見出し画像

地域活動の一環として学生ライターをやってみたら、素敵な方との出会いが待っていた!!

初めて学生ライターとして、気になったお店を取材する機会を頂いて、富山県高岡市の伏木を散策!!
 
お店の独特な雰囲気と店主であるKeita Saitoさんの気さくさに惹かれ、「Apollo KEITA glass」さんを取材することに!
話を伺っていく中で、もっとも印象に残ったのは「好きなことを選択し続ける姿勢」でした。今回はKeita Saitoへの取材から、「好きなことを仕事にする」をテーマに書いていきたいと思います!

最近流行りの「好きなことを仕事にする」こと

内心そうしたいのは山々だけど、世の中そんな上手くいかないじゃん!!と思っている私(大学2年生)です。
必要とされる学歴やスキル、もしくは自分が仕事に求めること(給料、福利厚生、etc...)、色々考えて安パイに見える企業に就職する人が、世の中の大半であろう。
今回の取材を通して、将来を選択する時のヒントを得られたような気がするので、将来を悩んでいる方と話を共有したい。

  取材に協力して頂いた「Apollo KEITA glass」さんのご紹介!

画像1

お店の名のとおり、ガラスアートを取り扱っているお店。
その中でもガラスは「ボロシリケイトガラス」というものなんだそう!!
 
...ボロシリケイトガラスって何?
ボロシリケイトガラスとは、ガラスの中でも透明度が高く、熱への耐性や強度に優れた種類のガラス。
耐久性の高さにより、従来からビーカーなどの理化学実験器具や、料理用の保存容器などの道具として長く利用されてきたもの。
そのため、アートを作る際は、温度が1,200℃以上の超高温が必要になるため、酸素バーナー以外のバーナーで製作することはできないんです!!
 
前述の通り、ボロシリケイトトガラスは非常に高い温度を要するため、切子や吹きガラスのように何百年単位の歴史があるわけではない。それこそ、個人がガラススタジオを持ち、アート作品を作ろうという、1970年代のヒッピー文化の流れから誕生している。2000年代に入ってからは、ボロシリケイトガラスの特徴を生かした細かな表現によるアクセサリーやアート作品としての活用が広まりを見せた。
これから歴史が生まれていくガラスアートと言えるだろう。
 
金や銀などの吹き付けなどにより、ガラスに独特な色合いをもたらす。また、細かな作業によって制作するアートだからこそ、複雑なデザインを形にすることができるため、作品には職人の個性が強く出る。
 
 
ではでは、そんな職人色が強く出るボロシリケイトガラスアートをしている「Apollo KEITA glass」のテーマってなんなんだろう?

「宇宙」がテーマのボロシリケイトガラスアート

画像2

宇宙...!!!
私自身も作品を見て、宇宙の星空や惑星を思い浮かべました。

ちなみに、ショップそのものはロケットをイメージして、1から作り上げたのだそう!
確かに、アートを制作しているスペースに座るKeita Saitoさんは、ロケットの操縦士のようでした!
 
 その様子を見て、
「なんで、宇宙がテーマなの?」
私がボソッと呟いた素朴な問いに対し、Keita Saitoさんは
「最終全て宇宙にかえってくるから」
 
うん。やっぱりなかなかユニークな店主だ(笑)
彼いわく、「ものごとを考えていると最後は宇宙じゃん!!」ってなるらしい。
そういえば、「小さな悩みとか人間なんてこの大きな宇宙で見たらちっぽけよ」というような話、昔よく絵本なりで見たし聞いたなぁって…

そう考えたら、思考の帰結は宇宙なのかもしれない笑。
 
 
ちなみに、取材をして行く中で1番衝撃的だったことは、営業スタイル!

一般的には、どうしたら売れるか、どういうものを人々が欲するのかという観点から企画し、その後に商品を作り、販売するというかたちを取る。

つまり、はじめに顧客ありきだ。ビジネス用語で言えば、Customer Orientation(生産活動はまず顧客)やMarket in(顧客の意見やニーズを優先し、汲み取り製品開発を行う)が当てはまるだろう。先にニーズを汲み取り、つくる。現代は、「ものがあれば売れる」という時代ではないのだ。供給過剰、物余りの今、計画的生産、あるいは積極的な販売活動の介入をしなければ、商品はなかなか売れない。

しかし、「Apollo KEITA glass」では、商品を作って、その商品を気に入ってくださった方が買うというプロダクトアウトのスタイルを取っているのだ!
 
「Apollo KEITA glass」は、時代に逆行している。需要が供給を上回っていた時代と同じ戦略で戦っているのだ。

なぜ?

その背景には、Keita Saitoさんがボロシリケイトガラスでアートをしていく理由となった、「これが人の作るものの中で1番綺麗」という衝撃や、作品に対しての自信が大きく影響している。
 
しかし!時代に逆らって、自分の好きなもの・作りたいものにこだわるというのは、不安ではないのか?!
 
この疑問こそが本題の「好きなことを仕事にする」に対してのキーとなった。


経済的な不安定さなどへの心配に負けてしまうのではなく、好きなことを選択し続けることができるのはなんで??

画像3

過去から現在までの環境

 好きなことを仕事にすることと、安定をとることのメリット・デメリットなんて世間一般で挙げられているようなものしかない!
例えば、好きなことを仕事にすることのメリットは好きなことをずっとできること、デメリットは自分の選択に全てがかかっていること。安定を取ることのメリットは倒産のリスクが少ないこと。デメリットはやりがいを見出しにくいこと。
損得勘定で考える性格(自由さ)は、不安定を取ってまで好きなことを仕事にする道と合っていないのかもしれない。
私には安定という道が羨ましく見える。けど、私というキャラクターに合っているのは好きなものを選択することだったんだよ。
 

好きなものを選択し続けるためには、周りの環境や時代風潮、意見にとらわれ過ぎない自由さが必要となる。その自由さは、自分自身の信念やこだわりを貫こうとするある種頑固な性格が影響する。

「性格とか自由さって何で決まるの?」っていうと育ってきた環境とか、今現在が幅広く選択できる環境なのかによる。
 

ずっと型にはまって生きてきたような人や、レールに沿って選択し続けてきた人が、「好きなことを選べ!」なんて言われても、逆に行動に移しにくいですよね。
 

 最後に、Keita Saitoさんの取材を通して、私から大学生の進路について意見!

画像4


「好きを選択し続けられるのは、環境によるものだ」という考えに通じ、今までメリット・デメリットを考えて人生を選択してきた人にとって、好きなことを選べ!と言われても...
自分がした選択に納得いく場合は少ないだろう。
 
 
生まれ育った環境や性格それぞれに合った仕事との向き合い方があるわけで、「好きなことを仕事にすること」が全ての人にとって1番良い選択肢な訳では無いのだと感じた。
 
好きだからこそずっとしていたい人、好きだからこそ娯楽として楽しみたい人、好きよりも損得を優先する人。
 
色々な人がいるのだから、好きなことを仕事にしない方が正解な人もいる。
 
「好きなことを仕事にすること」がもてはやされている時代だから、混乱してしまったのかもしれないけれど、人によって最適は違うのだという当たり前を私は忘れていたように思う。
 
この当たり前の確認こそが、今後将来を選択する時のヒントになったような気がする。


作:学生ライターH

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?