手作業のススメ
ぼくは放っておくと(何を? 自分を放っておくと)頭の中でばかり考え過ぎる。考え過ぎるとどうなるかというと、動きが重くなる。重いのは、楽じゃやない。
楽にするにはどうするかというと、からだを動かせばいい。いや、頭もからだの一部だろうから、正確に言うと、手や(指や)足を動かせばいい。
散歩に出るのは、とてもいい。ぼくは出歩く仕事もしているので、それは仕事にもなり、"足を動かす"ことにもなり、まぁ、気晴らしにもなる。ぼくはよく歩いている時にいいアイデアが降りてくる。
あと、手を動かすのもいい。昨日から今朝にかけては、製本作業をしていた。
(ぼくは製本のプロではないし、あまりやらない。でも、試作品とか、主に中綴じの本ならたまにつくる)
つくっていたのは、ある本の、今日何人かに見てもらうための試作品である。
"本"というよりも、ひとつひとつにゆるやかなつながりのある内容の薄い冊子が4冊入った箱(あるいは袋)、というべきか。
印刷して、紙を折り、重ね合わせ、ホッチキス留めする。それだけの作業だが、なんとなくやってもうまくゆかず、いろいろ工夫できるところを見つけながら試行錯誤する。やっているうちに、コツがつかめてくる。
作業しているのを見た妻が、ホッチキス留めをするのに赤いドライバーを使っているのを見て、いいねぇ、いいなぁ、と言いながら写真を撮ってくれた。
何はともあれ、手作業は精神衛生にいい、とあらためて感じる。
今日はちょっとした“手作業のススメ”でした。
なに、本をつくる習慣がない?
粘土をこねたり、木を掘ったり、何も思いつかなければ鍋を磨いたりするのでもいいのだ。
(つづく)
「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、6月9日。今日は、「すりおろしマシーン」の話。
※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。
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