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士業の組織強化をサポートし中小企業の経営を前に進める|私たちの職務経歴書 ~ 服部 穂住

(本記事は、2021年7月にインタビューした内容をもとに編集しています。)

こんにちは!
マネーフォワード ビジネスカンパニーCCOの山本です。

「私たちの職務経歴書」シリーズでは、面接の場でみなさんとお会いする社員のこれまでの経歴、マネーフォワード(以下:マネフォ)になぜ入社したか、今の仕事ややりがいなどをお伝えしています!

今回紹介するのは、SMB事業推進本部 副本部長の服部さんです。

マネーフォワードで執行役員 人事本部長まで務められた服部さん。今は士業様向けに人事コンサルの新規事業を立ち上げて、ご自身が「事業を前に進める人材」を体現している存在です。経営と現場と双方の立場を経験した服部さんだから見えるマネフォの魅力を聞き出します!

マネーフォワードビジネスカンパニー
SMB事業推進本部 副本部長
服部 穂住

2005年4月株式会社リクルートHRマーケティング東海(現株式会社リクルートジョブズ)に入社し、求人広告の企画営業及び組織マネジメントに従事。2012年5月グリー株式会社に人事として入社し評価・育成・福利厚生・社内活性化の責任者を務める。2015年8月に株式会社マネーフォワードに入社し、人事領域の責任者として5年で組織が7倍となる急成長に関わる。2020年6月より事業部門に異動し、現在は東日本エリアの営業責任者と士業の経営者向けの人事コンサルタントを務めている。

ーーこれまでの仕事内容と、マネフォに入社したキッカケを教えてください。

服部:新卒では求人広告の営業をしていました。飲食店や中小企業の経営者に営業をして、求人広告を出してもらうのが仕事です。

アルバイト求人誌の営業をしていたので、お会いするのは飲食店や町工場の経営者さんが中心でした。飲食店さんは営業時間中には話せないので、営業終わりに行くと、疲れた体にむち打ちながら遅くまで、店長さんはシフトを作成していたり、町工場では領収書と請求書が整理されていなくて、管理できていない状況を目の当たりにすることもありました。

こうした煩雑な事務作業がなくなれば、もっと早く帰れるし、戦略的なことを考える時間をもてるのに。そんな風に思っていたことが、自分の仕事の原体験です。

山本:服部さんはトップ営業だった!という話ばかり人づてに聞いておりましたが、当時のご経験がマネフォに繋がっているとは知りませんでした。

服部:トップ営業というほどではありませんでしたが、その時に何か経営者の力になれないかと思ったことはまさに今の仕事に繋がっています。

その後、ソーシャルゲーム事業を展開する会社に転職し、人事を担当することになりました。ちょうどソーシャルゲームが盛り上がっていた時期で大量採用を行っていたタイミングだったのですが、市場環境の大きな変化が起こり、採用強化から一転し、教育研修や福利厚生制度の縮減を担当することに。人事マネージャーとしてあらゆるボールを拾いながら、多忙な日々を送っていました。

山本:そこからマネフォにはどんなキッカケで入社したんですか?

服部:前職の同僚だった小川さんがマネフォで人事をしていて、誘われたことがきっかけでした。人事の仕事を一言でいうならば、社長が目指している理想の会社を一緒に創り上げることだと思っています。なので、人事として転職するなら、社長で会社を選ぼうと決めていました。

マネフォ代表の辻さんにお会いした時に「ソニーのような会社が作りたい。50年前はベンチャー企業にすぎなかったソニーが、今では世界中の人に使われる製品を生み出している、そんな企業になりたい」とお話されていたのが印象的でした(代表の辻はソニー出身)。

今のマネフォも昔のソニーのようにベンチャー企業だけれども、50年後には世界に知られるような企業にしたいという話に、とてもワクワクしたことを覚えています。

ーーマネフォに入社して、どんな会社だと感じましたか?

