FP2級をやる気を出して取得した話。(これから目指す人向け)
この記事をご覧になられる方は、FP2級など資格勉強に(比較的)興味があるという前提で書かせていただきます。
先週末に、FP2級の2021年9月試験のうち、実技を受験しました。自己採点ではおそらく正答率が9割超に達したと思われるので、備忘録がてら誰かの役に立てばな、ということでまとめておこうと思いました。楽したいけど、そこそこの確度で受かりたい方向け。
(記事全体を書いたあとに思ったこと)
申し訳ないですが、割とやることは多くなってます。ただ、基本書をノートにとる、問題演習、過去問、間違ったところをまとめる、という作業工程対比では、労力少ないと思います。期待はしないでくださいね・・・
0.筆者の受験歴と前提知識のレベル感
まず筆者の、この試験の受験歴と、知識レベルを述べておきたい。
…自分で言うのもなんだがク○だな。。さて、以下では本題に入っていきたい。
1.きんざいかFP協会か
まず、FP試験となると、上記の二つの機関が実施している。
正直、どっちでもいい。
色んなサイトを見てると、FP協会の方が簡単とかあるようだが、
市販の問題集等での対応が多いという点から、個人的にはきんざいにしました。(まぁどっちでもいいと思うけど)
なので、本記事はきんざいでの受験・合格をゴールにしています。
2.学科試験の対策
実技も受かった(見込み)今となっては、
学科の方がハードル高いのでは、と思います。学科の対策は以下2点。
まず、これがもっともハードルが高いですが、
え、全然楽じゃない、と思いますが、別に全部頭に入れなくてもいいし、
「とりあえず」読むだけです。頭に入らなくても。とりあえず、基本書を一読したという経験を作りましょう。なんとなく、ライフプランは、年金とか、タックスは総所得金額がどうこうとか、不動産は建蔽率とかどうこう、その程度でいいと思います。基本書一読して、知識を全部習得できるのであればそれに越したことはないですが、それはいわゆる天才です。
そして、その後ですが、
以上。ちなみに、初期の問題数は、限られるため、700円くらい課金して、問題数の制限を開放しなければなりませんが。
実際にこれだけでなんとかなるものです。
仕事の移動中や、食事後の休憩時間の余り時間、トイレなどどこでも開けるのがスマホアプリのいいところです。
このアプリは過去問から出題されていて、解説もわりかししっかりしている印象です。なので、それなりに慣れてきたら、解説などで気になったところをメモるなりして知識を増やしましょう。
基本的に4択の学科試験。過去問を見てもわかりますが、同じような問題を繰り返し使っているのは間違いないです。出題分野が日々増えているわけではなく、既存の、決まった範囲から出しているので至極当然でしょう。
アプリを100%やりきったころには、過去問みても、あ、この選択肢のこの始まり方はひっかけだな、とかを気づけるような域に達しているはずです。
念を押すのであれば、そこから過去三回程度の過去問はしっかり解きましょう。
3.実技試験の対策
実技試験は、固定で大問が5問。
過去問を見れば、わかりますが、だいたい以下のような構成です。
実技試験は、形式が決まっていて、定型の解き方を覚えたうえで、いくつかのイレギュラーな計算を覚えるイメージになるので、人によりけりですが、実技の方が圧倒的に簡単かもしれません。
実技試験も結局は過去問かよ、となりますが、形式が同じパターンである以上、過去問を演習するに越したことはないです。(それがFP試験)
筆者はとりあえず、以下のものを買って、一回通しでやりました。
これも、学科の一読とまったく同様で、とりあえず、解いてみる。
わからないものがあっても、解説だけ読んで、次に進む、とにかく一冊終わらせる、っていうのを目標にしました。
8月頭から9月12日の試験に向けて始めたので、一日2問くらいだけ、解く(見る)だけのイメージです。ぶっちゃけ、はじめとか年金や税額控除とかに興味がわかなさ過ぎて、間違ってたら答えを写して飛ばしました。
そんなこんなで、正直なところ、筆者はこれ一冊を終えた段階で、全然受かる気はしませんでした。(無駄かよ)
ただ、なんとなく各章立ての問題、だいたい同じ形式だな、とかそういう点で気づきはあったので、それはかなり後に活きてきたと思います。
次に、取り組んだのは、「FP2級ドットコム」さんの過去問道場。
良い点は以下に。
以上、アカウントさえ作れば、全部無料ですぐできます。(ステマとかじゃないです)
