涼を求める絵とは【シロクマ文芸部|お題「海の日を」】参加記事
海の日を境にして暑さは過酷となっていく。“心頭滅却すれば火もまた涼し”と言ったのは禅宗の高僧だと聞くが、凡夫たる自分にはそのような芸当は無理というもの。心を静寂とし涼しくさせてくれるものを探す。
「……という結果が、これだ」
「良い感じね。どこかのお土産物屋さんが並ぶ商店街、って雰囲気なのかしら?」
「分かるか?そんな感じで構文を記述したんだ。結構上手くいったと思う」
これは写真ではない。勿論、モデルさんでも芸能人でもない。雅也が試みにAI生成したAIアート(AI画像)という生成物だ。良くできている。市販データを元に自分なりの解析を加え、プロンプトを記述したという。
面白い。
なんとかの好きな赤烏帽子、ではないが、私も試してみたい。雅也に教わりつつ、しばしAIとの対話を試みた。
「パステルイラスト風味。ちょっとアニメよりかもだけど」
「いいんじゃないか?ラノベの挿絵みたいだな」
酷暑対策で外出を控えた海の日を、AIの力で塗り替えてみた。そんな遊び心の海の日。たまにはいいのかもしれないと、二人なら思えた。
「ちなみにな。高僧は快川紹喜だ。辞世は“「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」(安禅必ずしも山水を須〈もち〉ひず 心頭滅却せば火も自づから涼し)”だそうだ」
「蘊蓄がなければね……本当にいいヤツなのに」
誰がだよ。
さあね。この小話を書いている誰かさんのことかもね。
拙稿題名:涼を求める絵とは
総字数:609字
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