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君の思い出になるために

というのは、僕がかつて書いた小説のタイトルであり、スピッツの『君が思い出になる前に』をもじったものであることは見てのとおりなんだけど、その歌詞を愛しているし、小説のタイトルとして似たような言葉を上げてしまうあたり、僕の本質を表しているのだと思う。

去年は僕にとって稀にみる精力的な年だった。一方で拾いこぼしたこと、やれなかったこともたくさんあって、そういうのを僕は縁と呼んでいる。
今年は去年拾いこぼしたこと、やれなかったことのうち、僕がまだやりたいと思っていることを優先して取り組めたらいいなと思う。

縁といえば不思議なもので、まったくその気配もなかった人と去年突然一緒にこれをやろうという話になった。逆にそれまではシーズンに1回は必ず会っていた友人たちと、去年は一度も会えなかった。
また会いましょうと手を振った別れ際。その「また」が来ることは僕の人生にはあんまりない。別にそれを悲観していないし、そういうもんだと思っている。そのうち、繋がる人やもの・こととはまた繋がるのだ。

だから、今この文章を読んでくれているあなたが、ずっと僕を温かく見守ってくれるとは限らないと思っていて――それはあなたの意志と関係なく、縁とはそういうものだから――それでも、この文章を読んだことは記憶のどこかに格納されていてほしいと思うし、僕の存在がいつも水面に漂っていなくてもいいから、あなたの心の水底にそっと眠ることを許されたらいいと思うのだ。

僕はあなたの・誰かの思い出になりたい。
一番好きな人じゃなくていいから、推しじゃなくていいから、物語のように僕そのものが僕自身の手を離れて生きていてほしいのだ。僕が死んでも。
肉体に紐づけられる実存などより人々の手で作り上げられた虚像が生きていてほしい。
それは今この瞬間推してもらうことよりもずっと難しい。
でもそれが僕の夢なのだから仕方がない。

「結局、何をしたい人なのか分からない。役者なの? 作家を目指してるの? それとも歌を仕事にしたいの?」と訊かれることもあったし、自問自答もずっとしていた。
子どもの頃から歌を褒められれば歌手になりたかったし、文章を褒められれば作家になりたかった。でもその先にあったのは僕の顔も姿も知らない人が、僕の名前だけは知っているという世界観だった。
そのために、少しでもものになりそうなことはすべて手放さずにやってきた。それが「何をしたい人なのか分からない」の正体だ。

そこに家庭の事情というノイズが入ったこともあり、馬鹿げた"将来の夢"を真剣な顔で語れるほど若くないことは自分でも分かっているのだけれど、若くないという理由で諦められるほど残念ながら物分かりのいい人間ではない。

だから、それでも、この大馬鹿者の往く道を見守ってやろうじゃないのというあなたのために、以下に2023年1月現在の活動方針を記します。

今年の活動予定

YouTube復活

これは個人の「歌ってみた」と企画ユニット「ブロブレ」両方となります。
歌ってみた動画はできれば月1本、ブロブレはショートも含めて月2~3本上げられる体制を現在整えているところです。
新メンバーも加入してパワーアップして帰ってくるブロブレをお楽しみに。

トピアは控えめ

去年途中でブロブレの活動が止まってしまった理由のひとつがこれなので、今年はトピアの通常配信は去年ほど頻繁ではなくなると思います。
予定では月曜日21時からの週1回を定期配信として、他は余力がある時やイベント(トピア公式・自主催)前などに少し増やそうかなという感じです。
月曜21時を定時枠にしようとしているのは「持ち歌が月9」だからです。

radiotalk廃止

せっかくアカウント持ってるしリブートさせようかと思ったのですが、自分にとってはトピアとYouTubeの間みたいな感じで使いどころにイマイチ悩んでいるので、思い切って辞めることにしました。現在データ削除中です。
今後は個人のYouTubeチャンネルに歌以外の動画やライブ配信も上がっていくかもしれません。

小説のネット連載やめます

これは単純に自分が「とりあえず最後まで書ききってから最初に戻って調整を繰り返し、一本のパッケージにする」という書き方をする人間である以上、小説投稿サイトの形式である「頭から小出しに公開していく」やり方がとにかく多大なストレスであると判明したためです。
現在連載中の作品につきましては一旦非公開とし、しかるべきタイミングでどこかで発表いたします。

舞台出演いたします

年末の記事でも告知いたしましたが、
のたんぷ-NOT AMP-はち ねっとのひろいもの
に客演および『ライラックに捧ぐ』の脚本提供が決まっております。
詳細はまた別途告知させていただきます。

メンバーシップはじめます

これはいつからになるか未定なのですが、2023年中にはと思っています。
メンバーシップというのはnoteの機能で、ご登録くださった人だけ見ることが出来る記事や参加できる掲示板などが存在します。
いわゆる個人サブスクなのですが、僕は情報商材を売ってオンラインサロンで稼ぎたいわけではないので100円/月とかで始めようと思います。100円だって、一年続けていただいたら1200円だから馬鹿にならないですしね。

さて、メンバーシップ機能を使って何をしようとしているかというと、
限定記事投稿
誰でも見れるところに書くことではないけれど、書いておかないとなかったことになってしまう話についてをメンバーシップ限定で公開いたします。
企画・イベントの事前打ち合わせ
宮本主催のイベントや企画について、メンバーシップ限定で事前に掲示板などで口出し(意見やアイディアを出すこと)が出来ます。内容を採用させていただいた時はもちろんお名前をクレジットいたします。一緒に企画を考えてくれる人がいたほうが絶対に面白いものができますので是非。
※すべての企画に適用されるわけではありません、ご容赦ください
各種情報先行公開
宮本のために時間を割いてやろうじゃないのという方がスケジュールを立てやすいように、できるだけ早く企画や出演情報をお届けいたします。
内部進捗報告
今後、ツイッターなど誰でも見ることのできる場所では「できました」「やりました」など「公開と同時の完了報告」をメインとします。「今これやってます」は内部共有とさせていただいて、代わりに「やりました」をツイッターなどで報告した時に一緒に盛り上げてくださると嬉しいです。
有料イベントの割引/おまけ配布
宮本主催の公演・企画あるいは出展イベントなどではメンバーシップ参加割引を実施いたします。
※直近で発動しそうなイベントは5月の文学フリマ(出ます!)
宮本独断で割引できない公演・イベントも当然あります。その際には心ばかりですが何らかのおまけを配布いたします。
※主催者の許可なしに勝手にやっていいことではないので、おまけ配布もできなかった場合はまた別途考えます(noteで後日データ配布とかかなあ)

なお、宮本は2023年6~7月、および10月以降の出演、企画その他のご依頼(有償無償応相談)お待ちしております。
遊ぼうぜ!でも結構です。是非誘ってください。

そして最後に、それこそ誰でも見れる場所に書くことではないなと思ったので有料にさせていただきますが「他人の思い出になること」が夢であるっていうのを一体どのように実現するつもりでいるのか、という決意表明です。

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