見出し画像

他人に相談できない人の考えていること

簡単に解決できないような大きな悩みを抱えているとき、皆さんなら誰に相談しますか?

両親、兄弟、祖父母、友人、恋人、パートナー、職場の同僚や先輩、カウンセラー、お医者さん、はたまたネット上の知り合い、ペット等など・・・

誰に相談するかは、その悩みの深刻度や内容、緊急かそうでないかなどによっても変わると思います。

私は他人に悩みを打ち明けるのが苦手です。

とか言いながら、このnoteにはめちゃくちゃ書きなぐっているわけですが笑

ここで言いたいのは、「誰か特定の人に自分の悩みを聴いてもらう」のが苦手ということですね。

悩みを聴いてもらうには、その悩みの複雑さによってそれ相応の時間がかかります。5分で説明できるようなものもあれば、そこに至った経緯も含めて説明する必要がある場合は1時間あっても足りないかもしれません。

あとは、その相手との関係の深さによっても変わります。日頃からプライベートなことをよく話し合っている間柄なら、ある程度の情報は省略し、すぐ本題に入れるはずですよね。

ただ、私の場合は"そういう人"が居ません。

つまり、普段からお互いの近況報告をこまめにするとか、プライベートなことを詳しく話し合うような人が、"家族"も含めて存在しないということです。
(私がそう思い込んでいるだけかもしれないけれど・・・)

だから、誰かに相談しよう!と思ったら、大抵の場合、そこに至るまでの経緯もふまえて詳細に説明しなければ話が伝わりづらいんですね。

私自身がそこに面倒さを感じるわけではなく、躊躇してしまう理由は、その長い説明のために相手の時間をたくさん奪ってしまうことにあります。

なぜなら、そもそも「普段から密にコミュニケーションを取っているわけではない相手」なので、裏を返せば「相手との関係性(親密度)」も結局そこまでではないと言えるからです。

つまり、そこまで親密になれていない相手の時間をたくさん奪うって・・・

めっちゃ嫌がられることが目に見えてますよね 🤣🤣🤣笑

嫌な思いをさせたり気を遣わせてしまったり、疲れさせてしまうことが、簡単に想像できてしまいます。


そんなふうに思うと、悩みが大きければ大きいほど、相談出来る相手は絞られていきます。私の場合は人並み程度(?)の悩みの大きさでも、そもそも「人並み程度の親密度」の人がいないので、めちゃくちゃくだらない、笑い話に昇華できる程度の悩みくらいしか、他人に話せる悩みは無いということになります。


よく知らない相手から突然、深刻な悩みを相談されても困っちゃいますよね。

「面倒くさいなぁ」
「なんでそんなこと私に相談してくるの?」
「自分で考えればいいのに」
「そんなに仲良くもないよね?」
「こういうときだけ頼ってきて、鬱陶しい」

こんなふうに思われて当然なので、「あの人ならこういう時どうするんだろう…」と、その人目線で勝手に脳内で想像してみることはあっても、実際本人に意見を聞くというアクションを起こすには至りません。


たとえば、自分の悩みを打ち明ける雰囲気ではなく、あくまで雑談のネタとして、

「○○さんって、~~のときって普段どうしてるんですか?」

と聞いてみる方法もあると思います。

ただ、それがあまり突拍子もない内容(相手と普段話したことのないような話題)だと、相手からすると、 

(えっ…そんなこと急になんで聞くんだろう?もしかして、この人自身が今それで悩んでるってことなんじゃ・・・?話聞いてほしそうだから聞いてあげた方が良いのかな。)

のように、必要以上に気を使わせてしまう可能性も考えられます。


自分の悩みを聞いてほしいわけではなく、「その人ならどうするか」を参考程度に聞いてみたいだけだとしても、相手が優しくて思いやりのある方の場合、そこまで思考をめぐらさせて、負担をかけてしまうかもしれません。


そう思うと、「雑談ネタ」として切り出す方法も、私には使いづらいのです。


あとは、「カウンセリング」を受けるをという方法もあると思います。

お金を払ってカウンセラーに相談するのは、相手にとっても「売上」というメリットがあるので、こちらとしても変に遠慮せず話しやすいです。


ただ、この方法が使えるのは、お金にある程度余裕がある時に限ります。

カウンセリングを1回受けるのに、私が通ったことのあるカウンセリングルームだと、70分で7500円くらいかかります。私にとってはかなり高いです。


明日のことさえ分からない状況では、あまりお金を使うのも控えておきたいのが本音です。


かと言って、じゃあ身近な人に聞いてもらうのは「無料」でいいのか?というと・・・


やっぱり、相手に時間・心の負担を強いることになるので気が引けるんです。

でも、それなら相手に「相談料」を支払えば、自分の気が済むのかというと・・・

なんかそれはそれで、ビジネスライクすぎるというか、逆に気まずい?思いを相手にさせてしまうのかなとも思うんです。


こういう場合、「話を聞いてもらう代わりに何かをご馳走する」とか、そういう方法はどうなんだろう?と考えてもみました。


でも、結局それも、じゃあ何か相談したい時は毎回ご馳走しなければならないのか?そして、悩みの大小に限らずその義務は発生するのか?その「線引き」にまた悩んでしまいそうです。

変にお金を絡ませると、せっかくの良好な関係もこじれていく原因になるような気がします。


ここまで考えていくと・・・

結局、相談に乗ってもらう「対価」としてふさわしいのは、「お金(リアルマネー)」ではなく、「関係性(親密度)」の貯金なのかなーと思います。

その貯金は一朝一夕では貯まりません。

日々の積み重ねでできるもので、挨拶をするところから始まり、相手の話を聞いたり、相手を認めてあげたり、何か喜ぶことをしてあげたり、相手に自分から何か与えていくことで、少しずつ貯まっていくものなんですよね。


貯金ゼロなのに、対価を支払わず、相手から("相談に乗る"という優しさを)もらおうとするだけなんて、やはり図々しいことだし、嫌われる行為です。


つらいとき、困っているとき、つまり今みたいなとき。

ああ、普段からもっとちゃんと、人と付き合っておかなければいけないな・・・


そんな当たり前なことに気づく、私なのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?