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菊様(六道菊之助)の私的感想

私が感じた事や思い、受け取り方の内容になっています。
読んでくださる方の解釈と異なる部分もあるかもしれません。

前回は和泉さんの記事を書きました。よろしければ読んでみてください


「おむすびごろりん」

菊之助は公安が本職ですが、キッチンカーで「おむすびごろりん」という、おかかおむすびの移動販売をしています。このキッチンカーには、春田や舞香さん、牧、マロ、ちずや蝶子さんも買い物に来ます。武川さんは買い物をする場面は出てきませんでしたが、「おむすびごろりん」のおかかおむすびを食べているシーンはありました。
サイズは「レギュラー・トール・グランデ」で、トッピングは「おかか」のみ。お値段はわかりません。なぜなら、春田、舞香、牧、マロ、ちず、蝶子がお金を払っているシーンが一度も出てこなかったからです。人気のようで、いつもお客さんが数名並んでいます。
キッチンカーでの仕事中に公安からの指示が来たりもするようです。買い物にきた年配の方が渡したクーポン券の裏に手書きのQRコードっぽい何かが書いてあり、それを読み込むと指示が出て来るというシーンもありました。


菊之助と和泉さん

和泉さんは菊之助が警察学校にいた頃の教官でした。和泉さんの記事に書いてある”秋斗”と菊之助は同期です。部屋も同じでした。秋斗と菊之助は同期でありライバルであり親友でした。そして同じ人(和泉さん)を好きになりました。
公安の職務中に秋斗が殉職したあと、菊之助と和泉さんはバディとして組んでいましたが、秋斗の死により和泉さんは公安を辞めてしまいました。その後も菊之助は和泉さんを支えるためにそのまま同居は続けていました。


菊之助の気持ち

菊之助は秋斗から「和泉さんの事、好きかも」と聞かされた事で、秋斗が和泉さんを好きだという事は知っていましたが、恐らく菊之助は自分の気持ちを秋斗には話していません。そんな状況の中、和泉さんと秋斗がバディを組み、いつのまにか2人は恋人同士になっていました。菊之助は自分の気持ちはずっと隠したままで、秋斗が殉職したあともずっと和泉さんの傍で支え続けていました。
秋斗と瓜二つの春田と和泉さんが出会った事で、ますます和泉さんが前を向かなくなることを心配していました。
ある夜、和泉さんが寝ている時にそっとキスをした菊之助。自分の事を”弟”だと言われた事を思い出し、寝ている和泉に「弟なんかじゃねえよ」とつぶやきますが、その瞬間、和泉さんは寝言で「春田さん」と言います。和泉さんが”秋斗と同じ顔をした春田”ではなく、春田自身を好きになっている事に気付きます。それからは何かにつけて春田を見つめていたり、5話の熱海旅行の時にも春田を気にする発言を聞いて、「春田さんの事が気になるんですか」と訊きます。和泉は「そんなわけないだろ。俺には秋斗しかいない」と言いますが、菊之助は悲しい表情を見せます。
この頃には旅行が終わったら和泉と暮らしている家からは出て行こうと思っていた菊之助ですが、旅行が終わって帰宅したあとで和泉さから衝撃的な言葉を聞きます。

和泉 「好きになったかのもしれない」
菊之助「え?」
和泉 「春田さんの事…」
菊之助「…どういうことですか?」

和泉は秋斗だ、秋斗の間違いだと誤魔化しますが、菊之助からしたらこれは決定打でした。そして菊之助は家を出て行きました。


菊之助は武蔵の家へ

和泉さんと暮らしていた家を出た菊之助ですが、行く所もないのでキッチンカーの中で過ごしていました。そこへ通りかかったのは、黒澤武蔵です。3話で春田と牧のW昼顔を疑った際に、春田と和泉さんのキスを偶然見てしまった武蔵は真相を暴くべく、お隣の和泉さんと菊之助の家に家政夫としてもぐりこみます。その時に菊之助は武蔵に自分達が公安である事を打ち明けます。その後熱海旅行の時に偶然同じ日に同じ旅館へ来ていた春田、牧、武蔵と宴会中、牧と和泉さんが居ない間に菊之助は酔った勢いで秋斗の話、自分も和泉さんを好きなんだという話、旅行が終わったら家を出ようと思っている話などをします。武蔵はこの話を聞いて自分の状況と重なり(春田と牧がいつの間にか付き合っていた)、菊之助を抱きしめて慰めるなどした事で、菊之助と武蔵の距離は縮まりました。
夜、キッチンカーに居た菊之助を自分の家へ招き、次に住むところが見つかるまで自由に使ってくださいと言います。少しの間ですが同居生活が始まりました。菊之助は武蔵が帰宅すると玄関まで笑顔で迎えたり、武蔵が育てているぬか床を一緒に混ぜてみたりと、楽しく過ごしていたように見えましたが、春田と牧の結婚式のあとで家を出る事になりました。武蔵はもっと居て良いんですよと言いましたが、次の仕事が大きい仕事で武蔵を危険な事に巻き込んではいけないからという理由でした。武蔵は菊之助に大切に育てているぬか床を託し「これで、生きて帰らねばならない理由ができましたね」と言います。託されたぬか床を持って、菊之助は武蔵の家を出ました。


菊之助の告白

7話で仕事中の和泉さんに聞いた事のない会社から電話がかかってきます。相手は、警察学校時代の上司の足利という人でした。

足利「菊之助が作戦中に負傷した。搬送先は東京第三警察病院。所轄にも連絡済みだ」

病院へ運ばれている時の菊之助は意識のない状態でした。
和泉さんは慌てて病院へ向かいますが面会はさせてもらえませんでした。恐らく、それから和泉さんは何度も病院へ足を運んでいると思います。いつのまにか菊之助は自分で歩いて屋上へ行けるほどに回復していたようです。

