本当に好きな物を描くことができない話

自分自身、かなり偏屈ないわゆるひねくれもののの変人である自信はあります。

いわゆる大手ジャンルや大手CPが刺さりにくく、辺鄙な場所で一人で自給自足に励む事が多くなりがちです。

そして、それ故に同類のオタク女子から「ゴリマッチョ気持ち悪くない？」「それは流石に……」「理解出来ない」と遠巻きに見られることも多くリアルで出来たはずの友人からもハブられたり、複数人のグループのはずなのに私以外の人間だけでコスプレを楽しんでいたり。

色々悲しい気持ちになる事が多かったです。
なので、少し前まで私は本当に好きな物を描くという事をやめて「ウケのいいイケメン」だけを描いていました。

私は中学生時代アメコミにハマってX-MENのマーヴルスーパーコミックス8巻表紙のマグニートー様に本当に魅了されました。
本当にかっこいいと思ったんです。
ただ、それを真似た物はやはり中学生の女子の友人には理解しがたいものでした。
やはり「いつものかっこいい男の子の方がいい」と言われました。(細身のイケメン)

だからこそ「好きな物を描いていい」「好きな物を描いている人は凄い」という意見を言われるたびに自分の昔の嫌だった事を思い出し、出す事がとても怖くなってしまうんです。

そしてメジャーな物を好きになれてメジャーなCPで万フォロワーを超えた人と不意に出会い、嫉妬してしまいその方に「好きな物を描けばいい」と言われて「何がお前に分かるんだ！！」と辛くて仕方なくなってしまいました。

ありがたい事に現在私をフォロー頂いている方は私の本当に好きな物を否定せず、逆に評価頂だけて本当にいいの？本当？と戸惑いと嬉しさを隠せない部分があります。

なぜここまで本来好きな物というのを出す事に怯えているのか。本当に好きな物を出したくても怖くて出す事ができない。
そのためらいをなんとか捨てたいなと頑張りたいなとおもいます。

あなたの感性は間違えていない。アメコミが好きでもマッチョが好きで仕方なくても、老人が好きでもケモノが好きでも。女だからとイケメン男子が好きじゃないといけない訳ではない。
それを描いて誰かに見せても否定する人ばかりじゃない。
お願いだから、好きなものを偽ろうとするのはやめて欲しい。それで自分の気持ちを誤魔化す事に慣れないで欲しい。もう少し自分を大事にしてやってほしい。あなたはおかしい人間じゃない。

昔の自分に言ってあげたいなと思い、締めとさせていただきます。