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#11.文章力を上げる方法 ~わかりやすい文章の10大原則 part.2~

1:一文を短く
2:結論を最初に
3:主語と述語を近づける
4:曖昧な表現をしない
5:受け身表現をしない
6:句読点をわかりやすい位置に
7:接続詞を少なく
8:ひらがなを多く
9:カタカナを効果的に
10:くどい文末にしない

https://creive.me/archives/5680/

前回の記事で、1〜5の説明を行ったので今回は6〜10の説明をしていきます。

6:句読点をわかりやすい位置に
読点(、)は「息継ぎ」の位置に入れるのが自然です。そのため多過ぎるとひっきりなしに息継ぎをしている文章だと感じられ、少な過ぎると息継ぎのない前傾な文章のように感じられてしまいます。
文章を書き終えた後に一読してみて、息継ぎが必要な箇所にのみ読点(、)を入れましょう。

また「主語と述語の対応関係をはっきりさせる」という効果もあります。

彼は不快に感じて出口に向かった彼女を呼び止めた。

この文章は読点(、)の位置によって、誰が不快に感じたのかが変わってしまいます。

彼は、不快に感じて出口向かった彼女を呼び止めた。

彼は不快に感じて、出口に向かった彼女を呼び止めた。

前者は彼女が不快に感じていますが、後者は彼が不快に感じています。このように読点(、)の位置で主語を変えることもできます。文章を書く際には、伝えたい意図に合うように読点(、)を入れましょう。


7:接続詞を少なく
接続詞は誰しもが無意識に使っている言葉です。「しかし」「または」「そして」「でも」「だから」「あるいは」など様々なものがあります。
これらは文を接続する語ですが、あまり頻繁に使うと文章の流れが途切れてしまいます。その上、なんとなく文章がだらだらとしている印象を受けます。

リンゴは甘い。なので、そのまま食べると美味しい。しかし、ジュースにしても美味しい。また、ケーキなどのお菓子にしても美味しい。つまり、リンゴはどのような食べ方でも美味しいのである。

リンゴは甘い。そのまま食べると美味しい。ジュースにしても美味しい。ケーキなどのお菓子にしても美味しい。つまり、リンゴはどのような食べ方でも美味しいのである。

この2つの文章はどちらも「リンゴはどのような食べ方でも美味しい」ということを伝える文章です。
前者は「なので」「しかし」「また」「つまり」の4つの接続詞を使っています。後者は「つまり」という1つだけを使っています。しかしどちらも意味に差異は無く、後者の方が読みやすく感じます。
このように接続詞を使わなくても意味がわかる時は、使わないことで文章全体がすっきりとし、読みやすくやすなります。


8:ひらがなを多く
漢字の多い文章ってなんか読みにくいですよね。誰しもが思ったことがあるのではないでしょうか。この読みにくさの理由は、仰々しさや堅苦しさを感じるためです。
以下の文章を比べると、前者の方が読みにくいのではないでしょうか。

海老の天麩羅を食べました。こちらは海老の擦り身と豆腐を手で纏めて、油でさっと揚げています。このお店以外では中々御目に掛かることができない天麩羅です。是非御賞味下さい。

えびの天ぷらを食べました。こちらはえびのすり身と豆腐を手でまとめて、油でさっと揚げています。このお店以外ではなかなかお目にかかることができない天ぷらです。ぜひご賞味ください。

固有名詞、四字熟語、慣用句など、漢字でなければ雰囲気が伝わらない言葉は漢字のままで良いです。しかし使いすぎると読みにくくなってしまいますので、注意が必要です。


9:カタカナを効果的に
日本語の文章はひらがなが多いです。そのため擬音語や擬態語、食材などをカタカナにすると、目に止まりやすくなります。また文章全体が華やかに見えます。

昆布は洗わずに使う方が、こくと旨味のある美味しいだしが取れます。

昆布は洗わずに使う方が、コクと旨味のある美味しいダシが取れます。

カタカナを使うことによって、その部分が目立つだけでなく、文章全体も読みやすくなります。カタカナで書くからこそ伝わるニュアンスもあるので、効果的に使っていきましょう。


10:くどい文末にしない
これまでどんなに良い文章を書いていても、文末がくどいものはそれだけで読みにくさを感じてしまいます。
文末が長くなると次の文にスムーズに入りにくくなるというデメリットもあるので、気を付けましょう。

特に「〜できます」という表現は、できるだけ短くできないか考えてみましょう。「つけることができます→つけられます」「いただくことができます→いただけます」といった具合にです。

また「〜させていただきます」という過剰な敬語表現も注意が必要です。「休業させていただきます→休業いたします」「決定させていただきます→決定いたします」のように短くした方がスマートな文末になります。


今回、6〜10の原則を解説しました。前回の1〜5の原則と合わせて、自分ができていない箇所を見直してわかりやすい文章を書けるようになりましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

参考記事
https://creive.me/archives/5680/

https://ryoanna.hatenablog.com/entry/20100824/1282660678


https://webtan.impress.co.jp/e/2017/08/18/26274


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