八木翔子_@FromToブランディングデザイナー
日本の課題を解決していく、そんなインターフェースの様な存在に / 47pass開発責任者とFromTo代表へのインタビュー
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日本の課題を解決していく、そんなインターフェースの様な存在に / 47pass開発責任者とFromTo代表へのインタビュー

八木翔子_@FromToブランディングデザイナー

2021年末の事前登録から約半年。弊社はこの度、企業向けの自治体施策を集約するプラットフォーム、47pass(よんななパス)を正式にリリースしました。

47passは、自治体施策の活用することで、企業の地方進出を促進するためのサービスです。社会の課題を解決する企業が、地方の可能性に気づき、チャンスを作り、日本全国に広がってほしいとの想いから生まれました。

今回は、47passの開発責任者である株式会社ユメラボの深松さんと弊社代表の宮城にインタビューを行いました。
2人の関係性やサービスに対する想いが詰まった記事になりますので、是非お楽しみください。

インタビュアーはFromToの八木です。

株式会社FromTo 宮城 浩
沖縄県出身。元大手SIerエンジニアにてブリッジSEを経験。静岡県浜松市の実証実験を機に移住。エンジニア特化キャリア支援事業を構築後、 FromTo設立。経産省・JETRO主催 「始動7期」選出。

株式会社ユメラボ 深松一平
千葉県出身。高校中退ながら未経験でエンジニアとなり、業務システム開発を経験。その後、Facebookを活用したマッチングアプリOmiaiの立ち上げメンバーとして携わった後に独立。SESにおける多重構造の闇を打破するため、株式会社ユメラボを創業。

お互いに同じ危機感、反骨心みたいなものを持っていた



八木:まず最初の質問です。宮城さんと深松さんの出会いについて教えてください。

 
宮城:10年前くらいでしょうか。当時、僕はエンジニアでした。将来のキャリアに不安を感じていて、自分のスキルを活かす方法はないかとビジネススクールに入ったんです。そのスクールで深松さんと出会いました。懐かしいですね(笑) 


八木:10年も前なんですね!

深松さんはどういった動機でビジネススクールにはいったのでしょうか?

 
深松:私も宮城さんと似た動機ですね。
当時、私もエンジニアの仕事をしていました。労働収益型の働き方しか知らず、このままだと一生この働き方しか知らない、これじゃダメだ!という焦りからビジネススクールに入りました。
 

宮城:エンジニアは今でこそ花形の職業のイメージがありますけど、当時は3K(きつい、帰れない、給料が安い)職業と言われてたんです。当時、お互いに同じ危機感、反骨心みたいなものを持っていたのですぐに意気投合しました。2013年くらいですね。
 

深松:スクール卒業後もSNSでお互いの近況を見たり、数ヶ月に1回飲みに行ったりと繋がっていました。


八木:お2人は約10年前に出会い、その途中で深松さんが起業(株式会社ユメラボ)・宮城さんが起業(株式会社FromTo)した訳ですね。

宮城さんが起業した背景を教えていただけますか?


宮城:僕は沖縄県出身なんですけど、沖縄って給料が低いんです。その状況を変えたくて上京しました。

私と同じようにビジネスチャンスを掴もうと都市圏へ人が流れ、相対的に地方でのビジネスチャンスは少なくなっている状況だと思います。
その状況をひっくり返したい、ビジネスチャンスが東京一極集中から地方に流れていくようなサービスを作りたいと考え起業に至りました。


八木:なるほど。今の弊社のブランディングコンセプトに通じている部分ですね。

47pass開発の前に他のサービスを作っていたようですが、初めは何のサービスを考えたのでしょうか?


