人の背中を押す葛藤
「人の背中を押す活動がしたい」
「1対1のコミュニケーションが得意かも」
「コーチング面白そう」
そう思って大学の後輩の相談に乗ることにした。
人と話す機会がめっきり減って、寂しさを紛らわせたかったのは内緒の話。
学生時代は学生団体の活動に熱中し、3年次には大学支部の代表も務めた。
30人規模の組織を率いるリーダーとしての1年間は、最高の仲間と悪戦苦闘しながら成長できた青春の日々だった。
相談相手の彼もまた、リーダーを志す1人である。
年齢は少し離れているものの、自分の志を継ごうとしてくれていることに胸が熱くなった。
彼と全力で向き合い、リーダーになれるようにサポートしたいと思った。
しかし、彼の決意はまだ固まっていないようだった。
経験者から”リーダーとは何か”を聞けば聞くほど、自分がリーダーに相応しいのか不安になるという。
彼の気持ちは痛いほど分かる。
自分もかつてそうだったから。
だからつい、共感の言葉を口にしてしまう。
実際リーダーを務めるのは重責で、やり遂げるには相当の覚悟がいる。
本当は「大丈夫!君ならできる!」と言ってあげたい。
でもそれではどこか無責任なような気がする。
彼のことをもっと知る必要があると思った。
私と彼とでは、これまでの経験も価値観もまるで違う。
言っていることは分かるが、どうしても理解できないこともある。
彼の紡ぐ言葉は全て本当だけど、本心ではないのかもしれない。
寄り添うことはできても、人の背中を押すのは難しい。
無理に説得するのは違うと思う。
結局は本人が決めるしかないのだ。
リーダーの立候補締め切りまであと1ヶ月を切った。
週1回の1on1でどれだけ彼の納得度を高められるだろうか。
少しでも判断材料を増やせるように、できるだけの準備をして臨みたい。
どちらに転んでも彼の意思を尊重することだけは決めている。
毎日投稿に挑戦中です!
また以下の有料記事も公開しているので、宜しければぜひお読みください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?