服部:誰でもフラットに意見を求められる文化だと思いました。たとえ新人であっても会議に参加していたら、「どう思う?」とフラットに意見を求められます。
これは今も変わらない風土で、新入社員が初めて会議に参加したときに、意見を求められることはよくあります。

もう一つ感じたのは、パッションを尊重する文化であること。やりたいという想いの強い人を応援する文化です。辻さんの言葉を借りると「新しい事業をするときに成功するかどうかはわからない。成功の確率を上げる方法は、やりたいという情熱を持っている人に任せることだ」という考え方です。

実際に、新たなプロダクトを立ち上げるときは意欲的な人間が任されますし、社員数が少ないときから社内公募の仕組みがありました。やりたいという想いを尊重する会社です。

辻さん自身がソニーにいたときに、マネックス証券で新たなチャレンジに志願したという原体験が、マネフォの文化のひとつになっています。

ーーマネフォに入社してからは、どんな仕事をしてきましたか?

服部:5年ほど人事の仕事をしていました。採用や社内のコミュニケーション形成、カルチャー醸成などさまざまな仕事をしましたが、もっともインパクトの大きかった仕事は、マネフォのMVVC(ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャー)を策定したことです。

MVVCを策定した背景は、マネフォの社員が150名ほどに差しかかり、少しずつ企業としてのカルチャーが薄まりはじめていたからです。

私たちの職務経歴書_vol.13_文中画像3_服部さん

例えるなら、企業のカルチャーはカルピスの原液のようなものだと思っています。人数が増えていくと薄まっておいしくなくなってしまいます。そのため、カルピスの原液を追加する方法として、企業カルチャーを言語化して、浸透させることにしたです。

山本:今では、ありがたいことにマネフォはMVVCが根付いていると言われますが、当時は紆余曲折ありましたね。MVVCを創るのも、浸透させるのも、大きなパワーが必要ですね。

服部:仰るとおりですね。今では、MVVCがマネフォ社員の共通言語として根づいている様子を見て、うれしく思います。

ーー現在の仕事内容とやりがいについて教えてください。

服部:現在はSMB事業推進本部で、自ら新規事業を立ち上げて推進しています。

これまでの経験を活かし、会計士や税理士など士業向けの人事コンサルティングとして、数名~数百名規模の会計事務所様の人事評価制度の策定や経営理念をつくるサポートをしています。

所属するSMB事業推進本部では、士業の方々をパートナーとし、彼らを通じて「マネーフォワードクラウド」というバックオフィスSaaSを、顧問先である中小企業に導入し、DX化を進めています。

中小企業で経理専任者をおける企業は多くありません。一方で経営者は本業に集中したい。その結果、経理や労務を士業に外注される企業が多くなります。中小企業の代わりに、各社のバックオフィス業務を担う士業さんの業務改革を行うことは、中小企業のDX化にも直結します。

まずは士業の経営を強くするために、SMB事業推進本部の営業やカスタマーサクセスチームが士業に寄り添いますが、DX化されて仕組みが変わってもそこで働く方々のマインドが変わらないと真のDX化とは言えないと考えています。また、働く方々のマインドが変わらないとDX化の推進が進まないという側面も大きくあります

そこで、私はこれまでの人事経験を活かし、士業事務所の経営理念、行動指針、評価制度を考えるなど、人や組織の側面から働きかけ、私たちの事業のビジネスパートナーである士業様の経営を強くできたら嬉しいと思っています。

ときおり、何年後かになくなる職業として、会計士や税理士などの名前が挙がることがあります。しかし、私たちはそう捉えていません。士業の仕事で効率化できるものは自動化し、空いた時間をコンサルティングや経営に使ってもらいたいと考えています。

山本:士業の皆様は自分たちが得た知見は顧問先の中小企業様にもアドバイスできますものね。服部さんの士業様への人事コンサルティングのノウハウが間接的に、中小企業様にも届くと良いですね!

