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府中へ

毎年、正月には家族で地元・横浜の神社へ初詣にゆくが、吉祥寺での国語授業が(今年は「オトナのための文章教室」も)始まる日には府中に寄って、大國魂神社にも“初詣”する。

府中は2010年の春に大阪(12年住んでいた)から移ってきて(府中でなければならない理由は特になかった、直感だ)、約2年を過ごした町だ。

その頃は、何というか、ぼくにとって“空白の2年”といった期間だった。

以前、住んでいた場所に、引っ越して出て行ってから後に再訪するというのはぼくの場合、稀だが、府中市美好町という土地は、頻繁に帰る(帰省?)場所になった。

引っ越す数ヶ月前に、珈琲焙煎舎という店か隣にできて、親しくなったからだった。

そこではじめて飲ませてもらった珈琲は、目の覚めるような、澄み渡る美味しさで、あの日のことは忘れることがない。

ぼくの個人的な“本づくり”のプロジェクト「アフリカキカク」も、珈琲焙煎舎に“居候”させてもらって(ということはつまり引き続き府中市美好町に残って)活動を続けることになったのだった。

縁というのは不思議なものだ。意味もなく“直感”で府中にゆかなければ、出会いようがなかっただろう。

今年も大國魂神社へ(も)初詣にゆき、もうお正月のお祭り騒ぎは静まり"祭りの後"状態だったが(上の写真)、珈琲焙煎舎とアフリカキカク(と道草の家、家族、そして友人たち)が今年も無事に、できれば明るく元気に営んでいけますように、とお祈り(?)してきた。

(つづく)

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