なりゆきの風が、吹いてくる。
9月も半ばを過ぎた。8月の終わりに、ぼくは「お、まだ今年は4ヶ月も残っているのか!」と思ったのだが、10月が見えてきて、やっと「今年はもうあと3ヶ月しか残ってないのか」という気分になってきた。
こういうのは、ごくごく、個人的な感想だ。
ぼくにとっての今年(2019年)は、新たな挑戦をするタイミングというか、そうでもしないとやってゆけないというような危機感に包まれていて、今年の頭には、それ以前にやっていたことを意識して止めてでも新しいことに臨もうと考えていた(ここに毎日書く、というのも、そうやって始まった)。
それは、ある程度、その通りになった。
激動だったから、か、今年は、ここまで、長かった。長く感じた、というわけだ。
『アフリカ』という個人的な雑誌を、ぼくは10年以上つくってきているが、最近はそれもなかなか出せない状況に陥っていたのだが、今年の前半は、その『アフリカ』を再び始めることにも力を注いだ。
『アフリカ』は売れてもトントンな感じの経済状況にある雑誌で、苦しい時にそんなのをつくってる場合か? という声は他の誰でもない自分からこそ聞こえてくるのだが、よーく考えてみたら、この10数年、苦しい時に自分を助けてくれたのは、なぜかその『アフリカ』だった。『アフリカ』を信じて、とにかく再開しよう、その後は『アフリカ』が導いてくれるだろう、と信じて思い切ってやった。
7月に『アフリカ』最新号が出てからの2ヶ月は、本当に『アフリカ』がぼくを導いてくれた。
とはいえ、予定は、未定である。やってゆくうちに、予定は変わってゆく。
嫌なのは、予定は変わらないが、進まない、ということである。歩みを進めてゆくと、予定通りにはゆかなかったが、思いもよらない景色が見えてきた、というのはじつは大歓迎なのである。わくわくするしね。
大事なときに、かならず吹いてきてくれる、なりゆきの風には、いくら感心(感謝)してもしきれない。それが吹いてきたら、やろう、となる。迷う必要がなくなる。
停滞する時もある。しかし、進む時には、ぐーっと進む。そんなことだろうと思って、歩んでゆこう。
そして、なりゆきの風は、吹いてくる時には、あっちからもこっちからも吹いてくる。
(つづく)
日常を旅する謎の雑誌『アフリカ』最新号は、継続してノンビリ販売中。ご連絡いただければ郵送で直接、びよーんとお届けすることもできますので、遠慮なくどうぞ。「どんな雑誌なの?」ということにかんしては…
をご覧ください。
「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、9月17日。「街の公園や遊具も減ってきている状況の中で…」
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