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うまくいかない時は、多分「そうじゃない」ってこと

タイミングが合わない。何度も失敗する。めちゃくちゃ気合い入れて準備して挑戦したのに、ダメだった。

そういうときって、多分「そっちじゃないよ」とか、「そうじゃないよ」ってことなんだと思う。

「諦めずに何度も挑戦して夢を掴みました!」というストーリーが、世の中にはたくさんある。
でも、この一文から受ける印象と、ホントの中身はちょっと違うんじゃないかなって思ってます。

就活をしていたころ、当時ものすごく憧れていて、入りたい会社がありました。文具メーカーです。その会社がつくる文房具が好きだったから。単純に、こんな素敵な商品をつくる会社に入りたい!と思った。

会社のこと、ちゃんと調べたし、自己PRや面接も自分的には手応えがあった。でも、結果はダメでした。

不思議だったんです。こんなに熱意もあって、しっかりできたと思ったのに。他の会社では、面接してみてダメだなと気づいたり、会社を知っていくうちに自分には合わないかも、と気づくことが多かった。そういう兆候もないのに、スパッと道が絶たれた感覚。

落ち込んだけど、その後もっと自分に合う会社を見つけて、今に至ります。

入社して少し経った頃、気がつきました。
憧れていた文具メーカーの納品を見つけたんです。箱に書かれたロゴが目に溜まって、キラキラ光って見えました。

あ、そっか。そうだった。
こういう関わり方もあったんだ。

私は短絡的に、好きなものをつくってる会社に入りたーい!と考えて飛び込み、ダメだったけど。
モノは作る人だけじゃない。企画する人、運ぶ人、そして売る人。色んな関わり方があるって知らなかったんです。

結果、私は憧れていた会社の商品を毎日手に取り、販売し、発注する仕事ができるようになりました。お客さんに直接魅力を伝えられるし、現場の声を元に、そのメーカーさんと話し合ったりもできる。

あれ?夢叶ってるな?って思った。
なんなら、もっと自分に合っていて、もっともっといい状態で叶ってた。

このストーリーも、かっこよくいえば「諦めずに夢を叶えました!」という一文になる。でも、言葉から受ける印象と、現実は違う。


一つのゴールに固執して、何度も自分から壁にぶち当たりにいくのは、やっぱり「そうじゃない」ってことなんだと思う。

壁を「自分の邪魔をする敵」だと思わないこと。
壁は「こっちじゃないよ、もっといい道があるよ」という、親切なメッセージだと知ること。

じゃあ、こっちから行ってみようかな。ちょっと寄り道してみようかな。

そうしているうちに、気づけば高いところまで来ているものだなぁと思った。

最近読んだこの一冊とも、通じるものがある。
壁に自らぶつかり続けるのは、きっと「違うこと」。

「違うこと」をやめると、するすると人生が進むようになる。これは私の人生を振り返っても、本当のことだと実感してます。

なんかうまくいかないなぁと思う時は、この本を読み返して、流れを取り戻したいと思います。

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