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言いきる業者には注意!?
「木の調子が悪いけど、原因はなんですかね?」
と、このようなことを聞かれることがあります。
「原因は、◯◯◯です。△△△をやれば、大丈夫!」と言いきってしまう業者は、少し怪しいです。
はっきりとした原因と対策を知りたいという方は、多いかと思いますが、基本的には、それは難しいことです。
その理由を伝えたいと思い、まとめました。
100%や『絶対』はありえない
たまにいるのですが、
「水不足だね!」
「肥料不足だね!」
などと言いきってしまう業者です。
そもそも、「原因は、◯◯◯だから、△△△をすれば、絶対に大丈夫です。」ということは、ほとんどありえません。
特に樹木は、生き物です。
庭師でも、はっきり原因を特定することは、かなり難しいですし、不可能に近いです。
樹木の生育不良として、考えられるものでも、
・気温(暑い、寒い)
・降雨量(水分過多、水分不足)
・日照時間(日照時間が短い)
・肥料不足(栄養不足)
・腐り(根腐れ、切り口の腐食など)
・土壌
・台風の塩害
・病気(菌)
・虫
・樹命
・剪定方法(時期の誤った強剪定など)
・除草剤、薬害(消毒)
などなど…
一般的に考えられる原因でも、これだけあるのです。
そのため、「◯◯◯や△△△、□□□の可能性があると思います。」という解答になることが多いです。
どうしたら、原因がわかるの?
それでも、樹木の状態が悪いのは、気になると思います。
考えられる原因から対策を行いたいはずです。
そんな時に重要なのは、いつも見ているお客様が思う、小さな変化です。
例えば、
・虫がついているのを見た。
・毎年、肥料を置くけど、今年は置かなかった。
・弱っている樹木の根元まで、除草剤をかけた。
などです。
それらの情報は、非常に重要なことです。
この情報を元に、その年の気候や樹木の状態から、原因を絞っていきます。
そのため、私がお答えする際には、考えられる原因をすべて伝えます。
それらをひとつひとつ潰していくことで、樹木が元気を取り戻す場合が多いです。
言い切らないのはズルい?
「◯◯だと思います。」と言い切らないのは、責任逃れに聞こえるかもしれません。
お客様もはっきり言ってもらった方が、安心するかもしれません。
しかし、言い切られて、それだけしか対策をしなければ、結果として、樹木が枯れてしまっては、元も子もありません。
『これだけが原因じゃないのかな?』と思うことが大切で、そうすることで、他の小さな変化に気付くことができます。
また、「大丈夫って言ったのに、ダメじゃないか!」と業者に対して、不満や不信感も抱いてしまいます。
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それでは、お互い良い関係を築くことはできないと思います。
いかがでしたか?
庭師に限らず、どんなことでも絶対は、ほとんどないです。
特に生き物相手の場合は、まずありえないと思います。
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