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三浦春馬さん作品レビュー: サムライ・ハイスクール

若い頃の作品を中心に、三浦春馬さんの出演作を見直しています。昨日はhuluで「サムライ・ハイスクール」を5話まで一気に。


最初に観た時も思ったのですが、本当に「ヘタレな高校生」と「凛々しい武士」の顔が別人で、見事としか言いようがありません。ストーリーはよくある学園ものに「憑依されて人格が変わる」というこれまた使い古されたパターンが加わったもの。


憑依ものって、例えば「民王」でエンケンさん演じる武藤総理と菅田将暉さん演じる武藤翔が入れ替わった時のように、全ての演技力が問われると思うのです。身体の動き、姿勢、視線の動かし方、声の出し方。「民王」の菅田将暉さんはちょっと感心したのですが、今見返すと19歳の三浦春馬さんは圧倒的にすばらしい。菅田さんの武藤総理との違いは「声の使い分け」だと私は感じました。そういう意味では、エンケンさんが演じた武藤翔くんは凄かった。「民王」は人格の入れ替わりですから、目の前に見本があると言う点で役者さんにとって演じやすいかもしれません。

「サムライ・ハイスクール」を見直して、三浦春馬さんの「声の使い分け」について、若い時から素晴らしいものがあったことに気づかされました。この点、「三浦春馬と私 その6」で触れた楽曲「YOU&I」においてとてつもない進化を遂げていることが、はっきりとわかります。これはやはり舞台を経験した事が大きく影響しているのではないかと、個人的に思っています。

声をここまで細かく使い分けられる俳優さんって、実はあまり居ないように思います。お若いですが上白石萌音さんにも共通するものを感じます。三浦春馬さん、ナレーションはやったことがあるようでしたが、吹き替えのお仕事とかあっても面白かったのではないかなと思います。


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