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私がやってた公募の使い回しの話

久しぶりにnoteを書こうかと思っていたところで、マシュマロが飛んできました。ありがとうございます。

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公募の使い回し、よく耳にするし気になりますよねー。私も公募しているときは気にしてました。
正解なんてどこにもないと思うのですが、色んな情報を目にしながら、私はこういうスタンスで使い回ししてたよって話でも書いてみます。

◆新作を書き続けるのが基本

使い回しをするとしても、これだけは絶対に守ろうと思っていたのが、新作を書き続けるということ。

色んな方が言っていることと重なると思うのですが、デビュー後は新作を書き続ける姿勢が何より大事です。それも意識した上で、新作を一定のペースで書き続けることを優先に執筆スケジュールを組み、隙間時間に使い回し原稿の改稿をするようにしていました。

使い回しはするけど、優先するのは新作。まずこれが前提。

◆使い回しの目的

かくして前述のとおり、新作を書きながら使い回しをしていました。
使い回しの目的は大きく以下の2点。

●自分の作風と相性のいい新人賞を探すため
●一縷の望みを賭けて

新人賞、ミスマッチって絶対にあると思うのですよ。ある賞で最終の手前まで行った作品が、別の賞では一次止まりとかよくありましたし。
そんなわけで、どこかで落選した原稿なので受賞できる気はしないながらも、賞との相性を測る意味で色んなところに送りまくってました。使い回しを送って選考を通過するようだったら、作風は合ってそうと判断して翌年はその賞に新作を送る、みたいな。受賞を狙うところには必ず新作を送る、は自分の中で鉄則

ちなみに一縷の望みも賭けてましたが、どこかで落ちたものは落ちるのが前提の心構えで、講評とかもらえたらラッキーくらいに思ってました。

◆大改稿を経ての使い回し

マシュマロに書いてあるようなキャラやストーリーを大きく変えての大改稿、自分もやったことがありますが、私は全部失敗しました。
今思うとそもそもモチーフが商業向きでなかったんですよね。でもそこにこだわりがあったので捨てきれず、大きく改稿してみたという感じ。

納得のいく改稿ができればステップアップにはなるし、やること自体には意義あるんじゃないかなーと思います。商業の仕事でも改稿するのは日常茶飯事ですし。
ただ新人賞に限っていえば、そもそもそのテーマやモチーフが目指す賞やジャンルに合っているのか、一歩引いて考えてみるのが大事かもしれません。題材がいまいちのまま改稿しても結果は知れてるという。

なおネットでよく見かける使い回しあるあるが、一つの作品に固執しすぎて改稿し続けてしまうというもの。苦労して書き上げた作品にこだわるのはめっちゃわかるんですよ。ただそこでるつぼに陥ってしまうと、視野も狭くなって色んな意味で先に進めなくなるよなーとか……。

◆とはいえやりたいことは温存すべし

そんなわけで、落選作の改稿はこだわりすぎると時間を取られるばかりだと私は思ったので、新作優先、隙間時間や気分転換に使い回し改稿、ってスタンスでした。

ただ、ただです。
とても気に入っているモチーフや題材なら、時間が経ってスキルアップしてから再チャレンジするのは全然アリだと思うんですよ。時間が経ったからこそ題材の良し悪しが見えてきたり、書けるものとかもあるので。

ちょっと前の自分の呟きなんですけど↓

公募ではないんですが、いわゆる企画の使い回しの話です。
最初はやり取りしている版元も少ないのでA社で「これはできません」と言われたらそこで終了なんですが、その後に縁ができたB社で「いいじゃないですかー」と言ってもらえたりすることが希にあるんですよ。
結局は相性とタイミング、あとその題材を扱えるだけのスキルがあるかってことだと思うんですよね。

落選したから価値がない・捨てるとはせず、胸の内でこっそりストックしておくのはいいことだし、好きな題材は大事にした方がいいなって最近しみじみ思ってます。ずっと好きでいられるなら、時間がかかってもいつか日の目を見るチャンスはあるかもしれません。

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そんなわけで、使い回しの話でした。ただこれはあくまで私のスタンスなので、基本は好きにやったらいいと思います。公募なので。
公募って本当に悩み尽きないし、うまくメンタルコントロールしないと消耗しますよね……たまに「公募大好き!」って作家さんに出会うと、素直にすごいなと思ってしまいます。

最後にこれまで書いた公募関連のnoteでも貼っておこう。楽しく書きたい!


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