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【日本酒マリアージュレシピ】『鷹長 純米酒』×豚肉と長芋の味噌柚子胡椒炒め

皆様こんにちは。
日本一の気まぐれクイーン、真野遥です。

いつも、気持ちの赴くままに様々な記事を脈絡無く発信している私ですが、今年の目標の一つに、「計画的に物事にとりかかり、継続していくこと」というものがあります。
行動力だけは人一倍あるのですが、いかんせん計画性が無いもので、今年はきっちり、やることはやる!そして継続的に行う!ということを意識しようと決めました。

そこで、今月より、毎週月曜日に【日本酒マリアージュレシピ】のマガジンを更新していくことを、ここに宣言致します!!
(さあ、言ったからにはもう後戻りはできまい!!)

これまで、しばらく日本酒に合う料理のレシピ提案に力を入れていたのですが、その過程で発酵が好きになり、昨年からは「発酵道」を暴走しておりました。
もちろん、発酵は永遠のテーマになると思いますし、発酵食品を活用した料理や、伝統的な発酵食品の研究と発信には今後も力を入れていく所存です。

ただ、ある方に言われたのです。
「今仕事になるもの(現時点で自信のある領域)」と「未来に仕事になるもの(成長領域)」は区別するべきだと。

はい、本当にその通りで、発酵は好きだけど、仕事として扱うにはまだまだ知識も経験も未熟。
しかし、日本酒に関しては、それなりに自信がある。(もちろん、まだまだ未熟者であることは百も承知です。)

そこで、今一度、「日本酒×料理」にもっと注力していこうではないかと思ったのです!!
私はかねてより、いつか日本酒に合う料理のレシピ本を出したいという夢があったのですが、それを実現するためには、常日頃からアイデアを溜めていかなければ、もしチャンスが巡ってきた時に、それを逃してしまうなと。
当たり前のことですが、そういうことを忘れかけていました。

「今の自分は、過去の自分が作り出してきた結果でしかない」という師匠(と私が勝手に呼んでいる料理研究家さん)の言葉を胸に、今年はコツコツ地道に、毎日努力を積み重ねて行きたいと思います。

と、前置きが長くなりましたが、早速始めまーす!!

このマガジンでは、単に「こんな料理が日本酒に合うよ!!」ではなく、月ごとのテーマ日本酒に合う料理を紹介していきます。

1月のテーマ日本酒は、「鷹長 純米酒」。

「鷹長」とだけ聞くと、そこそこ日本酒に詳しい方でも、聞いたことがないとキョトンとされます。

しかし、たちまちピーンと来るはずです。

このお酒は、「風の森」で有名な、奈良県御所市の油長酒造さんの日本酒なのです。
風の森といえば、今や日本酒ファンで知らない人がいないほどの人気銘柄。雑味のない味わいに、フレッシュでフルーティーな香り、果実のような甘み。個人的には、日本酒を飲んだことのない女性に勧めたい銘柄ダントツNO.1です。

こちらは、先日の奈良遠征の際、なら泉湧斎さん(奈良県内全ての酒蔵の日本酒が有料試飲できる素晴らしい酒屋さん)で購入しました。

純米大吟醸(紫ラベル)、純米吟醸(水色ラベル)、純米(赤ラベル)と、精米歩合違いで飲み比べたのですが、私は精米歩合が低いものほど好きでした。
精米歩合の一番高い(最もお米を磨いている)純米大吟醸は、圧倒的な雑味の無さで素晴らしいお味でしたが、洗練されすぎていて「高嶺の花」という感じ。
純米吟醸はフレッシュ感と適度な主張があり、後味も美しく、こちらも素晴らしかったので迷ったのですが、やはり私は純米酒の肩を抱きたくなるような安心感が大好きで、純米酒を選びました。

純米酒は、何と言っても常温に近づくほど美味しくなる傾向があり、ぬるいとダルみの出る吟醸系とは異なる性質があります。
今回の、「鷹長 純米酒」も、個人的には常温で飲むのがオススメです。

なお、最初から常温で飲み始めるのではなく、最初は冷やした状態から飲み始め、だんだん常温になっていく過程を楽しむのもオススメですよ。

冷酒の状態だと、スッとした淡麗でスマートな香りが感じられ、若干の酸味を帯びた綺麗な味わいがスッと喉を通り抜けていく感じ。
しかし常温になると、隠れていた柔らかく膨らみのある香りが顔に広がり、じんわりコクと旨味が出てきます。

テイスティンググラスは、木本硝子さんのesシリーズを使用。
右のes flowerは、グラスの中が広がっており、口径も広いことから、香り豊かな吟醸系の日本酒と相性良し。
左のes slimは、口径が小さく、喉に一直線にお酒が流れるため、比較的スッキリとした日本酒との相性が良いです。

今回飲み比べたところ、今回の鷹長は吟醸香があるタイプではない事もあり、上品なコクと旨味が感じられるes slimの方がより美味しく感じられました。

さて、そんな鷹長 純米酒(常温)に合わせたいのが、こちらのレシピ。

<豚肉と長芋の味噌柚子胡椒炒め>

少ない材料でサッと作れる、簡単おつまみ。
ピリッと柚子胡椒がお酒を誘います。
豚肉と味噌のジュワっとした旨味と、長芋のシャキッと爽やかなコンビネーションは、鷹長の旨味とコクのバランスにマッチ。

【材料】(1〜2人分)
豚バラ薄切り肉 …80g
長芋 …100g
A味噌 …大さじ1
A酒 …大さじ1
A砂糖 …小さじ1
A柚子胡椒 …小さじ1/4
油(米油、太白胡麻油推奨) …小さじ1
スプラウト(あれば) …適量

【作り方】
1.豚バラ肉を霜降りする。鍋に湯を沸かし、豚バラ肉を一枚ずつ入れ、色が変わったら氷水にあける。水気をよく切る。
※豚肉が大きい場合は、食べやすい大きさに切ってください。
  しゃぶしゃぶ用のお肉がオススメです。

2.小さいボウルにAの調味料を入れ、混ぜ合わせる。

3.長芋は皮をむき、1cm幅の半月切りにする。

4.フライパンに米油をしき、強めの中火で長芋を焼く。

両面こんがり焼き色がついたら、1の豚肉と2の調味料を加え、さっと炒める。

5.皿に盛り、好みでスプラウトを散らす。

豚肉を霜降りすることで、豚肉の脂が適度に落ち、アクも抜けるため、日本酒の味を邪魔しないさっぱりした味に仕上がります。
ぬる燗にすると、豚肉の脂がとろけ、さらに相性抜群です。

ただし、注意点がひとつあり、使用する味噌は、あっさり甘めの米or麦味噌がオススメです。
熟成系の味噌や八丁味噌などは、味噌の個性が強く、鷹長の繊細な味わいに勝ってしまうと思います。

ちなみに、私が今回使用したのは、神奈川県の加藤兵太郎商店さんの白味噌。白味噌といっても、西京味噌のような甘いものではなく、癖が少ない米味噌。上品な味わいで、オススメですよ♪♪


…ということで、記念すべき第一回はこれにて終了。
次のレシピは、1/22に更新予定です!!乞うご期待!!

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