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Swallowtail Butterfly ~あいのうた~

厳密に言えばmovieが主題。題名がその主題歌です。
映画「スワロウテイル」(wikiは此方ご参照の程を)については上映前から情報を把握、微かな胸の高まりを抑えながら劇場に足を運んだことを覚えています。


この映画の主題歌がSwallowtail Butterfly ~あいのうた~
収録アルバムは『Jewel』です。この歌、「スワロウテイル」のエンディングテーマとしてしか認識していなかった「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」を私が気に留め出したのは映画を観てからでした。


ネット交流を通じてこの曲がカバーされている事を知り、私が聴かないアーティストの存在を知ることが出来ました。今でも感謝している事のひとつです。Charaとはひと味もふた味も違うmoumoonの歌唱は以下をご覧ください。



「スワロウテイル」。岩井俊二監督と、CHARA、三上博史、伊藤歩等主要俳優たち。今では作ることができないmovieだと思います。単なる退廃とは又違う、切なさだけでは片付けられぬ、底辺でもがき生きる人達。影の中の一筋の光。絶望と希望。光や希望は淡く、捉えにくいものたちですが、映画の世界では。

Movie内でグリコが口にする(自分にとっての歌とは)「全て」。それはどこか重い。その意味を、今も時折考えることがあります。光は明るい。当たり前の事ですが。影のないところに光は存在しない。これもまた事実。
円都(イェン・タウン)は今はない。そこで生きていた人々(違法労働者達・円盗(イェン・タウン)は、今どうしているのか。この答えを探すのが難しい、光だけ、光しかない二次元の様な21世紀。ふと「息が出来ぬ」息苦しさを感じてしまうのは、歳を取った証なのかな(苦笑)

この作品は、決して暗いものではありません。映画の最後、登場人物達の笑顔がそれを示している。オンボロのトラックが向かう先は、今も分からないけれど。偶に見返してみたくなるロードムービーのような一作です。

私の心に残るanimationに重ねるなら、モノクロームの世界観はどこかNOIRにも繋がる気がします。NOIRは底辺に「フィルム・ノワール」を敷いていると思うので。


私が雑食なためもありますが、ジャンルを越えて伝わるものは確かに在る。
そんなことも、又。

等、雑多な文言、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

止まった手のひら  ふるえてるの  躊躇して
この空の  青の青さに 心細くなる

信じるものすべて  ポケットにつめこんでから
夏草揺れる線路を  遠くまで歩いた

Swallowtail Butterfly~あいのうた~/作詞:岩井俊二・Chara・小林武史 作曲:小林武史 冒頭より

逆さに見てた地図さえ  もう  捨ててしまった

心に 心に 魔法があるの
嵐に翼(はね)ひろげ  飛ぶよ

私はうわの空で  あなたのことを想い出したの
そしてあいのうたが  響きだして…
私はあいのうたで  あなたを探しはじめる

Swallowtail Butterfly~あいのうた~/作詞:岩井俊二・Chara・小林武史 作曲:小林武史 終盤より


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