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【レースレポ】阿蘇ボルケーノトレイル2024

2024年春の一大イベント!
毎年春には大きめの大会を入れるようにしてきて、2022年はUTMF、2023年は彩の国100と、有名どころのウルトラトレイルを走ってきました。
今年はどうしようかな~と思っていたところ…まだ走ってない100㎞を見つけた!!!
大好きな九州。そして1回行ってその景色に魅了された阿蘇。

これは走るしかないよね、ということで
大会の様子やコースプロフィールなど、忘備録もかねてレポします!

リザルト

まずは結果から…
112.0㎞ 獲得標高5200m
19時間24分17秒
女子総合7位 入賞!

FTRに引き続き、総合入賞することができました…!嬉
どのあたりを走っているのか途中ではぜんぜんわからなかったので、思ったよりも前の方でフィニッシュできてよかったです。

安定のスロースタート…というか、多くの人が前半とばしすぎなのだと思うぞ!

全体でも77位と上位15%!
いつものように後半追い上げ型で順位を上げていくことができました。
追い上げているというか、後半落ちないのが私の強み。

事前準備

試走はしていない

できればロングは試走をしておきたい派の私ですが
さすがに阿蘇まで行って試走することはできないので今回はぶっつけで。
あまり準備の時間も取れず、高低図からだいたいのイメージをふくらませるくらいしかできなかった。
「外輪山にのぼったりおりたりを繰り返す感じだよ!」
「エイドのたびに里におろされるよ!」
噂ではそう聞いてましたが、まあそれは…見ればわかる。笑

公式HPより引用

タイムテーブルはちゃんと作る

いつもヤマレコでポチポチして距離と区間獲得を出すだけど、草原のエリアは登山道ではなく普段立ち入り禁止の場所なのでルート情報がない。
地形図を見るとなんとなく小さなアップダウンがちょこちょこあるようなのだけど、見た感じはフラット。
でもまあ・・・フラットなわけないよね。笑
よくわからんので、適当に公式が出している5200mになるように区間ごとに割り振って、こんな感じになりました。
最初のエイドまでですでに獲得標高は1000mあったので、最初からだいぶ違った(けどざっくり作ったわりにその他の区間はだいぶあってると思う)

緑が巻けたところ。赤がビハインド。

今回よかったのは、区間タイムの予実が過去最高にずれが少なかったこと!
走れる区間が多かった高森峠まではかなり巻けたので、最終的には予定より1時間はやく帰ってくることができました。
後述しますが、高森峠以降はこまかなアップダウンかつ走りづらい部分が多かったので、若干のビハインド。走りづらいサーフェスでペースダウンしてしまうのと、どうしても夜間は遅くなるなぁ。
ただ、各エイドで貯金がかなりできていたので精神的には楽でした。
80㎞くらいまではサクサク進んだ感覚で、(長いけど)そこまで長いと感じなかったのは不思議。走れる区間が多かったのと、走力的にもちゃんと走れるようになってきたからかな?
いずれにしてもタイムテーブルをちゃんと作っておくと目安がわかるので、余分なところに頭を使わなくて楽だな~と思います。

いざ、スタート

昨年は暴風雨のエクストリームなコンディションだったらしいですが…
今年は見事な快晴!阿蘇のカルデラの絶景が出迎えてくれました。
あまり写真を撮る余裕はなかったのですが、一部写真を公式ギャラリーよりお借りしました。
新緑の草原がほんとうに素晴らしく、日本離れした景色!
これが見たかった~という景色の中を走ることができました。
牧草地は普段は立ち入り禁止なので、特別に走れるのはこの大会ならでは。ぜひ1回出てみてほしい!

