読書記録12📚「カラフル」森絵都

<あらすじ>
生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる⋯。老若男女に読み継がれる不朽の名作。

<レビュー>
⭐️⭐️⭐️⭐️
小学生の時に読んだ「wish list」ってゆうライトノベルにめっちゃ似てるなと思った。生きてる間に悪いことをした数と良いことをした数を比べて、悪い事が多かったら地獄、良い事が多かったら天国に行くシステム。で、一度死んだ主人公は、いい事と悪い事の数が同じやったからもう一度チャンスをもらって、ある老人のwish listを叶えてあげて天国を目指す、みたいな話。(小学生くらいまでの記憶力すげえな)

wish listもそうやけどこの「カラフル」って本、ストーリーや登場人物の心情表現がえらい児童書っぽいな〜、読書感想文とか現代文の長文読解の題材になりそう、って思ったらなんか集中して読めへんかった(笑)この時の〇〇の心情を20字程度で答えなさい。的なやつ。

読んでる間に、オチはこうちゃうかって思いながら読み進めてたら、案の定予想通りのオチが待ってました〜。でもまあ読み終わった後の感想としてはすごく良い話やったな！って印象。ガッカリ感はなかった！

風景や人の心情なんかを、本当に色ーんな色を使いながら終始表現してて、こんな綺麗な言葉で小説が書ける作家さんとっても素敵だな〜、尊敬。私も語彙力が欲しいです😭
だからタイトルがカラフルなんか、とかも思ってしみじみと納得。

この小説で響いた言葉は以下です。(色は使われてへんな…笑)
”この大変な世界では、きっとだれもが同等に、傷ものなんだ”


素敵なお話でした😌🤍