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人生は「自分の好きなように」デザインするもの

幼児教育の重要性について、あれこれ考えることが増えているこのごろ。お金は有限だから、教育への投資の仕方もその家庭それぞれの判断だと思います。ただ、幼児教育をそのあとの受験のためとか短期的な視点だけでとらえてしまうのは、もったいないなあと思います。いい大学に入って、いい就職先に入るのが勝ち組、みたいな考え方はもう現状に合わなくなってきているとも思うし。

私の考える幼児教育は、子供たちが自分の人生を「自分の好きなように」デザインできるということを教える場であって、そのために必要な基礎を育てる場所であること。受け身ではなくて、能動的に自分の進む方向を決められたら、人生をもっと楽しむことができると思うから。自分のやりたいことを追求しようとするときに、答えはサラリーマン一択ではなくていろいろ選ぶことができるはず。積極的に選ぼうとすれば、だけど。

自分で考えて行動できるようになるには、感受性が鋭い子供のうちに自分自身の手を動かして経験して、どうしたらよいか自分で考える機会を多く持つことがとても重要だと思う。実社会では答えがひとつではない問題ばかりなのだから、教育方法も現実に合わせていくのが良いのではないかと。問題と答えを教師が示すやり方ではなくて、子供の疑問をピックアップして子供自身に考えてもらう。教師は考えるためのヒントやサポートをする役目を担う。こういう風景を教室内にたくさん作っていきたいと思う。

このあたりの考え方が、実はモンテッソーリの考え方に一致している。100年前に考案されたメソッドなのに一向に古びないなと感心するわけですが、教師も子供たちと一緒にプログラムを作っていける環境って楽しいなと思って仕事しています。画一的な教育ではなかなか実現が難しいことでも、子供の家のような規模の小さい園ならそれが可能だという点がいいところです。


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