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劇"The Mousetrap"観賞

こんにちは。
また舞台続きのnoteです。

今回は、劇『The Mousetrap』を見た感想を。

こちらは何と世界で最も長く上演が続いている劇で、初演はななななんと1952年…!つまり70年も上演が続いている劇です。

The Mousetrapを公演しているSt Martins Theatre


The Mousetrapの作者は、イギリスが誇るミステリー作家、アガサ・クリスティ

アガサ・クリスティといえば、『そして誰もいなくなった』『名探偵ポワロ』『ミス・マープル』などで誰もが一度は耳にしたことがあるかと思います。


『The Mousetrap』はミュージカルではなく劇のため、「歌やダンス無いしなぁ」と敬遠していたのですが…、
よくよく考えればこれはアガサ・クリスティ作の作品なわけで。
自分は割とミステリー小説が好きな方で、『名探偵ポワロ』の小説を読んだり、ポワロのTVドラマシリーズも見てきました。
(TVシリーズはNHKで放送されていて、両親が好きだった為、よく一緒に見ていました。近年でもたまに放送されていたような気がします。)

アガサ・クリスティの作品にそれなりに触れてきたのだから、The Mousetrapを避けるのも変だ!と勝手に自分で盛り上がり、見てみることに。


その結果…

めっちゃくっちゃ面白かったです!!!


以下、あらすじは記載しますが、ネタバレはしませんので、ご安心を。
(最後のカーテンコールで、キャストから「ネタバレは決してしないで下さいね!」と念押しされてますので…。笑)

St Martins Theatreの舞台


舞台は雪がふりつける山荘のゲストハウス。若い夫婦がゲストハウスをオープンさせた当日、ラジオではロンドンで殺人事件が起こったニュースが流れていました。次々と到着するゲストたち。翌日、一人の刑事がロンドンで起こった殺人事件の捜査のために山荘を訪れます。犯人が童謡『三匹の盲目のねずみ』の楽譜で更なる殺人を予告していると刑事は皆に伝えます。そして、照明が突然消え、登場人物の一人が何者かによって殺害されてしまいます…。


…という、孤高の雪山の殺人事件という、ザ☆ミステリードラマの展開。


何が面白いかって、やはり舞台を見ながら、
観客である自分も
「誰が殺されるのか?」
「誰が犯人なのか?」
と推理し、
気がついたらどっぷり物語の中にのめり込んでしまうところですかね。

物語にのめり込んでしまうのは、
やはり役者さんたちの演技が本当に素晴らしかったからだと思います。
役者さんたちの演技がイマイチだったら、途中で目が覚めてしまうというか。
ミュージカルだと、基本的に音楽×歌×ダンスがあるので、どれかが多少イマイチでも他の要素でカバーできたりしますが、こういった劇は役者さんたちの演技にすべてがかかっていますので、相当レベルが高くないと…。表情や声の抑揚…嫌〜な性格の人物はとことん嫌な人物になって…、本当にオーバーすぎず丁度いい演技で、自然。
観客である自分が、そのゲストハウスの中で登場人物の一人になっているような錯覚に陥ってしまいました。

St Martins Theatreのトイレ内の装飾


また、アガサ・クリスティらしいな、と思わせなられるような、ちょっとウィットに富んだ台詞だったり、クライマックスにかけての怒濤の展開だったり。私個人としては、とっても楽しんで見る事ができました。

リピーターも多い劇なので、リピーターを飽きさせないためなのか、キャストの入れ替えも結構頻繁らしいですね。一度観劇したことがあるおじいちゃん&おばあちゃんが、ハマって自分の子どもや孫を連れて、更にファンを増やしていっているんだとか。

私も、自分の友人や家族を連れて行きたくなりましたもん…。そしてできることなら、私は記憶を一度無くして、また見たい…。笑


それなりに英語のリスニング力が必要とされる舞台ですが、是非多くの方にお勧めしたい劇です。歴史のある『The Mousetrap』を是非ご覧になってみて下さいね。


では。

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