ゆるい、ゆるすぎるスタート15分前。

ということで(?)
4月の月間走行距離65㎞のやまざるさんとは今回も別々で。
(こいつには絶対負けるものか・・・メラメラ)
と静かに闘志を燃やしつつ、112㎞の旅がスタート!
ここからは各区間の様子などを時系列に。

スタート~A1(21㎞)

スタートしてしばらくは作業道のような林道のような道を数キロ。
若干通りづらいとこともあって多少の渋滞はしたけど、まあ先は長いので焦らず。我先にと先を焦る人も多かったけど、ここの1分の貯金は後半1時間の借金なんだよな~
で、しばらく走ると外輪山へのとりつきへ。
高低図を見てお分かりの通り、全部で6回外輪山にのぼる。どれもだいたい標高差は500m前後といったところで、1㎞そこらでのぼりつめるので斜度はきつめ。1つ目の壁をのぼるとそこには・・・

写真撮る余裕あったのこの辺まで

ぱぁぁぁぁぁっと開ける景色!!!!!すご!(語彙力)
いやでも語彙力を失うレベルで雄大な阿蘇の絶景がありました。
これは言葉では表現できない。ぜひ自分の目で見てもらいたいです!

ほんとにずっとこんな感じ

景色はすばらしいが、さえぎるものがない草原。
とにかく暑い、そして直射日光がきつい。あと、草原走りづらい。
ちょっと草の背が高い芝生広場をずっと走っている感じで、地味に足を取られるし、登山道以上に反発がないので、ぜんぜん進まん・・・
A1まではスタートを起点にぐるっと1周21㎞なのですが、意外とここで消耗してしまった。
いや、なんかちょっと調子悪い?

A1~A2(36㎞)

A1にはほぼ予定通りで到着。
調子悪い?と思いつつも、思ったより時間はかかっていなかったので一安心。が、やまざるさんはもうエイドにはいなかった。ちっ。

ご当地グルメのだご汁。
ソフトクリームもあった!(もちろん食べた)

予定通りだったし、先は長いのでA1では決めた通りしっかり補給。
お腹こわしそうだったから迷ったけど、やっぱりはずせないと思って大好きなソフトクリームはしっかり完食。食べ合わせは微妙だけど、だご汁とバウムクーヘンもいただく。
どのエイドもそうだったけど、ご当地グルメと地元の方のおもてなしがすごかった!こういうのもウルトラトレイルの魅力の1つだよね!
さすがにキンキンの飲むヨーグルトはやめておきました。笑

で、A1~A2は特記事項なし。
コースはスタート~A1と同じようなムーブを繰り返してエイドへ。
草原の絶妙な走りづらさなのか、自分の調子の悪さなのかがいまいちはっきりしなくてもやもやしたまま走った。我慢の区間だったな~

A2~A3(51㎞)

コースについては…上に同じ。
とーーーってもきれいなのだけど、阿蘇山の見える角度がちょっと違うくらいで同じような道をずっと走っているので若干飽きてくる。笑
1回外輪山に乗ってしまえば、アップダウンはゆるいので比較的ずっと走れる。ので、ひたすら無心で走るのみ。

そろそろ飽きてくる。笑

A3には予定より1時間巻いて到着。
そしてエイドにてやまざるさん発見!!嬉
前回のFTRでは90㎞地点でようやく追いついたのだけど、今回は比較的はやめに追いつけて、ちょっとテンションあがった。

地元のお母さんの手作りおにぎり。できたてのお饅頭もあった!温かい食べ物はうれしい。

A3~A4(68㎞)

コースについては…上に同じ(2回目)
1つ違うとしたらやまざるさんが視界に入っていること…
エイドで先行させてもらったのだけど、草原で追いつかれて
のぼりで抜いて、くだりで抜かれて、、バチバチ
誰も得しないバトルを無駄に繰り広げたことで
どこまでも続く草原にすでに飽きてたけど、ちょっと気がまぎれたかな。

完全に飽きた。いやほんとに美しいのだけど、デジャブ感がすごい。

A4でもやまざるさんとはほぼ同着。
正直、ムダなバトルにもう疲れたので(A2から約30㎞ずっとやってる)
もう一緒に行かん…?ということで、ここにてあっさりと休戦協定!
たぶん休戦協定しなくてもほぼゴールは一緒だったんじゃないかな?
数分の争いをして勝った負けたはどうでもよすぎる。
(そもそも男女差がある中でタイムが変わらない時点で私の勝ちw)