菊之助が屋上へいると、和泉さんがやってきました。少し驚いた菊之助でしたが、作戦は終わり、秋斗を殺した犯人は無事逮捕されましたと報告します(逮捕とは言っていないのでもしかしたら殺した?)。そして、あなたはもう、自由に生きて良いんですと言いましたが、この先どうやって生きていけばいいのかと言います。和泉さんは秋斗が殉職してから数年、復讐のためだけに生きてきた為、生きる目的のような物がわからなくなったんだと思います。それを聞いた菊之助はそっと和泉さんに近寄り、キスをします。

菊之助「すみません…。ずっと好きでした」

と告白しました。
その後退院した菊之助は武蔵の家へ行き、託されたぬか床で漬けた「バナナ」を食べてみてほしいと言います。その時に、和泉さんへ告白した事と、恐らく玉砕ですという報告を武蔵にしました。


和泉さんの心が動き始める

それからはキッチンカーの近くまで会いに来た和泉さんに対しても、会釈だけをするような気まずい関係になっていたようでした。
ある日、街中でサンドイッチマンになって1人でチラシ配りをしている和泉さん。通行人とぶつかってチラシを落としてしまいます。拾おうとしますが、サントイッチマンなのでうまく拾えず、そのまま転がってしまいます。起き上がれなくなった和泉さんの元へ菊之助が現れます。

菊之助「元公安のエースが何やってんですか」

と、和泉さんを起こし、そのあとベンチに座って”おかかおむすび”を2人で食べます。

菊之助「あの…ほんと気にしないでくださいね、こないだのこと。別に俺、返事が欲しいわけじゃないんで。せめて、このまま、あなたの弟でいさせてください」

と言います。自分が告白をしたことで気まずくなってしまった事や、2人の関係が変わってしまう事、もしくは終わってしまう事が怖かったんだと思います。つらいですよね、菊様。

そして和泉さんの方を向くと、口の横にご飯粒がついていました。それを笑いながら取る菊之助。

菊之助「動くな」
   「こういうのも、もう1人で取れるようになんないと」

この行動、和泉さんからしたら秋斗との過去を思い出したシーンではないでしょうか。これをリアルタイムで見ていた時はわかりませんでしたが、TELASAの禁断のグータンヌーボ前編を見ると、似たようなシーンが出てきます。見た事がない人は是非(有料ですが)


「それって…」

最終話、和泉さんも菊之助さんも「春田さんを幸せにする会」に呼ばれていました。そのパーティの途中、1人抜け出して神社にいた和泉さんの元へ、菊之助が水を持って現れます。和泉さんは肌身離さずつけていた、秋斗の写真が入ったロケットペンダントをつけていませんでした。

菊之助「ペンダント…外したんですね」
和泉 「ああ…うん。肩凝るんだよなぁ」
菊之助「なんですかそれ笑」
和泉 「あの家、出る事にした」
菊之助「1人だと広すぎますもんね」
和泉 「菊は…どこ住むんだよ」
菊之助「和泉さんには関係ないでしょ」
和泉 「いやあるよ」
菊之助「なんで」
和泉 「だってさ」菊之助を抱きしめて
   「お前がいないと…なんか…全然落ち着かないんだ」
菊之助「え…」
和泉 「なんだよ」
菊之助「それ…って 俺の事、好き…ってこ…とですか」
和泉 「もう戻るぞ」

和泉さんは、秋斗がいなくなったあと、菊之助に支えて来てもらった事、失くしたペンダントを夜遅くまでずっと探して見つけてくれた事、一緒におかかおにぎりを作っていた事などを思い出しながら、今の自分にとって大切なのは菊之助だと気づきました。菊之助の長年の片思いが終わった瞬間です。


「もう 弟じゃねえんだろ」

和泉さんは公安に戻り、菊之助と一緒に張り込みをしていました。張り込み中に食べるものを買って来た和泉さん。買って来たのは、秋斗が好きだったイチゴジャムコッペパンではなく、あんぱんでした。

菊之助「命令出たら、俺撃ちますよ。和泉さん久々で腕なまってるでしょ」
和泉 「はーまったく」と、菊之助を抱き寄せます
和泉 「生意気な唇だな」
キスを待つ菊之助に
和泉 「もう、弟じゃねえんだろ」と微笑みかけると菊之助も微笑み、和泉さんに自分からキスをしました(キスシーンは見せませんでしたがハート)

ずっと和泉さんにキスしたくても、弟だと思われている自分はそんな事がでなかった菊之助。今はキスを待たなくても自分からキスして良い関係になりました。


2018年の連続ドラマの時は、牧が”切ない担当”でしたが、リターンズでは菊之助が”切ない担当”でした。ただ、2018年の牧の時のように細かく丁寧に表現されたわけではなかったように思います。菊之助と和泉さんのカップルも私は好きですが、2018年の牧の時ほど感情移入はできませんでした。でも、最後に神社で2人の気持ちが通じ合った時や、最後の張り込みのシーンは嬉しく感じたし、幸せな気持ちになれました。
どなたかがnote だったかXのポストだったかに書いてありましたが、菊之助は秋斗を心の中で大事に思っている和泉さんを、秋斗ごと愛してくれると思います。もし続編があった時には、この2人は是非登場してほしいなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もお暇な時に読んでいただければと思います。



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