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されど止まらず

ようやく冬が本気を見せてきましたね。

いかがお過ごしでしょうか?


私は最近お気に入りになった劇団アンパサンドを観てまいりました。



いやー、面白かった!!



期待を裏切らず安定の面白さでした。


前回の『サイは投げられた』をこれまた好きな劇団城山羊の会の山内さんがTwitterで絶賛してらっしゃって、観にいって、まんまと衝撃を受け、すっかりハマってしまったアンパサンド。
今回は浅草劇亭(おそらくホームのような劇場なのかな)という小さい小屋で、上演時間も55分という短い作品なので、どんなもんじゃろかいと思いましたが、面白かったです。


馬鹿馬鹿しくて愛おしい。


なんかめちゃくちゃ名言ぽい台詞がたくさん出てくるのですが、なんかそれすらもギャグに聞こえて高度な笑いだなと感心しました。
そして俳優さん、みんな上手いよね。
失礼かもしれませんが、本当に俳優?え?あなたがまさか俳優を志してるの?その辺から連れてきた人じゃない?と思うほど(失礼なのは分かっていますがめちゃくちゃ褒め言葉です)、いい意味で俳優くささがないんです。しっかりお芝居してるし、アクションもリアクションも台詞の言い方も全部すごく計算されて作り込まれているように見えるのですが、なんか俳優に見えないんです。
つまり、お芝居に観えない、なんかものすごくリアリティを感じるんです。
これって本当にすごいことです。


今回も相変わらずふざけた小道具、と言っていいのかもよく分からないものがたくさん出てきます。計算された台本と、小学生が作ったんかというような雑な小道具とそれをもうそうとするという潔さがものすごくハイクオリティでハイセンスな舞台を作り出していました。


本当好き。また次も観たい。


ただ一つ残念だったのは、ああゆう実は繊細に作り込まれたコメディって、ちょっとのことで何かズレて噛み合わなくなることがあるのですが、私が観た回は途中で遅れ客の方がいて、狭い劇場だし、ガタガタうるさくて、すこーし観客の気がそれてしまったんです。

遅れ客はどうしようもないし、本当仕方ないことなのですが、それがなければもっと積み上げた笑いになっていけたと思うので、個人的には遅れ客対応含めた制作面は改善するべきかと。

オペラ並に客入れのタイミングを決めてもいいレベルですね。

もしくはもう、遅れ客は立ち見にしたらいいと思う。座らせたいなら、事前にうるさくないような場所に椅子を出しておいたら良かったと思う。もちろん受付などの案内は全て外でして。


寿司子、制作にもうるさいの。だって、舞台って受付から何から何まで全部トータルで作品だと思うから。


そこらへん、気をつけなあかんで。


今日は甘々レビューだったけど、やっぱりワサビも忘れない寿司子でした! 


されど止まらず
★★★⭐︎⭐︎

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