箱石峠あたり。そろそろこの景色もお腹いっぱい。笑

A4~A5(80㎞)

さてさて、ここからは2人で仲良くナイトラン!
こうやって一緒に走るの久しぶりだったので、なんだか楽しかった。
1人じゃないって心強いよね。
高森峠までは半分以上ロードで意外とあっという間についた。
予定より1時間半まき!順調!

A5~A6(93㎞)

いちばん苦戦した区間。
事前情報でA4からは別物のレースだよ!とは聞いていたのだけど
無限アップダウンでしかも初めての道なので
同じところ何回もぐるぐるしてる感覚になってしんどかった、、、
ここの区間は予定より30分おし。
でも暗くてよくわからなかったので、あまり何も覚えてない。

A6~フィニッシュ(112㎞)

A6からはこのコースで最大ののぼり!ここで!笑
特に駒返峠までのトレイルの区間はガレ&道が不明瞭で若干のロスト。
すごく長く感じたなぁ…
で、まさかのライトの電池が切れる。フル充電したけど?!
使ったのはこの大会のために新調したこちら。
ずっとハイビームで使ってたからか?!と思って確認したら600ルーメンでの使用時間は5時間だった・・・そういうことか。

そんなアクシデントもありつつ
最後の地蔵峠までの地味に長いくだりに文句を垂れつつ
(後ろにやまざるさんいると思ったら違う人だった、ごめんなさい。笑)
明るくなる前に最後のロードへ。
暗くてよくわからなかったけど最後もこんな素敵な景色だったんだ~

何回見てもこの景色すごい。走ってる途中はお腹いっぱいだったけど

ラストのロードは2人でカウントダウンしながら励まし合って。
最後までしっかり走れたのはとても成長でした。
前半調子悪い気がしたけど、暑さでバテてたのかな?
日が暮れてからは急に足が軽くなってしっかり走れた。

で、結局何位なのかはよくわからないまま2人で仲良くフィニッシュ!
なんだかんだで2人で走れて楽しかったし、休戦協定してよかったな。笑

最後に

誰得なレポートになってしまったので、最後にこの大会で使用したギアやここまでにやってきたことなど。

使用したギア

シューズ:On Cloudultra
アパレル:On Performance-T / Ultra Shorts
レイン:On Ultra Jacket / Ultra Pants
ザック:Paagoworks UT11R
ソックス:Drymax Lite Trail RUNNING
ライト:レッドレンザーNEO9R
前述のとおりライトはいまいち。。
相方が買ったマイルストーンがよさそう。光量もバッテリーのもちもだんぜん上でした。

アパレルはOnのUltraシリーズがかなりよい!
特にレインジャケットは薄くて軽くてお気に入り。今回は深夜から小雨がぱらついたけど、その程度なら全く問題ないし、稜線上は風が強いタイミングもあって風よけとしてちょうどよかったです。
メインのレインはゴアテックスを持ってたけどそちらは使いませんでした。

やってよかったトレーニング

本格的にトライアスロンのトレーニングを始めたこともあり、今回はいつもより山での練習が少なめ。ランニングも月間250㎞程度でそこまで量は走っていません。代わりにバイクのトレーニング量を増やしたことで、体幹筋力と有酸素持久力の強化につながった気がします。
後半までしっかり走れたのと、多少の斜度ののぼりは難なく走り続けられるようになりました。
あとは年明けからやっている低酸素トレーニングも効果がでてきたような。
こちらは別記事でしっかりまとめようと思います。

※これまでの低酸素トレーニングの経過はこちらからどうぞ!

長くなってしまったけど、これにて阿蘇のレポートは終わり!
景色のよい旅感のある100㎞を走りたい方にはめちゃくちゃおすすめです。

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