#186「日経新聞を読むという習慣について」
白熱のアメリカ大統領選も明暗が別れた。私にとって過去最も他国の政治に関心を持った一連の流れだったと思う。その主な理由になるのが、「毎朝日経新聞を読む」という新しい習慣があったから。ここ1ヶ月近く、ほぼ毎朝欠かさずに通勤時間を利用して日経新聞の電子紙面に目を通してきた。数年前に購入したiPadをようやく有効活用できているなという感覚で、良い取り組みだなとここまで手応えを感じている。
時には眠たくて内容まできちんと読み込めていない日もあるけれど、日本国内の政治や海外情勢はもちろん、前から興味のあった株や投資のページなど、気になった箇所を自由に読むようにしている。最近でいえば、セブンイレブンに買収提案をしているカナダ企業の話やアメリカ大統領選の動き、日本の選挙の話や103万円の壁の話は毎日のように記事で見かけていたので、個人的に関心度や注目度合いは高くなっていた。
直近の週末には、日経新聞の他にも雑誌記事もサラッと眺めてみたりと、情報を自ら取りに行くように意識している。余談だが、おしゃれなカフェでコーヒーを飲みながらiPadでビジネス情報を閲覧している自分に未熟だが満足感も感じてしまう。でも、贅沢な気持ちになれるし、家でただゴロゴロしたりYouTubeを見ているよりは断然マシなので、満足度は高い。
世の中、やはり情報が大切だと再認識させられる。情報リテラシーなんて言葉もあるけれど、まずは情報を入手する定期的な機会や仕組みがなければ、スタートラインに立つことはできない。なので最近はようやくスタートラインに立てたような気持ちになっている。
ここから先に大切なのは、まさにその情報リテラシーであり、情報の取り入れ方や受け入れ方である。中にはフェイクニュースだってあるし、信憑性なく自由に書かれている記事もある。SNS含め、そういったニュースに踊らされないように、情報と上手に付き合っていくことが求められる。
そのために大切なのが、自分の考えを持って情報を把握することだろう。記事を読んでなぜと疑問を思ったり、政策の裏側や背景を考えてみるなど、ある種の論理性を自分の中で整理&予測してみる。その上で日々ニュースを見ていくと、その後の進展も書かれているので、点で見ていた情報が線になって繋がる瞬間に出会える。つまり、情報は店ではなく、線や面で考えなければならないのだ。
とはいえ時間がない、新聞を読むのはハードルが高いという方には、読売新聞の編集手帳をおすすめしたい。700〜800字程度で直近の世の中の流れが把握できるうえ、文章構成や引き出しが独特で毎回とても面白い。こちらが考える余白もあったりするので、毎日読んでいくだけでもとても効果的だと思うのでは、ぜひ。