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極上のバンドアンサンブル ~私的ライヴレポ④brainchild's

 先月の記事(別件)の冒頭から、楽しみすぎて予告までしていたbrainchild'sのライヴに行ってきました! 期待を上回る音楽の良さに、昨夜は素面なのにふわふわした気分で帰宅、あまりその他の記憶が残っていないくらいの余韻です。
 今回はコロナ禍で久しく延期していたレコ発のホールツアーという正式なもので、小さなライヴハウスで観たいという希望はまたいつかの楽しみにして、極上の音響をゆったりと堪能させていただきました。


 ◇ ◇ ◇


brainchild's
TOUR2022 “Sail to the coordinate SIX”
10/4(火)
名古屋市公会堂 大ホール

日に日に秋らしく
過ごしやすい季節になってゆくこの頃
念願のbrainchild'sのライヴに行ってきました
名古屋市公会堂は
エマさんも歴史がある感じと仰っていましたが
座席表を確認するべく調べてみると
登録有形文化財に指定されているとの事
学生の頃はちょっと古めかしい建物くらいに
思っていたのに今や歴史的建造物とは
今月の催し物と書かれた掲示板にも
昭和の名残を感じます
ブレチャは写真付きで載っていました

その音楽性にハマり聴き始めたきっかけは
SNSでKeita The Newestさんを知ったことから
でしたが 数多くの若手アーティストが
エマさんの周りに集まって創りあげる音は
その時期によって様々な個性が響き合い
時代背景やエマさんの心情に至るまで
常に変化を遂げていることもバンドの特色です
出会った時期がちょうど7期の最初で
渡會将士さんの歌声に心奪われたのも懐かしく
現在はその7期のメンバーに
キーボードのMALさんが加わった形で
この5人編成によるアルバムの制作中に
コロナ禍となって予定延期から現在に至り
ようやく6枚目のアルバムが発売されて
いよいよ今回の全国ホールツアー開始
名古屋は記念すべき初日でした
MALさんはbrainchild'sとして初のツアーに
テンションが上がりすぎて移動の車中でも
遠足の子供のようにハイだった
というお話が微笑ましく
この数年の世の中の急激な変化を振り返ると
観客側も感慨深い気持ちになりました

改めて
現在のブレチャのメンバーは
ギター:菊地英昭(THE YELLOW MONKEY)
ヴォーカル:渡會将士(FoZZtone)
ベース:神田雄一朗(鶴)
ドラム:岩中英明(WHITE LIE)
キーボード:MAL(ArtyPacker)
(敬称略)

充分わかっていたつもりですが
生演奏の素晴らしさは やはり現場で
聴いて体感すべき! と思いました
2階の後方(ホール全体の真ん中辺り)という
聴きやすい座席にも恵まれ
なんと言ってもバンド演奏が素晴らしく
五感の贅沢を堪能させていただきました
そしてやはりワッチさんの歌声が好いなあと
静かな歌い出しの曲のアカペラに近い歌唱や
ライヴならではの生き生きとした歌の響きに
こんなに良い曲だったんだ(改)現象が多発
ソロの弾き語りのような感じも素敵ですが
ブレチャのバンド感の中で際立つ個性もあって
エマさんやTHE YELLOW MONKEYに憧れて
音楽を始めた次世代の人たちが今この時代に
一緒に新しい音楽を創り出している奇跡
それだけでも凄いことですが
それを実現させて自ら楽しむエマさんの
年齢や経験の垣根を超えたフラットな視野にも
尊敬の思いが絶えません

そのブレチャでのエマさんは
THE YELLOW MONKEYの時とギタープレイ
の点ではまったく同一と言ってもいいくらい
いつも通りキレッキレなのですが
少しでも音楽を離れて雑談に入ると
とてもゆる~い感じになって
その温度差が逆にアーティストらしいというか
飾らないマイペースな人柄が伝わってきます
そんな感じで話がまとまりにくい中で
最後の曲の紹介では締めに相応しい言葉が
音楽を通したメッセージとして心に響きました
会場の都合もあるのでしょう
アンコールなしで終演後すぐに規制退場へ
まだまだ聴いていたい気分のまま
楽しい時はあっという間に過ぎました

ツアー初日なので
あまり内容に触れないほうが良いと思いますが
非常に個人的な感想を自分用に記録として
私は音楽的にブレチャ7期が大好きで
ワッチさんのヴォーカルだけでなく
リズム隊のかっこよさもかなりの推し
センセイのベースとオニーさんのドラムを
今回ライヴで間近に聴けたのが嬉しかったです
ブレチャはロックとポップスの両方の良さを
合わせたようなところがありますが
リズム隊に関しては圧倒的にロックを感じる
重めの力強い大音量が心地よかったです
キーボードの絡みも匙加減が絶妙でした
エマさんのギターは
THE YELLOW MONKEYの初期から
唯一無二の特徴的な音だと思いますが
ブレチャではより自由な感じに聴こえます
勿論作り込まれた演出も好きですが
自然体の少し距離が近い感じが貴重でした

少しは緩和してきたとはいえ
まだまだ感染対策に気を抜けない世の中で
たとえ僅かなひと時であっても
こんなに楽しい時間が過ごせることを
豊かな生演奏を聴きながら感謝しました
ツアー初日の喜びあふれる良いライヴでした
ありがとうございました!

ありがとうございます!