〇〇業界のニッチな話

コスパ良く受験生を集めている大学ってどこ?

こんにちは、藤井です。
noteで不定期に【〇〇業界のニッチな話】をお題に記事を書いていこうと思います。今回は【教育業界のニッチな話】!

大学受験を控えている受験生はいよいよ志望校を決める時期になって参りました。書店でも人気大学ランキングや特徴的な学内施設の紹介などのトピックの雑誌が増えてきましたね。

その中でも本稿では、どの大学が、受験生やその保護者に向けたコスパの良い広告宣伝を行えているかに着目した大学紹介をしていこうかと思います。

記事の最後には

今回紹介する大学も含むMARCH、日東駒専の志願者数と広告費の推移グラフ

上記大学の広告費単体での予実の4カ年表(毎年予算使い切れているのかどうか)

をまとめたPDF(有料)がダウンロードできるようになっています。

それでは本編をお楽しみください。


「いかにして志願者数を増やすか」

大学経営におけるKGIは事業活動収入(企業でいう売上高)の増加です。その達成に向けたKPIは志願者数の増加のみと言っても過言ではありません。
センター試験から一般入試までの検定料と入学後の授業料が事業活動収入の80%前後を占めているため、当然のごとく志願者が増えれば大学は潤います。

「いかにして志願者数を増やすか」

大学関係者は誰もが考え、頭を抱えている課題でしょう。

そこで繰り出す手札として、

部活動で結果を出すことや、有名企業への就職実績を作るなどがすぐに思いつきますが、これらは一朝一夕で成し得るものではありません。となればビッグイベントじゃなくても発信していくことで受験生・保護者への認知を高めていく方法、それは広告宣伝です。

・受験生向けフリーペーパーや電車広告に出稿したり、

・教育系雑誌・WEBメディアに取材してもらったり、

・はたまたテレビCMを打ってみたり、


じゃあ人気大学はどのくらい広告を打ってるの?

必ずしも大々的に広告を出稿すれば、志願者数が増えるという単純な仕組みではありませんが、誰もが知る人気大学は年間いくらぐらい広告費を使っているのでしょうか?

<これから出てくるグラフの見方>

折れ線グラフは志願者数(単位:人)、棒グラフは広告費(単位:円)を表している。

*1 志願者数は推薦入試を含まない、センター試験・全学部・個別入試の志願者数から引用。広告費に関するデータは各大学が掲載している事業活動収支計算書または資金収支計算書に記載されている管理経費支出項目の広告費支出から引用。

*2 表示されている年度は広告費のデータを算出した年度。志願者数は次年度の数値。前年度決算の広告費が次年度志願者数に影響を与えていると推測したため。(例:2017年度の広告費が2018年度の志願者数に影響を与えている)

【明治大学】

明治大学は2018年度志願者数全国第二位の超人気校です。2018年度の志願者数は120,279人。年々増加傾向にあります。広告費の増加と志願者数の増加がほぼ比例しているように見えます。今後、明治大学の志願者数が急激に減ることは恐らくないと思われるますので、いつ頃から広告費大量投下を辞め、利益率を上げていくのか楽しみです。


【法政大学】

法政大学は、前述の明治大学と負けず劣らず多くの学生が出願しています。2018年度の志願者数は122,499人。注目すべきはコスパです。年々広告費は減少しているのにも関わらず、志願者数は増えているのです。過去4年間で広告費は5,600万円以上減少しているのに、志願者数は28,513人増加しています。次年度以降も利益率が向上してくのか、それともそんなに上手くいかないのか経過が楽しみです。


いかがでしたでしょうか?今回は人気大学のみしか触れませんでしたが、次回以降は地方の優良大学の経営状況にも触れていけたらと思います。

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・今回紹介した大学も含むのMARCH、日東駒専の志願者数と広告費の推移グラフ

・上記大学の広告費単体での予実の4カ年の図表(毎年予算を使い切れているのかどうか)

をまとめたPDF(有料)がdropboxのURLからダウンロードできるようになっています。

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