【旅】大豆づくしの田舎料理〜三重県多気町
三重県への旅行の中で、一つの大きな目的になった
「せいわの里 まめや」へ行くこと。
農村文化を伝えるために、その土地で作られた農作物を使って、
加工品やレストラン、料理教室なども行っています。
料理教室も、時間があれば参加したかったけど、今回はランチを食べるだけにしました。
まめやでは、勢和村で栽培した「勢和産丸大豆」を中心にした、メニューが食べ放題。
すべて地元のおかあさんたちの手作りです。
豆腐を作る工房があり、豆乳やおからを使った料理も多数あります。
むしろ、これだけのメニューをほとんど大豆でバリエーション作るのがすごい。
おからは今でこそテレビの影響でブームになっているけど、
お豆腐屋さんでタダ同然で安く入手できるのに、あんまり最近の家庭料理では使われない。
ヘルシーで栄養価も高く、満腹感も得られるのに、料理のイメージが
煮物と、ハンバーグくらいしか思いつかない。
ここでは、おからはサラダにも、なますにも、カレーにもなんでも使われていた。そしておいしい。
豆腐の田楽も、おかあさんが焼いてくれる。
味噌は東海ならでは赤みそ風
菓子工房もあるため、デザート類も手作り。
おからドーナッツや、ひえなど雑穀の入ったおはぎ。
桜の豆乳寒天も。
大豆は今、高たんぱくでヘルシー食材として、非常に注目されてきている。
肉の代用という形で売り出されている傾向があるけど、
大豆そのものの素朴なおいしさや、食べ方が、国内ではあんまり重要視されていなくて、むしろ海外のほうが受けがいいように思う。
実際は、大豆は醤油・味噌などの主要な調味料の原料でもあり、
1食に何かしらの大豆製品が使われていることが多い。
(だからこそアレルギーの対応も難しい)
それなのに、実は大豆の国内自給率は7%程度。(飼料なども含むと)
食用だけに絞っても、25%程度だ。
ほとんどは輸入原料に頼っている。
安い海外原料におされ、大豆を作っても儲からない、と考える農家さんも多いとのこと。
最近では、国産原料をこだわって扱うスーパーなども増えてきましたが、
正直加工品になってしまうとわからない。
例えば惣菜や練り物など。
消費の選択ができる私たちにしか、作れなくなる、残せなくなくなるのを止めることはできません。
地豆や食文化を残すために、できるだけ地のものを使った土地の料理を、せめて食べて応援したいと思っています。
こういう手作りの、自然の物でできた料理を、贅沢だと思えるのは、
本当は身近に感じてないからなのかもしれません。
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