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紫陽花(アジサイ)の剪定【誰でもできる!!】

梅雨のじめじめした時期に、綺麗な花を咲かせてくれる紫陽花。
割りと馴染みもあり、多くのお家に植えられているように思います。

紫陽花の剪定方法を調べてみると、何かとわかりにくい説明で、難しいように感じてしまう印象です。

今回は、実は簡単で、誰でもできる紫陽花の剪定方法についてお伝えしようと思います。





剪定方法を調べてみると…

『紫陽花は、前年に伸びた枝に花が咲くため…』や『今年伸びた枝に翌年の花芽が付くため…』のように一瞬、考えてしまう言い回しが多いように思います。

たしかに、これらは間違いではないですが、もう少し単純に考えることができます

かなりシンプルに考えると、
『今年、花が咲いた枝には、来年、花は咲きにくい。』、
『今年、花が咲かなかった枝には、来年、花が咲く。』
と言うことです。

これらもあくまで、紫陽花の特徴であって、必ずしも、そうとは限りません。




剪定時期

花後(花が萎れたら)~7月中旬頃がおすすめです。

紫陽花は、8月頃から、花芽の分化が始まります。
仮に8月以降に剪定をしてしまうと、来年咲くはずだった花芽を切り落としてしまうことになります

紫陽花は、花が終わって、枯れてしまうと、美観を損ねるので、そのタイミングで剪定してあげるのが、良いかと思います。




剪定方法(花を毎年楽しみたい場合)

①花が咲いた枝を切る

花が咲いた枝(緑色の枝)の2、3節下~半分くらいの長さで切ります。


ただ、これは、あくまで目安です!

葉の付根から脇芽が出ていますので、その芽の状態が良いところの少し上で切りましょう。

切る位置も重要ですが、脇芽の状態もとても重要です
脇芽の状態が悪いと、その後、芽が伸びることができず、その枝が枯れてしまう場合もあります。


②花が咲かなかった枝はそのまま残す

花が咲かなかった枝に、来年、花が咲きます。


大きく樹形が崩れなければ、そのまま残すことで、来年、綺麗な花が楽しめます。




剪定方法(花は咲かなくても良い場合)

③ちょうど良い高さで切り詰める

大きくなりすぎた場合や、①②だけだと、紫陽花の株が大きすぎる場合は、脇芽や節をよく見て、切り詰めます。

広いところに植えられている場合は、ある程度大きくしても大丈夫かもしれませんが、限られたスペースでは、できるだけコンパクトにしたいかと思います。
また、大きくしすぎると、剪定するのも大変になってしまいます。

全体の大きさや形を考えて、一定の大きさから飛び出しているような枝は、切り詰めておきましょう
それが、花が咲かなかった枝(来年咲く枝)でも、切っておくことで、その後の形が綺麗に収まります。




剪定方法(どんな場合でも)

そして、枯れ枝がある場合は、外しておきましょう。
紫陽花に限らず、どんな樹種でも、枯れ枝を外すことは、木のために重要です。

紫陽花の枯れ枝は、簡単に取ることがで切るので、ぜひ、やってみてください。




Before・After




よくある疑問 Q&A

①花が咲かなかった枝を切ると枯れるの?

剪定が原因で枯れることは、ほとんどないと思います。


脇芽の状態をしっかり見れば、短く切り詰めても問題ありません。


②どこまで切り詰めていいの?

基本的には、緑色の枝を切ることをおすすめします。
そうすれば、脇芽もあるはずですし、その後の芽の伸びも良いと思います。

それぞれ枝には、節があります。
経験上ですが、脇芽が出ていないくても、剪定適期で緑色の枝であれば、8割方、芽は出ます。


③株全体を小さくしたい

花後の剪定適期に、切り詰めたい高さまで切り詰めます。
その時、薄茶色の枝でも、脇芽が出ているところがあれば、そこまで切り詰めても、その脇芽が伸びてきます。

脇芽がない薄茶色い枝の場合、その枝は枯れる可能性が高いですが、芽が出る可能性があるので、節をしっかり見て、切り詰めておきましょう。

切り詰める場合は、その高さが基本型になるので、綺麗な円形になるように意識してみてください。


④花が咲かなかった枝まで切ったら花は咲かない?

経験上、必ずしもそうとは限りません
実際に毎年、圃場の紫陽花を切り詰めますが、花が咲く場合もあります。

充実した脇芽が残せれば、花が咲くこともあります。


特に、品種改良された紫陽花は、すべての枝を切り詰めても、翌年には、花が咲く確率は、高いように思います



⑤脇芽がなくても芽は出るの?

経験上、脇芽がなくても、節の上で切ると、芽が出る場合があります
緑色の枝であれば、7割程度の確率で、薄茶色の枝だと2~3割の確率で芽が出るような印象です。

薄茶色の枝を切り詰める場合は、枯れても仕方ないと思って、切る方が良いかと思います。




まとめ

紫陽花の剪定は、難しく考えなければ、誰でもできます。

単純に毎年、花を楽しむために剪定するのであれば、
①花が咲いた枝を切り詰める。
②花が咲いていない枝は残す。
③切るときは、節や脇芽を意識する。

この3点です。

株を小さく抑えたい場合は、
①切り詰めたい高さを決めて、台を揃える。
②節や脇芽を意識する。
この2点です。

そして、どんな場合でも、枯れ枝は外すことです。

これらの要点をおさえて、剪定することで、簡単に剪定できます。
そして、なぜそのように剪定するのかは、翌年の花次第ということになります。



いかがでしょうか??
調べれば調べるほど、理解が難しくなるかもしれませんが、やる作業は単純で簡単です。

紫陽花の剪定に対する目的をはっきりさせることで、誰でも簡単に剪定はできます。

今の時期であれば、まだ、間に合うので、ぜひ参考にして見てください!


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