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樹木の消毒の選び方

『あれ?うちの木、病気かな?』
『毛虫を発見した!』
『なんだか葉っぱの色が変かな?』

このように感じたことはないでしょうか??

毎年、数十件と樹木の異常や病害虫についての問い合わせがあり、特に消毒について聞かれることが多いです。

今回は、そんな消毒の選び方について、簡単ではありますが、お伝えしようと思います!

消毒の取扱いには十分注意して、上手に利用し、みなさんの家の木の健康を取り戻してみてください!

病害虫の特定

まずは、どんな病気やどんな虫が付いているか、特定することが重要です。

幸いなことに今では、インターネットやスマートフォンなど、便利に調べたり、記録できるものがあります。
これらを有効に利用しましょう!


①調べてみる

まずは、見た目や特徴をしっかり見て、それらを調べてみましょう

例えば、『ソヨゴ 葉っぱ 黒い』や『ハナミズキ 虫 痛い』など、どんな木にどんな病害虫なのか、特徴を検索してみてください。
そうすると、写真も出てくるので、実物と比べてみると、特定しやすいかと思います。

多くの特徴をとらえ、検索できると、より精度が上がるかと思います。


②写真から検索

最近では、様々なアプリがあり、写真を読み込んで、検索できるものがあります。
うまく言葉で検索できなくても、写真から調べることで、スムーズに検索ができます。

病害虫だけでなく、樹種を調べたり、庭木に全く関係ない日常のものでも検索できるので、ひとつインストールしておくととても便利です!


③撮った写真を見せる

時間はかかりますが、これもおすすめです。
何かわからないけど、写真を撮って、樹木の病害虫に詳しい人に見てもらって、何かを教えてもらうのです。

また、消毒を取り扱っているお店(肥料屋やホームセンター)の人に写真を見せることで、その病害虫のことだけでなく、必要な消毒も提案してくれるはずです。
考え方を変えれば、一石二鳥かもしれません。




消毒選び

病害虫が判明したところで、どのように消毒を選んだら、どこを見ればいいのかを説明します。

どこを見て選ぶ?

ずはり裏面です!
裏面を見ると、どのような病害虫に効くかが記載されています

もちろん、ものによっては、表面からも判断することもできますが、病害虫がわかっているなら、裏面を見るのが確実です。

消毒スプレー

家庭菜園でも用いられる園芸用の消毒スプレータイプのものです。
多く見られるのが、幅広い病害虫に効くものが多いように感じます。
ホームセンターにも売ってるため、比較的、簡単に手に入ります。


低木なら、買ってきてそのままかけるだけなので、消毒用の機具や倍率で薄める必要がないため、簡単です。

薄めるタイプ

農家さんや庭屋さんのような人の多くが、仕事で使っているものです。
消毒用の機具を持っていて、倍率で薄めて使います。

割りと特定の病害虫に効くものが多く、倍率も調整できるため、効果も期待できることと、たくさんの量を使いたい人にはおすすめです。

消毒の取扱い

消毒は、病害虫を殺すためのものです。
人間にも完全に無害とは言いきれません。
そのため、取扱いには、十分注意してください。

消毒をかける時は、消毒を吸い込まない、かからないように注意しましょう。
マスクはもちろんですが、長袖、長ズボン、手袋は着用し、できることなら、保護眼鏡や帽子等の必要なものの着用をおすすめします。
また、消毒にかかれている注意事項もよく読んでください


手で取る〔余談〕

消毒について説明をしましたが、一番確実なのは、見つけた虫を手で取ることです。(笑)
消毒だと、かからなかったり、何らかの原因で効かないこともあります。

肉眼で分かりにくい虫もいますが、もし、見つけたら、手で駆除することも、選択肢のひとつだと思います。




消毒で予防?

お客様の中でも、消毒をすれば、病害虫の予防になると思っている人が多いです。
しかし、基本的には、消毒は予防効果は薄いです

直接、虫にかかることで、効果を発揮し、最近のものは基準も厳しく、残留しにくいものが多いです。
それが、冬場に消毒をしても、あまり効果が出ない理由のひとつでもあります。

予防として考えるのであれば、樹木の剪定をして、風通し良くすることが予防に繋がるかと思います。
また、肥料や栄養剤にて、樹木自身の力を強くさせておくことも予防に繋がります。




いかがでしょうか??
消毒の選び方から病害虫について、何となくわかっていただけたでしょうか??

最後になりますが、消毒の取扱いには十分注意して、病害虫の被害から、みなさんの樹木を守ってみてあげてください!!


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