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樹木の水かけの基本

お庭の樹木に水をかけたいけど、いつ、どうやってかければいいのか?
時折、そんな質問を受けます。

早速ですが、今回は、樹木の水かけの基本について、お伝えしようと思います!
樹木も生き物ですので、参考にしていただき、ぜひ、水かけをしてみてください!

※今回の内容は、植栽後、十分に根付いた場合の水かけの基本ですので、植栽直後の水のかけ方は、植えてもらった方に教わってください。



水はかけた方がいい?

結論から言えば、水かけをした方が『より良い』です。

樹木をはじめ、植物には水が不可欠です。
適度な水かけができれば、より良い状態に、つまり樹木が健康な状態で育つことができます
葉の色も良くなることで、光合成も活発にでき、樹木の生育も良くなります。




今まで水をかけたことはないけれど…

もちろん、水をかけなかったからと言って、必ず樹木が枯れるわけではありません
今まで、一度も庭の樹木に水をかけたことのない人も、少なからずいるはずです。

自然の雨だけでも、枯れることは少ないものの、樹木の状態が悪くなることは、よくあります。

元々育っていた環境から、掘り上げられて、庭に移植された樹木には、違った環境へ順応させるため、はじめは、土の入れ替えや水かけ、肥料等のお世話も必要になります。
一度も水かけをしたことがない場合、その植木が、その土地の土壌や気候等の環境に、たまたま合っていたということになります。

自然界では、種から発芽し、大きくなる過程で日照不足や水不足等で淘汰され、枯れていく木もたくさんあります。
極論ですが、その競争の中で生き抜いた樹木だけが、その土地に合っているということです。




いつかける?

様々な参考書や本には、『基本的には、いつかけても良い』と書いてありますが、それは、気候等の条件を除いた場合の話です。

私たちが、お客様に必ずお伝えするのは、『夏場は夕方、冬場は朝方』に水かけをお願いしています。
簡単に言えば、夏場に朝や日中にかけると、水は暑さでお湯になり、冬場に夕方かけると、夜、凍ってしまう恐れがあるからです。
お湯をかけることや凍らせることは、樹木にとっても負担になります。
人間でいうところの火傷や凍傷に似ていますね。

特に、夏場の水かけについては、基本をおさえて、丁寧にかけてほしいと思います。
夏場の水かけについては、別の記事で書きましたので、そちらを参考にしてみてください!

また、夏場でも涼しい地域や冬場に凍ることがない地域であれば、冒頭の『いつかけても良い』という基本に当てはまります。




地面に撒く?葉っぱにかける?

こちらも結論から言えば、枝葉幹から地面全体のすべてにかけた方が良いです。

多少なりとも葉っぱからも水分を吸収しますし、枝や幹を湿らせることも重要です。
もちろん、根からは水分を吸収するので、地面にも水を撒いてあげた方が良いです。

ただ、植えたばかりの樹木に、根元ばかりかけてしまうと、根腐れをおこしてしまうかもしれません。
植えたばかりの木は、植栽してもらった方に、みずのかけ方をしっかりと教わってください。




水かけの頻度

水かけの頻度ですが、『週に何回?』、『月に何回?』と気になるかと思います。
これは、季節によって変わります

あくまで、理想ですが、夏場は、毎日夕方にかけてあげたいところです。

冬場については、樹木も休眠期に入るため、月に2~3回程度でも十分かと思います。
冬場の月に数回であれば、雨が定期的に降ってくれれば、水をかけなくても問題ないと思います。

芽が伸びはじめる春であれば、週に1~2回程度、秋であれば、週に1回程度で良いかと思います。
周期的に雨が降る場合は、水をかけなくても、自然の雨だけでも、十分育つと思います。

ただ、あくまでも目安です。
最近では、春や秋と呼べる時期も短く、雨の降り方も極端です。
葉の状態や芽の伸び方等、その時の木の状態を見ながら、水のかけ方を変えてみてください。

割りと、『なんだか水が欲しそうだなー』と感じた時には、水不足なことがあります。



いかがでしょうか?
樹木も生き物ですので、時々、水をかけてみてもらえると、嬉しく思います。
不思議なもので、水かけをしていると、心も安らぐような気がします



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