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読書記録27📚「キッチン」吉本ばなな

<あらすじ>
家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる―ー。唯一の肉親の祖母を亡くしたみかげが、祖母と仲の良かった雄ーとその母(実は父親)の家に同居する。日々のくらしの中、何気ない二人の優しさにみかげは孤独な心を和ませていくのだが⋯。世界30ヵ国以上で翻訳され読みつがれる永遠のベストセラー小説。

<レビュー>
⭐️⭐️
3つの短編集。ただし1つ目と2つ目のキッチンは話が続いてる。3つ目のムーンライトシャドウは全く別の話。


いろんな国で翻訳されていて、映画化も2回されてるらしいくらいベストセラーということで読んでみました。


1991年にできた小説、自分が生まれる前、30年以上前の作品です。読んだ感想は表現がちょっと古すぎやなぁという感じ。登場人物が話す、その言葉選びや句読点の付け方が昔っぽいと感じた。上手く説明はできひんけど(笑)


どの話も身近な人の死が絡んでて、残された者の生き様を丁寧に記しているストーリー。話自体は特に劇的な展開もなくつまんないと感じる人が多いかも。ただ名言というか、その時その時の心の状態によっては、かなり響きそう…という言葉が多かったです。

そんな私が、文中響いた言葉は以下です。

「シャレにならないくらい強く孤独を感じるけれど、でも、そうして生きてゆくのが自分にはいちばん合うような気さえした。」

基本的にネガティブ人間やから孤独を感じることは多々あってその度に辛いな〜と嘆いてるんですが、なんか、孤独を感じてそれを嘆く自分。って感じで悦に入ってない?って最近気づいた瞬間があったので(笑)

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