ホビットの気分に浸る旅
2017年5月、10月
マタマタ、ニュージーランド
何度も見返すくらい好きな映画の一つ、ロード・オブ・ザ・リング。その映画で使われたセットが映画撮影後も残されている。
ホビットになった気分に浸りまくれる映画ファンにはたまらない場所。…と言う私も、一人旅、二人旅で二回訪れてしまったお気に入りの場所。
オークランドから車で2時間ちょい。
羊が群がる長閑な草原の中にある映画セットは、撮影依頼、立派な観光地に。
周りは草原と羊。
遠くに山々が見える自然に囲まれた丘の麓にホビット村がある。
ビジターセンターからバスでセットの入口まで移動。バスの中では、ホビットシリーズでビルボー役を演じたマーティン・フリーマンのWelcomeビデオが流れて、映画の気分に引き込まれる。
まずは、ロード・オブ・ザ・リングやホビットでお馴染みの風景に出会います。
写真の方向は、ロード・オブ・ザ・リングでガンダルフが馬車に乗ってShire(ホビット庄)に入ってゆくシーン。逆方向だと、ホビットでビルボーが冒険に出かける小道。
あー!あのシーンのセットそのまま!
頭の中で映画の様々なシーンが浮かび上がり、興奮が続いていく。
セットのツアーは、20人くらいの団体で周るもの。ツアーガイドが撮影当時の秘話や裏話をしてくれる。
サウンドトラックを耳に一人、好き勝手に歩き回りたいけど…そうもいかない。
プライベートツアーもあるけど、できれば好きに歩き回りたい。
団体だけど、ゆっくりそれぞれが写真を撮る余裕をもらえて、上手く撮れば人も写り込まない。
Shireの入口から丘を歩き、様々なホビットの家を見て周る。養蜂をするホビットの家には、蜂の絵が描かれたポスト。
農家ホビットの家の前には、積まれた野菜。
詳細部分まで細かく造られている。
映画の撮影は、ニュージーランド全土で行われており、ここでの撮影は、映画のシーンからしたらそう多くないのに…。細かい作業が施されている。
そして丘の一番高い所には、フロドとビルボーが暮らす映画で一番お馴染みの家。どんぐりの木がそびえ立ち、ポーチに座ればShireを見下ろすことができる。
ここでは、映画でお馴染みの「立入禁止」マークが貼られた門の所まで。それよりも先へ入ることはできない。ドアの前に立つ事もできない。
ビルボーのパイプがベンチに置かれ、ここに座ってあのシーンを撮ったんだなぁとしみじみ。
村を一望できる場所に住むってどんな気分だろう…。
個人的には、タバコをふかすよりもビールやワインを飲みながら思いにふけたい。
村を見下ろす途中にサムの家。
池の対岸には、フロド達が飲みに行くグリーンドラゴンが見える。
そしてセットの向こうに見えるのが、現実世界の牧草地。
村を造るのにニュージーランド軍の協力を得て、映画撮影後はこの土地を観光地として使用を許可する事を条件にこのセットが設立されたとのこと。国を挙げて、観光地を創り上げたと言う話をツアーガイドが話してくれた。
映画の撮影セットに軍隊が出てくる事自体、スケールの違いも感じる。
フロドやサム達が逃げ込む茂みの森を通り抜け、ビルボーの誕生日パーティーが行われた、大きな気がそびえ立つ広場へ。
あの木の麓でビルボーが誕生日スピーチをして、姿を消すのだ。
映画の各シーンでお馴染みのものから、映画では写り込まない物まで、ちゃんと細かく造られていたりする。人は住んでいないけど、本当に村を創ってしまった…と言う印象。
この掲示板の先には、グリーンドラゴンへ続く橋がある。ガンダルフが馬車で渡るシーンで使われている。
左に映る建物は水車小屋。
映画のオープニングを見る度に、自分も歩いた記憶が蘇る。
ちなみに…ニュージーランドの国を挙げて映画をサポートしているので、エア・ニュージーランドを使うと、機内でシリーズ全部が見られ、帰り道まで映画の気分に浸ることができる。
あ、あのシーンのあそこだ!
と思い起こす事もできる。
映画の恩恵をたっぷり受けているよね、ニュージーランド。
ツアーの最後は、グリーンドラゴンで実際にエールやサイダーを味わうことができる。
飲めない人向けのノンアルもあり。
軽く食べる物も売られている。
実際に映画でも使ったセットでエールを飲む。
エキストラになったような気分になる。
バーカウンターに、サムのお嫁さんのロージーはいないけど、スタッフがサーブしてくれます。
ツアーの所要時間は、1時間ちょい。
あっという間だけど、十分、映画の世界に浸る事ができる。
何度も映画を見るから、何度も旅の事を思い出す。見るたびに自分が立った場所を懐かしく思う。例えセットがなくなっても映画がなくならない限り、生涯、思い出せる夢のような場所でした。
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