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時計遺伝子へのステルス攻撃、揺れる話とパリ地下の車両基地

8時に起床。この「べた日記」を始めてから毎日起床時間を書いているのは、自分の体の時計遺伝子を騙して1時間ずつ早める計画の一貫としてである。最終目標は4時半。コロナ禍の恩恵で、早起き遺伝子にすりかえ詐欺できれば実現可能な目標だ。

ウチの前の草野球場ぐらいの大きさの雑木林において、一本として助かることなく木々が引き抜かれた衝撃から立ち直ったのが半年前だが(奇しくもCWニコル氏が亡くなった頃)、国家の建築ではないにしても、着々と地盤が形成されていく過程での振動の心配を建設会社に述べたところ、今日担当者が説明に来てくださることになった。時折ドスンと直下型に動く。

隣の市から振動計を借りて1日測ってくださったそうだ。

その担当者を「・・・」と待つ間、コロナ禍がなければ今頃は、都心の社宅にいて、自宅で振動があったにしても気付かず終わったし、あったとしても文句を言う時間はなかっただろうし、担当者の訪れをぽつねんと待つこともなかっただろうことを、つくづくと考えていた。

ピンポンと鳴ると、犬が、玄関の長方形の扉の辺と辺の交わるところにふんと鼻を当て、ダッシュして出る体制になった。担当者は上司とエンジニアを連れてきてくれていて、合計三名だっため、慌てて手作り!紫蘇ジュース!!!をお出しする。

振動についてたが、仕事でも、振動の話を右から左に流したことはあった。あるゼネコンが住宅地の地下に電車の車両基地を作ることになって「何せ上が住宅ですから」穿孔掘削の振動が地上に響いてはならないと(無理でしょう)感いっぱいに額を曇らせて告げたことがある。それに対しフランスの技師が家の下を掘って線路を張り巡らすなんざ、パリでは1898年からやっている、とサラッといい、受けた方は一瞬(ああ、そうか!)と明らかな気付きの表情をし、次に(何もマウンディングされるこたぁないんだ、ウチだってやってら)という表情をされた。こちらは「今そう思ってましたよね」とは言えずに部屋に座っていた。

で、近所に設置くださったという振動計の話に戻るが、確かにドスンの瞬間は80dBになる。そうすると震度2ぐらいの・・・とそういう話をしていたら、携帯がバズし「震度4だったようですね」とメッセージが入る。盗聴されているのか自分…と緊張しながら、会合を終える。帰るとき担当者の方が犬に「悪さすんなよ」と声をかけてくださった。何度か逃げて、工事の人があっちです、と彼方の黒い閃光を指さしてくれたことがある。

さて携帯にメッセージを下さったのは同業の先輩で、今朝の地震のことをおっしゃっていたのだった。

ランチ:ゆで卵サンド/夕食:鶏ひき肉と豆腐のシイタケのせ

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