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#10「ミスチルライブの思い出」

「音楽っていう乗り物に、ここにいる全ての人を乗せて、悲しさや苦しみからできるだけ遠い遠い場所にみんなを連れていきたい。そう願っています。」

2019年5月2日、札幌ドームで聴いたこの言葉に何度救われてきただろうか。元号が令和になった2日目であり、個人としては人生初の生LIVE参戦。平成とともにスタートしてから令和の今日に至るまで第一線で活躍を続けている日本を代表するバンド、Mr.childrenの桜井さんのMCである。

まだファンクラブにも入っておらず、有名な曲を知っている程度だった当時の自分。札幌ドームでのLIVEが当たった時は嬉しくて、ワクワクとドキドキが錯綜していたのを思い出す。同時に初の一人旅でもあって、飛行機やホテルを人生で初めて一人分予約をした。そして当日、OP映像が終わり、「Your Song」のイントロが鳴り響いた瞬間、花道から桜井さんが勢いよく現れた。当時の感動は一生忘れないだろう。

「Mr.childrenって存在していたんだ」
「なんてかっこいい登場なんだ」

この瞬間から私の人生にMr.childrenの音楽が日常に加わったのであった。

2年前には、ミスチル30周年のアニバーサリーLIVEにも参戦。運良く名古屋ドーム、日産スタジアムの2回のLIVEに当選し、彼らの音楽を体中で浴びまくった。なかでも印象的だったのは、2022年6月11日の日産スタジアムの一曲目に演奏された「終わりなき旅」。この曲はミスチルとの出会いの曲でもあり、私の人生ソングでもある大切な曲だ。

中学生の頃に歌詞の素晴らしさに感動してから、大切な試合や受験の前には繰り返し聴いて、何度も背中を押してもらった曲。そんな曲のギターイントロを聴いた瞬間の鳥肌は今でも忘れられない。

昨年2023年は初のap bank fesに参戦。静岡の嬬恋まで車を走らせた。夏の日差しが強い中、一曲目の「CROSS ROAD」のイントロにはまたしても驚いた。長年LIVEで演奏されず、ずっと聴きたかった曲が聴けて嬉しかった。他にも、「雨のち晴れ」や「口がすべって」「HOWL」などもうLIVEでは一生聴けないのでないかというくらいマイナーな曲たちを聴けて大満足だった。ラストの「Your Song」では、4年前に札幌ドームで聴いた時の当時の自分と曲を通して繋がれた気がして、ものすごく感動をしたのを覚えている。

そして先日、ミスチル32周年目を迎えた5月10日に、次のLIVEのチケットが当たった。次は横浜アリーナだ。今回は久しぶりの一人での参戦で、2019年初回以来である。昨年から何度も外れていたので、ようやく当たったことに安堵する気持ちと、またあの感動を味わえるんだという期待で胸が膨らんだ。

「また会いましょう。その日までみんな元気で、それぞれの場所で頑張って」

毎回LIVE終わり後にそう言ってくれる桜井さん。
残り2ヶ月、もっと大きなはずの自分を探し、成長した状態で迎えられるように、走り続けていこう。


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