振替公演　～私的ライヴレポ⑯SION with Kazuhiko Fujii～

SION with Kazuhiko Fujii Acoustic Tour 2024

2024年5月7日(火)
名古屋 ell.SIZE

1月から延期になっていた
SIONさんのアコースティックツアー
振替公演に行ってきました
5月になっても肌寒い日が続く今年の春
1月～2月の季節感をそのままに
藤井一彦さんとの息もぴったり
過去に同じ曲を何度か聴いているのに
また随所に新鮮な驚きを感じながら
閉ざしがちな心を震わせる歌と
伴奏の域を超えた華麗なギター
贅沢すぎるコンビネーションに酔いしれた夜

入場時に
比較的前のほうに行けたのですが
私の前に居た方が中間のバーの位置で視界が良く
少しずれて隣を空けてくださったので
しかも上手側の壁際の落ち着くポジションで
心遣いに あたたかい気持ちになりながら
最後まで快適に過ごせました
ありがとう
親切なお客さんに良い事がありますように

今回は特にSIONさんの表情や話し方に
一層のやわらかさが感じられた気がして
美しい旋律に聴き入っていると
シリアスな歌詞が胸に突き刺さる
繰り返すうちに いつの間にか
大きな優しさに包まれるような感覚がありました

親交のあるハリーさんの復帰が嬉しかったこと
先日アラバキで会った面白い後輩たちのこと
MCというより 知人に話すみたいに笑顔で
そんな話の終わりに──
「ユウスケも
そんなふうになればいいなあと思っていたけど…
可愛かったなぁユウスケ」
ふと呟くように
そして間を空けず 弾き語りへ

ソロで何曲かあって
再び一彦さんとの演奏に戻り
アンコールも含め駆け抜けるような数時間
いつも全力で 曲間がほぼ無いので
かなりハードな舞台なのではないかと
SIONさんは年齢を重ねる毎に 歌には凄味が増し
素顔に内面が滲み出るように優しく
一彦さんは クールな外面は変わらず
情熱的な演奏に渋さと更なる磨きがかかって
お二人とも お元気そうで何より
歳下のこちらが老け込んではいられません

終演の去り際に「また元気に会いましょう」
嬉しい一言が日常生活の希望になります
やはりライヴは最高ですね！
素晴らしい音楽をありがとうございました