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雅也と直美

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シロクマ文芸部応募作から生まれたカップルの「何も起こらない」坦々とした日々を綴っています。楠雅也と桂直美の物語です。
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#AIとやってみた

ブルーハワイと古《いにしえ》の味と【シロクマ文芸部|企画お題「かき氷」から始まる…

かき氷といえばブルーハワイを思い出す。あの鮮やかすぎて目に痛いような濃い青は、あれほどの…

春永睦月
3日前
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涼を求める絵とは【シロクマ文芸部|お題「海の日を」】参加記事

海の日を境にして暑さは過酷となっていく。“心頭滅却すれば火もまた涼し”と言ったのは禅宗の…

春永睦月
12日前
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真直ぐな雅:雅也と直美の何事もない日々【創作大賞2024】応募作品

※この作品は、初出はシロクマ文芸部のお題をお借りした参加作(2024.04分)であり、マガジン…

春永睦月
2週間前
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夏の夜風に【シロクマ文芸部|お題「夏は夜」】参加記事

夏は夜、日が落ちるのをひたすらに待ち続け、酷暑をしのぐ。昨年から続く酷暑に抗ったとしても…

春永睦月
2週間前
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言葉にかけられた魔法【シロクマ文芸部|企画「手紙には」】参加記事

手紙には、ある魔法がかけられている。その封筒の封を切り、手紙の中身を読み終えるまで、その…

春永睦月
3週間前
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【シロクマ文芸部|お題「ラムネの音」】参加記事

ラムネの音が口腔内から耳へと伝わり、頭の天辺ではじけ飛ぶ。ラムネは夏休みのはじまり、その…

春永睦月
1か月前
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雨が降る一週間、そして週末には。【シロクマ文芸部|お題「月曜日」】参加記事

月曜日。 週の始まり。 今週は梅雨真っ盛り、毎日雨が降っている。雨が降らねば水不足、恵みの雨という言葉もあるけれど、鉛色の空ばかり見上げていると、何となくブルーな気分になってくる。そう、あのスタンダード曲で歌われる歌詞のように。 滅入るというほどではないけれど、晴れた方が気持ちがいいのは確かだ。週の最初は青空がいい。そう思いつつ、鉛色の空を見上げた。 「どうした?Blue Mondayか?」 「うーん……。それほどの案件を抱えてるわけじゃないし。気象病みたいなものかな。

どこかで咲いている露の花。【シロクマ文芸部|お題「紫陽花を」】参加記事

紫陽花を手折る。その光景には、微かな神秘性が漂っている。紫陽花の花を梅雨の花と表現した言…

春永睦月
1か月前
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音を紡ぐ人がいた【シロクマ文芸部:お題「雨を聴く」】参加記事

雨を聴く。それを文字通りそのまま実行したひとりの男がいた。 『坂本龍一 PERFORMANCE IN NE…

春永睦月
1か月前
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赤ではなく、青でもない。【シロクマ文芸部|お題「赤い傘」】参加記事

赤い傘、小学校の頃のそれは、女の子が持つと決まっていたところがある。決まっていた、という…

春永睦月
1か月前
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未来の家族【シロクマ文芸部:お題「金魚鉢」】参加記事

金魚鉢の中で泳ぐ金魚。今は一匹だけ。 「パートナーがいた方がいいよね、淋しそうだし」 「…

春永睦月
2か月前
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白いスニーカーを履いていた頃には 【シロクマ文芸部|お題「白い靴」】参加記事

白い靴には、ひとつの思い出がある。思い入れ、と言い換えてもいいかもしれない。誰に知られる…

春永睦月
2か月前
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風薫と青嵐【シロクマ文芸部|お題「風薫る」】参加記事。

貼り付け記事以下、参ります。 風薫る五月皐月か。もう夏なんだけどなぁ、風情とか別に感じな…

春永睦月
2か月前
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幼き心のままで。【シロクマ文芸部|お題:子どもの日】企画参加記事

子どもの日。 それが自分たちをお祝いするものであった頃は、全てが驚きに満ちていて、その驚きはキラキラと光り輝いていたように、今振り返ると感じられる。 あのキラキラは、いつから消えてしまうものなのだろう。 物思いに囚われてしまう前に、古びた一冊の本、そのページを開いてみる。 『ふるさと』で名の挙がる『幼きものに』はオーディオCDとなって発売されれているそうだ。Audibleというヤツ。時代だね、これも。 「幼きものに」を読むと、旅したくなるよな。 私の斜め上から、そん