何だかんだサボっていて、このサイトを始めたのは、8月末くらいです。コツコツ仕事終わりとかに数問だけやったり、とける日に一気に解いてみたりと。間違ったところで、知識が絶対的に必要なもの(例えば、住宅ローン減税の○年とか、国民年金基金68000上限小規模共済1000-70000とか、遺族厚生年金は算出した金額も3/4をかける、とか)だけはノートにとるようにしていきました。
いくら計算方法を熟知していても、制度などの決まりを問われた問題で知識がなければ解けませんしね。。。
そこそこやった後であれば、過去問を公式のHPから印刷して解いてみましょう。見たことある問題、雰囲気でやった気がする問題、多々あるはずです。多分その時点で6割くらいはとれると思います。(理想)
ここまでたどりつけば、あとは試験までに余裕がある範囲で、ひたすら過去問道場を徘徊しましょう。私の場合は、試験二日前の金曜日夜から、道場で間違ったところを別のノートに書きだして、どこを間違ったのか、確認をはさみました。
そして、わからないところをネットで調べたり、解説だけでは無理だ!という方もいると思いますが、そんな方は以下の動画などを参考にしてみても。
ちょいちょいとしょーもない冗談でふふっとなりますが、対策ポイントをまとめてくれていたり、暗記の仕方を提供してくれたりします。試験直前には暗記すべきポイントをまとめた直前講座も提供されてたりしますので、手を動かすのに疲れたな、というときにぜひ。
とにかく手を動かしていくと、上にも書きましたが、基本的に各問の出題傾向が鮮明になってきます。以下ちょっとだけまとめてみました。(実技だけ手厚いですが、最近受けたからです)
(1)ライフプラン
→老齢基礎、厚生年金などの計算
派生として、遺族、障害が出てくるが、遺族なら300ヵ月のみなしや厚生算出時の3/4、障害なら1級2級の要件などだいたい聞かれるパターンは決まってくる。
(2)金融資産運用
→PER、PBR、ROE、配当利回り、配当性向など基本的な計算を覚えましょう。あとはNISAの制度かな、最近だと。
ここは、覚えれば一番はっきりと点数に結び付く箇所です。各指標にはあまりイレギュラーな計算方法がありません。覚えたまんま計算するだけでだいたい事足ります。あまりでないと思いますが、債券の利回り計算や、ドル建て預金の計算もたまーに出てます。一回やっておくだけでなんとかなる思います。
(3)タックスプランニング
→基本的には、総所得金額の計算。会社員なのか、個人事業主なのかでまず派生。で、問題の設例をみると、だいたい何を聞かれるか予測できます。
一時払いの保険がある→あー、一時所得で-50万したあとに、総所得算入時の1/2だな、とか。
配偶者控除のあるなし、扶養控除の年齢別(16-19は38、19~23は63)、基礎控除要件とかたぶんほぼ出ますよね。あとは、青色申告事業者で従業員なら配偶者控除なし、とかその辺を派生させていきます。
(4)不動産
→建蔽率、容積率の計算ができればOKかと。というか必須。基本は特定行政庁が指定する角地、というワードと、防火地域、準防火地域に耐火を立てているか、あとは、前面道路幅員による計算をちゃんと覚えているかの戦い。
それ以外だと貸家建付地の評価額とかまじで頻出な気が。というかもはや定型文レベル。住宅系の控除は併用可などまじでややこしい部分多いので、はっきりいってここはもはや覚える気力があるかどうか。
(5)相続
ここも不動産と同様になりますが、基本的に計算問題は得点源。まず基礎控除額はもはやラッキー問題。3000万+600×○人。あとよっぽど突飛な出題じゃない限り、相続税の総額の過程の計算も超イージーです。あとは頻出で、覚えるだけで楽勝でとれるのは、遺留分とか、公正証書遺言の要件とか。小規模宅地の相続(330と400)とかも覚えていれば、ほぼ満点狙えるはず。
なんか最後細かくなっちゃいましたが、つまるところ、ライフプランや所得金額の計算問題が多少難しかったりしても、金融資産、不動産、相続の計算問題で埋め合わせができるレベルにあれば大丈夫だと思います。
まずは、しっかりとベーシックな計算方法を覚えて、そこに、イレギュラー(ライフプランだと所得金額調整控除とか、不動産だと2項道路とか)を積み重ねて、対応できるようすれば多分楽勝で受かります。
長々と記事を書いて、しっかりと勉強しましょう、みたいな雰囲気でちゃいましたが、結局過去問の出題方式と、基本形を覚えれば、合格土台には達するのかなというのが今回割と真面目に勉強して、受験して感じた結論でございます。
これから取得を目指す皆様の勉強の一助になれば幸いです。
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