宮城:地方移住者支援サービス「flato(ふらっと)」というサービスを開発しました。
flatoは、移住前から現地に移住した経験者に質問や相談をして繋がることで、あまり明るみに出てこない「移住失敗」の課題を解消するサービスです。
「移住」というと、一世一代の大決心といった印象があります。これからはふらっと気軽に住む場所を変えようというコンセプトで作ったサービスでした。

移住経験者の方からは「こんなサービスが欲しかった」とお声をいただき、認識した課題は正しいなと実感しました。
一方で、移住検討者からすると「地方移住はしたいが、地方に合う仕事がなさそう。都市部で培ってきたスキルや経験が活かされずキャリアダウンに繋がりそう。」というご意見を多々頂きました。

いきなり地方移住のサービスに取り掛かるのではなく、まずは都市部のビジネスパーソンが、地方でもスキルや経験を活かせる場を増やすことで、地方に人が流れていく仕組み作りが重要だと思いました。
flatoのサービスを通じて課題が色々と分かり、思い切って個人向けから企業向けにピボットし、現在の47pass開発に至りました。


八木:flatoはユメラボ社にサービス開発を依頼したのでしょうか?


宮城:社内にエンジニアはいたので開発そのものの依頼はしていません。ただ、当時のチームはスタートアップでの開発経験がなかったので、アドバイザーという形で関わってもらっていました。深松さんがいてくれたのは非常に心強かったです。


深松:ちょっと偉そうに喋ってただけですけど(笑)


火中の栗を拾う状況で僕と一緒にやりたいと言ってくれた


八木:flatoの時は、深松さんにアドバイザーとして入っていただいていましたが、今回の47passは、深松さんに開発責任者として入っていただいていますね。
その理由は何でしょうか?


宮城:一時期、47passの構想を開発に落とし込んでいく段階で、開発を進めたいけど進められないないっていう状況があったんです。
危機的な状況を何とか打破しないといけないと、深松さんに相談させてもらいました。
その時に「我々に任してくれるのであれば、引き受けます!一緒にサービスを作りましょう!』と言ってくれたんです。それじゃあ「お願いします!」と。
火中の栗を拾う状況で僕と一緒にやりたいと言ってくれたのは、胸にくるものがありました。嬉しかったですね。


八木:その時の深松さんの心境を教えていただけますか?


深松:『やってやるぞ』って気持ちが強かったですかね。
正直、flato時代に良い働きができなかったなという後悔があったんです。アドバイザーというポジションから、質問があれば答えていたという状況でした。もう少し社内に踏み込んで、課題点などのアドバイスができていれば、もっとチームが機能したのではないかなと。
そんな思いを持っていたので、宮城さんから相談を受けた時はすぐに「我々と一緒にやりましょう!」と伝えました。


やっぱり「今はできない」と伝えることは少しきつい


八木:次に47pass開発にあたり、お2人が苦労した点を教えてください。

宮城:やっぱりやらない事を決める事ですね。
事業を進めていると47passに実装したい機能が色々と出てくるんですよね。ですが、限られたリソースの中で開発を進めているので、アレもコレもとなると開発チームがパンクしてしまいます。
都度、要件を整理して優先順位をつけ、「やらない事を決める」点には苦労しますね。
僕は経営者なので、会社全体を見ながら常に取捨選択をしているものの、どこかたまに抜け漏れてしまうこともあります 。

深松:私はビズチームに「できない」と伝えることですね。
私は開発責任者なので、ビズチーム・開発チームのどちらの考えも分かるポジションにいます。
両者の考えをすり合わせた上で意思決定するのですが、時にはビズチームに「これは今はできない。申し訳ない」と伝える事柄が出てきます。
それは宮城さんがおっしゃっていた通り、「やらない事を決める」ことでもあるものの、やっぱり「できない」と伝えることは少しきつかったですね。

また、逆にビズチームの考えを汲み取り、開発チームに無理を言って間に合わせてもらうということもありました。
開発チームは深いお付き合いのある方々で構成されたチームです。正直に話をして、優先度を決めながら進めることができたと思います。大変感謝しています。

八木:常に葛藤しつつ、意思決定をしているんですね。
個人的に少し深松さんに伺いたいのです。私たちが開発チームに大量にフィードバックするじゃないですか。『うるさいねん!』とかならないんですか?(笑)


深松:ないですないです(笑)結局我々がサービスを作る目的は、社会の課題を解決したいからじゃないですか。なのでエンジニアからすると、フィードバックはむしろ取りにいかないと思っています。

ただ伝え方は大事だと思っています。皆さんの意見を開発チームにわかりやすく整理して伝える様にはしていますね。


宮城:深松さんの翻訳は本当にありがたいですよね。

日本の課題を解決していく、そんなインターフェースの様な存在に


八木:47passの今後の展望を聞かせてもらえますか?

