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右折するべきところを左に折れ、そのまま、まっすぐ歩きつづける。

この週末は、鎌倉のゲストハウス彩で「道草の家の文章教室」をした後、そのまま泊まってきました。ぼくの妻子も呼んで。

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今月の文章教室は、「夢を描いて/2020年の夢」と題して、やっている。それぞれが、いま自分が書きたいものに取り組みつつ、「夢」を語っているとも言えるし、参加者によっては「夢を描こう」として書いてもらってもいいし、という、例によってゆるい(柔軟な、というか)やり方で。

すっかり常連となっているNさん曰く「下窪さん、2020年の夢もいいですけど、2021年の予定って何か考えてます?」

正直に言うと、先週までのぼくは、まだ来年のことを考えられるような状況ではなかったが、この土日、鎌倉で過ごして、サーッと見えてきた。とりあえず企画書でも書きますか。

文章教室のことを言うと、今年(2020年)の1月には、まだ〈人〉が見えていなかった。それでこの1年は、〈音〉を聴こうとか、〈待つ〉とか、そういうことを言いながらやってきた。でもいまは、素晴らしい〈人〉との出合いがいろいろとあり、来年(2021年)には、〈人〉とのかかわりを深めてゆこうという1年になるだろうという予感がしています。

もちろん、これから出合うだろう〈人〉のことも思い描きつつ、そう考えているのだ。

さ、そこでどんなことを考えているの? ということは、まあ個別に話しつつ、来年になったら、じわじわ進めてゆこうと思います。いよいよ、あれをやりますか? とか、わくわくする企画が自分の中には湧いてきています。

とはいえ、文章教室はまだ年内に、12/26(土)を残していて、引き続き、「夢を描いて/2020年の夢」でやっていて(参加者もまだ募集中)、ぼくは、ズバリ「2020年の夢」というタイトルでエッセイを仕上げる予定です。

それは、『アフリカ』とはべつのかたちで発表する計画があり、その話はたぶん来週にはお知らせできるはずです。

さて、12日の文章教室では、さいごに、久しぶり(1年半ぶりくらい?)に「直観讀みブックマーカー」をやりました。

お題を決めて──たとえば、この日は「エッセイを書くのは難しい」という話をされる方がいて、「エッセイって何だろう」「よく考えてみるとよくわからない」という話が出てきた。なので、そういうことは本に聞いて(?)みる。難しいことは何もない。ただ、おもむろに開いたページを見て、パッと目に入ってきたことばを書き留めるんだ!

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ムチャクチャなようで、どこか、通じているところがありそう。でしょう?(感じない?)

べつの問いを見てみよう。ゲストハウス彩のオーナーは「武士」だ。武士は…?

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武士は「岩間の水たまり」、に唸ってしまう。むむ…(頭で考えていてもそんなことばは出てこない、そこがミソです)

で、いろいろあって、さいごに、2020年は…? も(本に)聞いてみた。

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写真の右端にあるのは、『アフリカ』最新号(vol.31/2020年11月号)収録の、田島凪「I DON'T SEEK, I FIND」の一節。

2020年は、右折するべきところを左に折れ、そのまま、まっすぐ歩きつづける。

ぼくは『アフリカ』の編集者として、未完成の状態から「I DON'T SEEK, I FIND」に付き合ってきたのだけれど、直観讀みブックマーカーによって、はじめて、この一節が忘れられないものになった。

「直観讀みブックマーカー」は、1/8(金)10:30から、ゲストハウス彩にて、「偶然の○○」と題してやる文章教室で再びやります。こんどは武士殿にも武士の「直観」をご披露願いたい、なあんて話しているところです。

詳しくは、コチラをご覧ください。

そのあと彩で語り合った夜、そして翌朝、由比ヶ浜まで散歩して、眺めた日の出が素晴らしかった。いまもまだ、鎌倉で過ごした時間の余韻に浸っているような感じです。

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(つづく)

『アフリカ』最新号(vol.31/2020年11月号)は、好評発売中。

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ウェブからでもご注文いただければすぐにお届けしますので、初めての方は少し緊張するかもしれませんけど、どうぞお気軽に。

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