服部:本当に、そうですね。

現在の仕事でやりがいだと感じているのは、士業の所長さんなど経営者と、今後の事務所をどのように成長させていくかという話をする機会が多いことです。新卒のときから経営者の人と話してきたので、やっぱり好きなんですよね。

また、新規事業の人事コンサルティング以外に、セールスのマネジメントや、セールスインネーブルメントなどの業務も担当しています。

ーーマネフォに、プロダクト愛の強い人が多いのはなぜだと思いますか?

服部:私も人事から事業部に異動して実感していますが、お客様に喜んでもらえたり、感動してもらえたりすることが多いんです。「これまですごく大変だった業務が効率化できた!」という声もよく聞きます。

ポジティブなフィードバックが多いと、「いいプロダクトだからもっと売って喜んでもらおう」と思えるし、手ごたえも感じるんですよね。

また、社外の人と会うと、「マネフォのファンだ」と言ってくださるユーザーさんに出会うことが多いんです。家計簿アプリを使っていたり、会計ソフトを使っていたり。マネフォの一員として誇らしい気持ちになります。

マネフォは幅広くサービス展開を行っていますが、MVVCがあることで同じベクトルを向いて仕事ができているという実感があるため、自部門以外のサービスについても「きっとユーザーに喜んでもらえるものだろう」と思える部分はありますね。

私たちの職務経歴書_vol.13_文中画像2_服部さん

ーーどんな人がマネフォに合うと思いますか?

服部:MVVCへの共感があることは欠かせませんが、さまざまなタイプの人に来てほしいと思います。

マネフォはミッションドリブンの会社なので、数字の達成より目的を大事にしています。もちろん目標達成を目指して全員が努力をしていますが、それ以上に何のために数字を追うのか、その結果社会がどうなるのかということを常に意識して仕事をしています。

SaaSの特性として単発で売れるものが少ないですし、無理に受注を決めても契約が継続しなければ意味がないんですよね。そのため、着実にお客さまと関係を築きながらLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を上げていくことに興味のある人が向いていると思います。

山本:マネフォは採用面接でも、スキル重視で一時的に結果を最大化してくれそうな人より、カルチャーにフィットして長く働いてくれそうな人を採用しますよね。

服部:そうですね。

そして変化を前向きに捉えられる人が向いていますね。SaaSのサービスは頻繁に機能が追加になったり、料金体系が変わることもあり、それをお客様に伝える必要があります。

また、SMB事業推進本部では士業のお客様と仕事をするので、会計や経理の知識があれば申し分ないですが、そういった知識は入社後でも身に着けられます。

それよりも「中小企業のバックオフィスをよりよくしていきたい」「士業の業界をよくしていきたい」という志への共感が重要です。

自分たちが日本企業に貢献しているというマインドで仕事にのぞんでいる人は、やはり高い成果を出している印象があります。

ーー最後に、服部さんのプライベートについても教えてください!

服部:登山が好きで、会社の仲間と一緒に山登りに行ったりしてます!

私たちの職務経歴書_vol.13_文中画像1_服部さん

(人事部のみなさんと!ピースしているのが、服部さんを誘ってくれた小川さん)

私たちの職務経歴書_vol.13_文中画像4_服部さん

(ベトナムホーチミン拠点にて、チームビルディングの研修を実施したときの様子)

ーー編集後記

記事では伝えられませんが、服部さんの声は驚くほど遠くまで聞こえます(笑)そのよく通る声でいつもみんなを鼓舞し、情熱を注ぎ、元気を与えてくれます。

マネーフォワードが急成長する中でも、MVVCが浸透した、ブレない組織になれた理由には、服部さんのその熱量が私たちを包み、一つにしてくれたことも起因していると思っています。

組織が拡大する中では、組織拡大の成長痛=『組織の壁』が必ず訪れます。服部さんのこれまでのご経験を士業の皆様、そしてその先の中小企業の皆様にお届けすることで、企業をより活性化し、情熱溢れる経営を実現することができると信じています。

パートナーである士業の皆様を通じて、共に中小企業を元気にする仲間を募集しております!


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