春木よしの
シナリオ書いてみた!
『ツナガル』 春木よしの おじいちゃんの家は、崖の上にあるんだ。山奥の崖の上。 僕の家からは、バスに乗って電車に乗って、新幹線にのって……。 新幹線は、ちょっとワクワクするからいいんだけどね。小さい頃の僕の夢は、新幹線の運転手になることだったんだから。 新幹線を降りたら今度は特急電車に乗って、その次は路線バスに乗るんだ。路線バスって言っても10分や15分じゃないよ。1時間くらい山道をくねくね行くんだ。
今話題の不倫。 よくある話なのに、今話題の俳優 はどうしてそんなに叩かれるのか。 そういえば、身近にもあったな。 同じグループの仲間が密かに不倫していることが判明した。 男は奥さんと別れたようだが、不倫相手の若いあの子と結婚するには至っていない。 けれど、男はグループの中心人物として変わらず活躍している。子供はいなかった。 若い女も実力を発揮している。生真面目なのだ。そして、浮き足立っていない。 二人はなぜか、後ろ指指されず悠々と過ごしている。 話題の俳優には
龍は新しい月のもとで何を誓うのか。 龍はゆっくりと大空を回遊しながら、私の世界を観ていた。 龍には知恵があった。私のつまらない迷いを解決したいと思った。 龍は、創造する。 私は、龍が創り出した清々しい空気と美しい湧水をいただきながら、自分とあの人を潤す。 龍は、一瞬ニヤリと笑ってから、影も形もなく消えた。
ターゲットは誰? あちらこちらから、言葉を集めて紡いでいくと、物語が生まれた。 恋に悩むあの子が読むのかな。 歴史好きなあの子か? ファンタジーを読むと、一瞬現実を忘れられる。 ターゲットは、私か。
席が空いた。 素早く座る。 前に立っている人は、チョコをボリボリ食べている。 夜6時の山手線は、降りる人と乗る人で溢れかえっている。 あっ、熟睡してる。 あっ、びっくりするほど背が高い。 あっ、缶ビール飲んでる。 一人一人の物語が書けるはず。
嫌なことがあったある日、あの子は学校へ行きたくないと思った。 こんなに心がギュと痛くて苦しいんだからしょうがないでしょと、ママに言って泣き叫んだ。 ママは、どうしていいのかわからないみたいだ。 あの子の時計は止まったまま。 ママは、先生のせいにしてみたり、学校のせいにしてみたり。 毎日は、些細なことの連続なんだ。 あの子は、まだ一歩を踏み出すことができない。 ママの目があの子のはるか先の未来を見る時、 あの子が自分で自分の未来を決める時、 あの子の時計は動き
本棚の前を行ったり来たりしているあの子は、ゲーム好きのようだ。 「だって、読む本ないもん」だとさ。 面白い!の感覚がすぐに味わえる本はなに? 図書館では、いつも貸し出し中の本。 いつもは、ちらっと見てすぐに本棚へ返すのに、これにするってさ。 「ふしぎ駄菓子屋・銭天堂・」廣嶋玲子 そんなところに駄菓子屋なんてあったっけ? 入ってみると、一風変わったお菓子が目に入ってきた。 子供にはたまらない話。 銭天堂のあやしい女将紅子さんは言います。 不幸は幸に、幸は不幸
青緑の壁のトンネルを抜けると、受付があった。 前売り券を渡して席をとろうすると、意外にせきがうまっている。 ショートフィルムが連続して映される。 美大受験に臨む二人。自意識過剰のトゲトゲくんと、肝の座った天才さんは、見ているものが同じで違う。 川上信也監督は、どちら派なのかな? アップリンク吉祥寺にて。
雨がみぞれに変わり、みぞれが雪に変わり。 暖かい日が続いていたのに、なんで今日こんな感じに? 「もうちょっとあったかい格好したら?」 「いつも通りでいい」 という子。 ルーティーンの末の合格だったな。つい昨年のこと。 「そっち雪?」 友達を心配したり、自分を思い返したりな朝。 子供が大人に変わっていく朝。
シナリオ教室に通っている。 みんなy先生が大好きだ。 与えられた課題をぐるぐると頭に巡らせながら毎週過ごす。 つまらない話になってしまったなと、おずおずと作品を発表する。 学生のあの子も、会社帰りのサラリーマンも、赤ちゃん育ててるママさんも、子育てひと段落ついたおばさんも、みんなおずおずと。 「おもしろかった」 って言葉が欲しくてね。 未完成な物語の足らないピースは何か。 わかる言葉で丁寧に、相手の思いは潰さずに。 結果、そんな向き合い方も学んでいるのです。
とにかくなんか書いてみようと思い立ってしまった。 テレビみながら、のんびり。 ここのところ俳句を添削する番組にはまっていて……夏井先生のあれ。 場面を凝縮したり視点をフォーカスさせて、17文字の中に物語ができてしまうところがすごい。 シナリオ的だなと。 シナリオ書いたり、物語書いたりしている私。 刺激受けつつ、 先生にコケコケに言われるきれいな女優さんにウケつつ…… そういえば、ずいぶん前に亡くなってしまった母も俳句にはまっていた時期があったのを思い出した。