宮城:スタートアップ企業が地方にサービスを広げようとした時に、地方の情報やコネクションがなく、断念するっていうケースって多いんです。まさに地方展開はハードルが高い。

そこで活用できるのが自治体施策の一つである実証実験です。実証実験は、自治体が管轄する地域内のフィールドを活用し、企業のサービスやプロダクトの実験導入をサポートする施策です。
僕も2020年の静岡県浜松市の実証実験に応募し、採択されました。現在の活動拠点は浜松なので、実証実験の活用は大いに可能性があると確信しています。

まずは47pass上で自治体施策情報を一元化、内容を再編集して掲載していきます。近い内に施策の情報収集から申請までのDXを一気通貫で実現したいと思っています。スタートアップ企業を応援して地方に送り出していきたいですし、ニーズがあるサービスだと思っています。

最終的にスタートアップ企業がどんどん地方に広がっていき、日本の課題を解決していく、そんなインターフェースの様な存在になっていきたいですね。

 
八木:深松さんはいかがでしょうか?

深松:そうですね。やっぱり自治体関係の施策活用ってめんどくさいんですよ(笑)申請も大変で。何度か挑戦しようと思いましたが、難しくて挫折してます…。
私もスタートアップ企業の経営者なので、47passを作ることがスタートアップ企業のチャンスに繋がると確信しています。
地方にスタートアップ企業が流れれば、彼らがロールモデルとなり地方での起業ハードルも下げられると思っています。
47passを通じて日本が活性化したらいいなって思います。

今後は47passをどんどん充実させ、スタートアップ企業の課題を解決していくことに、非常にやりがいとワクワクを感じています。


宮城:
『自治体関連の事業は難しいよね』と言われることもあるんですけど、僕個人として難しいって言うワードが来た時はチャンスだと思うんです。

難しいってことは不可能ではないってことです。僕も深松さんも経営者として色々経験しているので、難しいことに挑むという点には強いかなと思います。


八木:47passで都市と地方の境界線を無くしていきたいですね!
最後にお互いに期待することを教えてください。


深松:宮城さんはご自身の考えや事業に確固たる情熱を持っているんですよね。
その情熱を元に火種を作り、仲間を集めながら風を送って火を大きくしていく人、まさに0→1を作るすごい人だと尊敬しています。
私はどちらかというと1→10を作るタイプなので、宮城さんに憧れているんです。なので、この先もずっとその情熱を元に火を大きくしていって欲しいなと思いますね。

宮城:ありがとうございます(照)
深松さんは技術的な面で鋭い目を持っている方だと思います。僕は元々エンジニアでしたけど、深松さんは僕には見えない物が見えています。
これは良いと思う、これは良くないと思うと鋭い意見をくれるので非常に頼もしく思っています。是非今後も深松さんの視点で色々意見を言ってもらえたらなと思います。

深松:ありがとうございます(照)

こぼれ話

インタビュー中になにやらゴゾゴゾと鞄から取り出す深松さん。

八木:ん・・深松さん、それは・・プロテインですか!?

深松:はい!18時半になったらこのアミノ酸を摂取しないとダメいうスケジュールで生きている人間なんです(笑)

八木:無言でプロテインを作って飲みはじめる深松さん怖すぎます。

深松:うちの奥さんからも本当に気持ち悪いって言われるんですけどね。そういう感じで生きてるんですよね〜。

宮城:それ記事で書かれちゃいますよ(笑)

深松さんの違う側面が見れたインタビューでした。


最後に

47passはFromToの想いを載せて、ユーザーの皆様と一緒により良いサービスにしていきます。これからさらなる機能の充実を図っていきますので、引き続きよろしくお願いします。

それではまたお会いしましょう!

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八木翔子_@FromToブランディングデザイナー
株式会社FromToブランディング責任者/スタートアップ向け地方自治体の実証実験の施策情報を集めた「47pass」を開発中//個人ではフリーランのデザイナー/色々やっています/地方を盛り上げたい