立つ時代になってきているのではないでしょうか。

「苦手なことに取り組んで上達したい」と自ら望んで取り組むことは素晴らしいことと思います。

ですが、左利きの自分が「右手で!」と強制された習字の苦痛をおもうと、本人の苦しみが伴う努力とは、どこまでが必要なものなのだろう?と考えてしまうのです。

百マス計算の思い出は、今回書いた内容以上に様々な「教育」にまつわる問いかけを私に与えてくれます。

自分が子どもたちに教育に関わるものとして向き合うとき、この経験を心の隅に置くことを忘れないようにと常々思います。

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このような感じで、このブログでは教育に関する自分の考えを書いたり、「はるのひ」で提供するサービスについてより詳しくお話ししていく場にしたいなと思っています。

あとは手書き画像をもうちょっといい感じにしたいです。

よろしくお願いいたします^^

宮坂 千陽

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いただいたサポートはひとり親・困窮家庭など経済的に困難な状況にある子どもたちと親御さんの学習支援に充てさせていいただきます。 活動の結果をこちらでもご報告してまいります。