祈ることで救われること

先日、府中にある蓮宝寺さんというお寺の施餓鬼会法要で歌を歌わせていただきました。

今回は檀家さんに向けての演奏だったので一般公開はなかったのですが、
御本堂で歌わせていただく経験は、一段と背筋の伸びる思いでした。

そして、法要の中で雅楽の演奏があり、笙の生演奏を初めて聴いたのですが、これが本当に感動で、音によって場の空気がガラリと変わっていくその様に鳥肌が立ちました。

その後に聞くお経もインドのヴェーダを思い出し、心の軸を思い出させてもらえるような大切な時間になりました。

演奏後に法要が執り行われたのですが、私自身、つい先日身近な友人を亡くしたばかりだったこともあり、じっくりと心を向ける時間になり、心が慰められました。

「祈ることで救われる」というのは、こういうことなのかもしれません。

ご縁をいただいた蓮宝寺さん、本当にありがとうございました。

この数年、ステージがライブハウスからお寺へ移行していて、もしかしたらこれまで応援してきてくださっている方は「？」と思われているかもしれません。

私自身、特に場所がどこであろうと心を込めて歌うことには変わりないのですが、「ご縁」や「つながり」のようなものに導いてもらっていたら今のような活動になってきました。

本当は、自分でもっと道を切り拓いたりした方がいいのかもしれないし、若い頃は正直そういうガッツで生きていました。（笑）

けれど、今は大事なものであればあるほど手放した方がいいのかもしれない、と少しずつ学びつつあります。

まだまだそんなことをカッコつけたことを言いながら迷ったり悩んだりすることもいっぱいあるんですが、私は母親であることも自分で選んだ以上はやっぱりあれもこれも器用にできるわけではなく、今の活動が精一杯です。

それでも、「ご縁」に導かれて連れて行ってもらう場所に毎回たくさんの学びをもらい、そうやって、少しずつ両手いっぱいだったあれこれを手放しています。

2年前から学び始めたハープも、少しずつですが人前でも演奏させてもらうようになりました。これまでピアノで弾いていた曲なども、ハープでアレンジしたり、色々と試行錯誤をくりかえしているところです。

そんなわけで、なかなか表だった活動はありませんが、
作品作りの方も引き続き行なっていますし、コツコツと活動は続けています。また、noteやYoutubeの方でも近況報告していきますので、ぜひ覗きに来てくださいね。

それではみなさん良い夏休みをお過ごしください！

山口春奈